朝ドラ【エール】17週81話、召集令状が届いた裕一を東都映画の三隅が訪ねてきて、原節子主演の映画「決戦の大空へ」の曲を書いてほしいと。
予科練のたくましい若者とそれに憧れる病弱な少年の物語で、作詞は西條八十先生に頼んである。是非!という三隅に対して、召集令状を見せる裕一。
それを見た三隅は、個人的なツテを頼って軍と交渉。結果、裕一は形式上は一日だけ入隊して即解除となり、映画の曲作りをすることに。
一方、豊橋では苦節7年目にして梅と五郎が結婚することになるのだったが、キリスト教の礼拝を巡って、近所のおばさん役にベテランの梅沢昌代さんが配役されたところを見ると、光子が特高に逮捕されるというフラグが立ったかなと妄想です。
【エール】17週81話のセリフ書き出し
●古山家・廊下
裕一:徴兵検査は丙種だったから 来るとは…。
音:何かの間違いだと思う。ちょっと お姉ちゃんに聞いてくる。
裕一:音!
(戸の開閉音)
●関内家・居間
音:本当になんとかならん?
吟:無理に決まっとるでしょう。
音:裕一さんが戦地に行ったら 誰が音楽作んの?
吟:そりゃ 裕一さんは売れっ子だけど…。そもそも 招集は名誉なことよ。
●古山家・寝室
音:ごめんなささい 遅くなって。
裕一:ううん。眠れなくてさ。
音:私も眠れないと思う。
裕一:今までさ…戦争の曲 たっくさん作ってきたのに…。想像もしなかったな…。自分が兵隊になるなんて。
音:何かの間違いよ。
裕一:でも これ現実だよ。
音:絶対に間違いよ。
裕一:1週間後か…。
●古山家・中庭
音:お帰りなさい。
裕一:ただいま。
音:どこ行ってたの?
裕一:あっ…これ。散髪屋から借りてきた。せっかくならさ 音に切ってほしいなと思って。
音:ごめんなさい。
<<♪「勝って来るぞと勇ましく」
<<(子どもたちの遊ぶ声)
●豊橋・関内家・居間
柿澤:次の礼拝は瓜田さんとこでやることになったで。
光子:そうですか。大丈夫なの?
柿澤:瓜田さんとこでやるの初めてだで まんだ大丈夫だわ。
光子:そう。
柿澤:ほいでも お宅は特高に目 つけられとるみたいで大変でしょう。
光子:さっきも表にいたでしょう?
柿澤:特高にバレんように気ぃ付けておいでんね。司祭さんが大事な話があるちゅうて言っとったで。
光子:ええ…分かりました。
♪
五郎:よし…。ごはん出来ました!
梅:は~い。
光子:あら おいしそう!
五郎:無理言って作らせてもらって すみません。じゃあ…。
光子:主よ この食卓を祝したまえ。アーメン。
2人:アーメン。
一同:頂きます。
梅:器用なのに何でだろう?
五郎:うん?
梅:こっちに来てもう7年? 我慢も限界。今度の試験に合格できんかったら 私にも考えがある。
五郎:えっ!? えっ?
光子:おいしい。
●古山家・玄関
三隅:ごめんくださ~い!
音:はい。
三隅:どうも! 私…こういう者でございます。
●古山家・書斎
三隅:先生しかこの映画の主題歌を書ける人はおりません。この映画は 海軍航空隊の予科練習生を主題とした映画であります!題名は「決戦の大空へ」。予科練のたくましい若者とそれに憧れる病弱な少年を 原節子演じる姉の目を通して描きます!
裕一:えっ?原節子さんですか!?
音:すごいですね~。
裕一:ねっ!
三隅:あ~奥様 わざわざすみません。今回の作品は気合いが入っとります! 作詞は西條八十先生に頼みました! 曲は誰に書いて頂こうかと思案した時に 巨匠の小山田先生も浮かびましたが 私は…私としては 戦時歌謡の第一人者としてあの「露営の歌」「暁に祈る」の名曲を手掛けた古山さんにどうしても是非ともお願いしたいと思っております!引き受けて頂けますか!?
裕一:いや…えっと…本当に光栄なんですけど…えっと…。
(せきばらい)
三隅:はい…。あっ!なるほど~。
音:あっ!
裕一:あっ? 音? 音?
●関内家・居間
音:軍からのお仕事 これで招集解除の理由にならん?
吟:だから無理だって言っとるじゃん。
音:だよね…分かっとるけど…。
吟:私の夫は戦地に行っとるのよ。大丈夫。日本は勝つ。
音:考えん? お義兄さんが もしも…って。
吟:音…みんな 覚悟しとるの。戦争なのよ。音も現実を見つめりん。
音:苦しい…苦しい。
吟:私だって苦しいの。分かって。
●関内馬具店
岩城:そいじゃあ 託革の手縫いの試験を始める。始め。
回想・裕一:頭ん中で 好きな音楽 流してみるといいかも。そうすると自然と不思議と心が落ち着くの。
五郎:よし…。
♪~(「船頭可愛や」)
♪「夢もぬれましょ」
光子:急にどうしたの? 追い詰められると力を発揮するのかな?
梅:それならとっくに合格しとる。
光子:そうね。
梅:裕一さんの助言が効いたんかも。
♪「船頭可愛や」「波まくら」
五郎:どうでしょう?
岩城:合格!
五郎:梅ちゃん…。梅さん…。結婚して下さい。
梅:はい。
(泣き声)
梅:アハハハハ!
五郎と梅は7年越しに結ばれました。
●古山家・中庭
音:裕一さん…えっ…。
裕一:音…いや これは本当にしかたのないことだから。
音:違うの。残しておきたくて。あなたのことを…裕一さんのことを待ってますから。
裕一:ありがとう。
<<(戸が開く音)
<<ごめんください! 東都映画の三隅です!先生 ご在宅でしょうか!?
●古山家・玄関
三隅:ちょっと…個人的なツテがありまして 軍の方に確認してみたところ 先生は曲作りで国に多大な貢献をして頂いてるため 即日召集解除にするとのことです。形式上は一日だけ入隊して即解除となるそうです。軍としてはこれからも国民を鼓舞する曲を期待するとのことでした。フフッ。
裕一:僕だけが特別ってことですか?
三隅:あっ…気にされなくても! ほかの分野でもこういうことはあるそうです。それぞれの得意分野で貢献することこそ国民の務めです!先生 これで映画の方に全力投球 お願いします! ねっ!
(つづく)
●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。