【エール】セリフ書き出し14週67話|文藝ノ友新人賞授賞式で再会した梅と末吉結こと幸 文子

朝ドラ「エール」14週67話、第十六回文藝ノ友新人賞授賞式で再会した梅と幼なじみの末吉 結こと幸 文子。

小学生の頃は梅の言葉に一生懸命に頷く純朴な女の子だったのに、22歳となった今では「この場所を譲るつもりないから」と梅に敵意むき出しの性悪女になってしまったような。

しかも「結ちゃん?」と呼びかける梅に対して「その名前は捨てたの。二度と呼ばないで」と吐き捨てる幸文子の人生に一体何があったのか?

スピンオフでぜひ末吉 結こと幸 文子を取り上げてほしいと書いて、演じていた森田 想さんは2000年2月11日生まれの20歳です。

【エール】14週67話のセリフ書き出し

●古山家・書斎

(鳥の鳴き声)

裕一の弟子として五郎の新しい生活が始まりました。

五郎:すごい…。

裕一:う~ん…。まあ 手直しとかはあるし 編曲もあるんだけど 大体はこんな感じでメロディーが降ってくる。

五郎:先生。

裕一:うん?

五郎:コツは何ですか?

裕一:コツ…う~ん…。あっ あっ… 頭じゃなくて心で感じること。

五郎:頭じゃなくて心。

裕一:そう 心! うん! そう…ここじゃなくてこっち。

五郎:あっ!

裕一:そう こっち!

五郎:あっ!

裕一:うん?

五郎:あっ! あっ!

裕一:来た? そうそれ! それだよ それそれそれ!

五郎:あっ あっ!

裕一:そうそうそう! そう!

(OP)

五郎:出来ました。

裕一:はい。おっ! 名曲かも!

五郎:おお…。

裕一:ハハハハ!

(せきばらい)

裕一:これ…あ…あれだね あの…「赤城の子守歌」と同じかな。

五郎:あれ? もう一度やってみます。

裕一:頑張って。

五郎:はい。

●古山家・居間

裕一:行ってきます。

音:行ってらっしゃ~い!

(饅頭を盗む華)

音:おい…。

<<(梅)ただいま。

音:こら~! 甘いものは ごはんのあとって言ってるでしょ! んっ!もう! 梅 見とって。

梅:食事のあとって言われたでしょう?

華:今 食べたいの。

梅:いかんでしょう!

五郎:華さん おまんじゅうを賭けてにらめっこしましょうか。

華:いいよ。

2人:笑ったら駄目よ あっぷっぷ!

華:フフフ…負けた。

五郎:じゃあ これはごはんのあとに召し上がって下さい。

華:はい!

五郎:ああいう時は うまく興味をそらしてあげるといいですよ。

梅:私 子守じゃないから。

五郎:ほら その顔。子どもが怖がっちゃいます。

梅:もともと こういう顔です!

●古山家・台所

梅:あいつ 何なの? 本当 失礼しとる!

(音のためいき)

●古山家・2階の音の部屋

回想・五郎:ああいう時は うまく興味をそらしてあげるといいですよ。

1か月後には2作目を書き終えなければならない梅でしたが…。

回想・五郎:ほら その顔。子どもが怖がっちゃいます。

梅:あ~いかん! 締め切り 迫っとるのに! んん~ 出てこ~ん!

●古山家・書斎

華:走れ~ 走れ~!

方や五郎の方は 作曲家の弟子というより 華ちゃんの召し使いでした。

五郎:ヒヒ~ン!

●古山家・2階の音の部屋

<<(華)ハイヤ~ ハイヤ~!

<<(五郎)ヒヒ~ン! ヒヒ~ン!

<<(華)ハイヤ~ ハイヤ~!

<<(五郎)ヒヒ~ン! ヒヒ~ン!

<<(華)五郎ちゃん もう一回。

(梅のせきばらい)

<<(五郎)ヒヒ~ン!

<<(華)ハイヤ~ ハイヤ~!

<<(五郎)ヒヒ~ン! ヒヒ~ン!

梅:もう!

<<(華)走れ~! 走れ~!

<<(五郎)ヒヒ~ン! ヒヒ~ン!

●古山家・書斎

五郎:パッカパッカ パッカパッカ…。

梅:うるさ~い!

五郎:すいません。

(泣き声)

五郎:華ちゃん…びっくりしたね。ほら…泣かないで ほら…。

(泣き声)

五郎:泣かないでよ…。

●古山家・玄関

裕一:ただいま~。

●古山家・夫婦の寝室

裕一:ただいま。

音:(小声で)お帰り。

裕一:うん? どうした?

