【エール】セリフ書き出し17週84話|弘哉が予科練に合格して別れの挨拶

朝ドラ【エール】17週84話、梅と結婚してキリスト教に入信した五郎は裕一に「差し出がましいようですが 先生には戦争に協力するような歌を作ってほしくありません。先生には人を幸せにする音楽を作ってほしいんです!」。

これに激怒する裕一。そして音楽教室に通っていた弘哉が予科練に合格したと挨拶に来て別れの言葉を。

「決戦の大空へ」を見て心を動かされました。私も仲間と共にこの国のために戦いたいと思ったんです。それに「若鷲の歌」を作った方がこんなに身近にいる。これが私の目指す道だと気付いたんです。裕一さんから頂いたハーモニカを持っていきます。音楽教室 本当に楽しかったです。ありがとうございました。

「若鷲の歌」が流れる中、華と言葉を交わす弘哉。これが最期の別れじゃないことを祈るばかりです。

そして裕一は慰問で激戦地ビルマへ行くことになり、報国音楽協会の人は「半分、青い。」で律の上司の部長だった奥田達士さんです。

【エール】17週84話のセリフ書き出し

●古山家・居間

華:痛っ!

音:大丈夫?

華:うん…。

音:もうお布団入ったら?

<<(戸が開く音)

<裕一:ただいま~。

華:お父さんだ! お帰り!

裕一:遅くなってごめんね。

音:お帰りなさい。

裕一:あっ…音。予科練の若者はね すばらしかった もう。感動した!

音:そう…。

裕一:うん!

華:お父さん 鉄男おじさんが羊羹くれたよ。お父さんの分 取っておいた。

裕一:本当?

華:うん。来て。

裕一:やった~。

華:すごくおいしかったんだよ。

裕一:おいしかった? お父さんの あんの?

●喫茶「竹」

4か月後 映画「決戦の大空へ」は全国一斉に封切られました。「若鷲の歌」のレコードも同時に発売。どちらも大ヒットを記録しました。

♪~(「若鷲の歌」)

保:いい曲だな~。

恵:映画もレコードも大人気ね。

裕一:おかげさまで。今はラブウル海軍航空隊の曲作ってます。歌はビクトリーレコードの灰田勝彦さんなんですよ。

保:レコード会社違うのに?

裕一:うん。ラジオの企画だから実現したんです。

(回想)

伴坂:是非 我がビクトリー…勝利蓄音機でレコードにさせて下さい。

(回想閉じ)

恵:へえ~すごい! 戦争になってからすっかり売れっ子作曲家ね。

裕一:うん…戦争のおかげですかね。

恵:あっ…その 別に深い意味はなくて。裕一さんの音楽は 人の心を奮い立たせる力があるから今 求められてるのかなって。

裕一:でも…僕の曲で戦う人の力になるなら それでいいんじゃないかなと思ってます。

●古山家・玄関先

(こどもたち)

「古山裕一」って書いてある!

お前が行けよ。

お前が行け。

ちょっと待って。失礼かもしんないよ。

裕一:うん? どうしたの?

古山裕一先生ですか?

裕一:はい。

昨日 学校の行事としてみんなで「決戦の大空へ」を見てまいりました。

裕一:ほう~!

感動いたしました!

感動しました!

かっこよかったです!

映画館を出たら自然とみんなで「若鷲の歌」を歌っていました。

すばらしい曲を作って頂きありがとうございます!

気を付け! 一同 敬礼! 直れ!

●古山家・居間

梅:糸くず ついてる。

華:お父さん 梅ちゃんと五郎ちゃんが来た。

五郎:ありがとう。

華:結婚したって!

裕一:五郎君! ハハハ…。

五郎:先生~!

裕一:おっとっとっと…。

音:あ~!

裕一:いや~長かったね~! よかったね~!

五郎:はい! 岩城さんのおかげです。駄目な僕に根気強く教えて頂いて。

裕一:もう梅ちゃんに振られるんじゃないかって心配してたんだよ~。

梅:私には五郎ちゃんしかいないので。

音:あら お熱い…。梅が素直にそんなことを言う日が来るなんて…。お姉ちゃん もう…。
五郎:お義姉さん これ。

音:うそ~。

五郎:ああ…え~?

梅:お姉ちゃんがそんなことで泣くわけないわ。

(笑い声)

●古山家・書斎

五郎:結婚できたのは先生の助言のおかげです。

裕一:違うよ。五郎君が頑張ったからだよ。あっ! あった。五郎君 これ覚えてる?

五郎:僕が書いた曲。

裕一:そう。結婚したら渡そうと思って編曲しといた。

五郎:一生の宝物です!ありがとうございます!

