【エール】セリフ書き出し17週85話|裕一は慰問のため戦地(外地)へ出発。

朝ドラ【エール】17週85話、報国音楽協会に呼び出された裕一はその1か月後に再度呼び出されて5日後には慰問に出発するとの命令が下された。ちょうどその時、福島の浩二から電報が届き、母まさが倒れたと。

急遽、報国音楽協会に駆け込み相談すると、重体ではないので予定どおり出発してほしいと軍からの連絡。

かくして、音に「必ず生きて帰ります。戦争が終わったらもう一度夢の続きを始めましょう」との手紙を残して戦地に赴く裕一であった。

こうして来週は、朝ドラでは初めてといっていいくらい、戦争現場での生々しいやり取りが繰り広げられるはずで、心して見たいものです。

【エール】17週85話のセリフ書き出し

●報国音楽協会

裕一:い…慰問ですか?

山崎:はい。軍から先生に是非ということです。いずれ出発のご連絡をさせて頂きますのでお待ち下さい。

●古山家・書斎

裕一:僕も自分にできることを精いっぱいやらなくちゃ…。

(OP)

鉄男:報国音楽協会 行ってきたんだべ?

裕一:うん。

鉄男:もしかして 戦地での慰問の依頼か?

裕一:話ってそのこと?

鉄男:もし行くつもりなら…やめとけ。

裕一:うん?何で?

鉄男:日本は今 負け続けてる。前線は思ってる以上に危ねえ。

裕一:いや…戦況が悪いなら より一層 慰問が必要だよ。

鉄男:音楽で戦況は変えらんねえだろ。

裕一:そんなことない。歌で戦う人たちを鼓舞できる。大将が書いてくれた「暁に祈る」だって兵士たちの心に響いたからヒットしたんだ。歌は力になる!

鉄男:俺は…歌が戦うための道具になんのは嫌だ。

裕一:んっ! みんな命懸けで戦ってるんだ!僕にできることがあるなら何でも協力したい。

●古山家・居間

一か月後

(電話の着信音)

音:はい 古山でございます。

山崎:報告音楽協会の山崎と申します。古山裕一先生はご在宅でしょうか?

音:はい。

●古山家・玄関

裕一:行ってくる。

音:行ってらっしゃい。

●報国音楽協会

山崎:5日後 出発です。緊急の場合もあるので東京を離れないようお願いします。

裕一:はい。

山崎:小山田先生よりご伝言を預かっています。「この非常時に音楽家として国に忠誠を尽くし命を懸けて戦う将校にこちらも命をもって応えるのが国民の務めである。前線での貴殿の活躍に期待する」。

●古山家・居間

裕一:ただいま。

音:お帰りなさい。どうしたんです?その荷物。

裕一:少し いい? 慰問に行けと命令が下った。

音:どこへ?

裕一:分からない。機密事項だから僕も知らされてない。

音:ええ…。

裕一:ただ 外地であることは間違いない。

音:いつから?

裕一:5日後。

音:そんな急な…。期間は?

裕一:いや…。

音:戦況…よくないんでしょ?

裕一:みんな頑張ってる。僕だけ逃げるわけにはいかない。

音:逃げてません。曲を作ってるじゃない。いっぱい作ってるじゃない!

裕一:音。

<<古山さん 電報で~す。

●古山家・玄関

音:お世話さまです。

●報国音楽協会

浩二からの電報は まさが倒れた知らせでした。

山崎:お待たせしました。軍の返答は 御母堂様はそれほどのご重体ではないので予定どおり出発してほしいとのことです。

●古山家・玄関

<<(戸が開く音)

音:お帰りなさい。

裕一:母さん そこまで悪くないみたい。

音:はあ…よかった。

裕一:だから…予定どおりに出発になる。

●喫茶「竹」

♪~(ラジオ)

保:はい どうぞ。

裕一:お休みの日に本当にすみません。

保:僕だってたまにはコーヒーいれたいんだよ。大豆だけどね。

裕一:うん! いや大豆でも保さんがいれるとおいしいです。

保:ありがとう。

♪~(ラジオ)

ラジオ:「大本営 陸軍部発表…」。

保:歴史は繰り返す。

裕一:うん?

保:人類は生まれてからず~っと戦ってる。変な話 ギリシャ神話では神々だって戦ってるんだから。どうしてだろうね?

裕一:いや…う~ん…生きるための本能ですかね?

保:さあ? 僕には分からないけど 早く戦争画が終わっておいしいコーヒーがいれたい。それだけが僕の望み。

●古山家・台所

裕一:似合わない?

音:フフフ…。

裕一:フフッ。

音:少し待ってて。今 お芋ふかしてるから。

裕一:うん?

音:お昼ごはん 持っていって。そろそろかな?

●古山家・玄関先

裕一:じゃあ…行ってくる。

華:お父さん 帰ってくるよね?

裕一:うん!鉄砲も撃てないお父さんたちが呼ばれた場所だから危険はないよ。安心して。ねっ 華。

華:うん。

裕一:音…すまん。行ってくる。

音:あなたの音楽で兵隊さんたちを勇気づけてきて下さい。

裕一:ありがとう。では…行ってまいります。

裕一から音への手紙:「音へ 音楽の夢を2人でたどるはずたったのに どうしてこんなことになってしまったのかな」「音が僕の才能を信じてくれたから僕は音楽の道を諦めずに済みました」「音が自分の夢を僕に預けてくれたから華と出会うことができました」「2人で夢を交換しながら生きていきたい。戦争が始まり 僕の曲は急に売れるようになりました。歌謡曲では邪魔した西洋音楽への未練が戦時歌謡では吉と出ました」

●古山家・書斎

音:どうしたの?

「戦意高揚に敵国の音楽の知識が役に立つとは皮肉です」

音:わあ…。

裕一:福島行進曲。

「音と同じように僕も戦争が一日も早く終わることを願っています。けれど多くの人が家族を置いて戦地で戦っている今 僕にできることはお国のために命を懸けて戦う人を 音楽の力で応援することだと思います。君との歌も応援団の歌も予科練の歌も 僕の曲作りは人との触れ合いの中で生まれてきました」

●喫茶「竹」

華:ケーキ!

保:そう。うちで採れたかぼちゃ…。

「だから 一度は戦場をこの目で見たい。命を懸ける尊い人たちを現地で応援したいのです」

裕一:よかったね!

保:うん。よかった よかった。

裕一:幸せそうな顔して…。

●古山家・居間

「必ず生きて帰ります。戦争が終わったら もう一度夢の続きを始めましょう。裕一」

音:あなたを信じる。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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