裕一:いいえ。五郎君 本当におめでとうございます。

五郎:作曲家にはなれなかったですけど 今 僕は幸せです。

裕一:フフッ…よかった。

五郎:ただ…。

裕一:うん?

五郎:僕は馬具職人になります。馬具のほとんどは軍に納められます。

裕一:五郎君…馬具は人を殺すための道具じゃない。人や馬の命を守るためにある。

五郎:はい…岩城さんにもそう言われますけど…。

裕一:うん。

五郎:時々…胸が苦しくなります。先生はなりませんか?差し出がましいようですが 先生には戦争に協力するような歌を作ってほしくありません。先生には人を幸せにする音楽を作ってほしいんです!

裕一:僕の曲は人を幸せにしてないかな?

五郎:先生の歌を聴いて軍に志願した若者がたくさんいます。

裕一:五郎君…国のために戦いたいと思う気持ちは決して悪いことじゃないと思う。

五郎:戦わなければいいのです! 戦いがなければいいのです!

裕一:現実 日本は今 戦ってるんだ。多くの人が勝つために命を落とした。その命に報いるためにも戦い続けるしかない。

五郎:戦争に行く人が増えれば 無駄に死ぬ人が増えるだけです!

裕一:命を無駄と言うな!

(足音)

(ドアの開閉音)

(足音)

●古山家・中庭の縁側

五郎:梅…少し出てくる。

梅:うん。

<<(戸の開閉音)

梅:どうしたんだろう? 裕一さんの大声 初めて聞いた。何があったの?

音:裕一さんは自分が招集されんことを申し訳ないと思っとる。みんな戦っとるのに自分は何もしとらんって。後ろめたい気持ちがどんどんどんどん 戦意高揚の歌に傾かせとる。怖いの…。ごめん。

梅:そっか…。あのね…五郎ちゃん キリスト教に入信したの。

音:そうなの?

梅:あの人 まっすぐすぎる。ちょっと不安。

音:そうか…。

梅:昔はすぐ言い合いになっとったのに 今は落ち着く。不思議だね。

音:そうね。

梅:ありがとう。

音:梅…結婚おめでとう。

梅:ありがとう。ちょっと…。

音:フフフ…。

●古山家・玄関

五郎:お世話になりました。

梅:じゃあ 行くね。

音:気を付けてね。

五郎:失礼します。

華:梅ちゃん五郎ちゃん またね。

音:まだ仲直りしてないんですか?

裕一:「聖書」渡された。

音:そう…。

裕一:難しいね…いろいろ。

●古山家・居間

久方ぶりに弘哉がやって来ました。

音:すっかり大人っぽくなったよね。

裕一:うん!

弘哉:今日は裕一さんと音先生に報告があって来たんです。

裕一:報告?

弘哉:僕 予科練に合格したんです。

華:予科練ってこの前 お父さんが行ったところ?

裕一:そう!

華:えっ 試験難しいんでしょう?すごいね!

弘哉:入隊する前に最後に裕一さんと音先生にお礼のご挨拶をしに参りました。

裕一:そっか。

弘哉:「決戦の大空へ」を見て心を動かされました。私も仲間と共にこの国のために戦いたいと思ったんです。それに「若鷲の歌」を作った方がこんなに身近にいる。これが私の目指す道だと気付いたんです。裕一さんから頂いたハーモニカを持っていきます。音楽教室 本当に楽しかったです。ありがとうございました。

●古山家・玄関

トキコ:あの子が自分から何かをやりたいって言いだしたの 初めてなんです。音楽を始めてから少しずつ自信がついたと思います。お二人には本当に感謝しています。

音:そんな…。

トキコ:お国のために立派に戦いたいんだって 運動も勉強もすごく頑張ったんです。そんな姿見たら応援するしかないですよね。

裕一:弘哉君は本当に立派だと思います。

トキコ:ありがとうございます。

弘哉:最後の一個。立派な飛行兵になってたくさんの敵を倒してくるよ。

♪「若い血潮の予科練の」

トキコ:弘哉。

♪「七つボタンは」

トキコ:では 失礼します。

♪「桜に錨」

♪「教も飛ぶ飛ぶ」

華:弘哉君! 

♪「霞ヶ浦にゃ」

華:元気でね。

♪「でかい希望の雲が湧く」

●古山家・書斎

裕一:「悪より遠ざかりて善をおこなひ、平和を求めて之を追ふべし」

●報国音楽協会

裕一:い…慰問ですか?

山崎:はい。軍から先生に是非ということです。いずれ出発のご連絡をさせて頂きますのでお待ち下さい。

裕一:はい。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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