(時報)

裕一:そっか…程よい距離感を期待してたんだけどな~。どうしようかな~?

音:まずは話す機会を作ることだね。お互いを知らないと何も始まらないし。

裕一:ねえ…五郎君の歓迎会する?

音:ああ…いいね。

裕一:ねっ?

音:華は恵さんにお願いしようかな。

裕一:そうしよう。

●おでん屋台

裕一:では 新しく仲間になった五郎君と梅ちゃんに乾杯!

鉄男:乾杯!

五郎:よろしくお願いします!

裕一:あ~! まずはじゃあ そこそこうまい おでんを食べよう!

鉄男:おい!「そこそこ」じゃねえ。何年 おでん屋やってると思ってんだ。

五郎:鉄男さんって「福島行進曲」の歌詞書かれたんですよね? 

鉄男:おう。

五郎:僕 あの歌詞 大好きなんです!

鉄男:おっ! どこが?

五郎:「サラリと投げたトランプに」ってとこが。

鉄男:はあ~おめえよく分かってんじゃねえか!よ~し ほら食え!

五郎:ありがとうございます!

音:もう離れたわ。

裕一:大丈夫。僕が五郎を向こうに座らせっから。任せて。梅ちゃん! 梅ちゃんさ おでんで何が一番好き?

梅:ちくわです。

裕一:ちくわね。大将 ちくわ1つ。五郎君は?

五郎:僕もちくわ好きです!

裕一:ちくわ? ちくわ? 何かあれだね 2人とも気が合うね!フフフ…。ねっ?

鉄男:おい ちくわ。

裕一:えっ?

鉄男:ちくわ。

裕一:はい ちくわ。はい どうぞ。フフ…。

鉄男:はい どうぞ。

音:何 今の? 何がしたいの?

裕一:経験がなさすぎて 何をどうしたらいいのか全く分かんない。

音:私だってそうだよ。

裕一:何で久志来ないの? ちゃんと時間言ったよ…。

久志:お待たせ。

裕一:久志 もう遅い! 何してたの?

久志:いや ごめん。来る途中にさ 昔の知り合いに…。

裕一:いや いいんだけどさ…うん? 五郎君?

久志:あちらのお嬢さんは? 誰?

裕一:あ~梅ちゃん。音の妹。ねえ 早速で悪いんだけどさ…えっ?

久志:初めまして。コロンブス期待の大型新人スター歌手 佐藤久志です。

鉄男:まだデビューすらしてねえだろ。

裕一:あっ そうだ…久志 梅ちゃんはね作家なの。この前ね 文藝ノ友の新人賞取ったんだよ!

鉄男:文藝ノ友!

久志:何? そんなにすごいのか?

裕一:うん!

鉄男:すげえよ! プロの登竜門だぞ!

裕一:そうだよ! 久志 今日はね 2人の歓迎会なの! …で この五郎君 弟子にとったの! 

久志:どうも。僕はね 常日頃からこう思ってたんだ。昭和の時代は女性がどんどん活躍すべきだって。ところで君は東京は初めてかい?

梅:はい。

久志:そう…。じゃあ 僕が案内してあげる。

(久志のウインク攻撃)

裕一:うん?

梅:目にゴミでも入りました?

裕一:久志 久志 久志…久志! ちょっとこっち来て!ちょっと…話を…話を聞いてくれよ ちゃんと。

久志:梅ちゃん いいよね。

モテる男は自分に興味を示さない女に恋心を抱いてしまう…さがでしょうか。

久志:彼女にも 大きなちくわ。

●文藝ノ友新人賞授賞式

梅:もうやめて。いつまで撮っとるの。

五郎:梅さんの晴れ姿を余すとこなく撮れと先生の指示ですから 僕は帰れません。

この日は梅の新人賞受賞式でした。

(ノック)

社員:社主が参りましたので こちらへどうぞ。

梅:はい。

司会:文藝ノ友新人賞 関内梅様 どうぞ中央へ。

梅:はい。

(拍手とカメラのシャッター音)

社主:おめでとう。2作目も楽しみにしていますよ!

梅:ありがとうございます。

(カメラのシャッター音)

(拍手)

司会:では 関内様より 受賞のお言葉を。

梅:作家になることを夢みて 女学生の頃からずっとこの賞に応募し続けてきました。お選び下さり本当にありがとうございます!

(拍手)

五郎:すごいな~。すごいな。

梅:このまま そこで執筆しようかと。

編集長:これはこれは幸先生!

文子:関内さん この度は受賞まことにおめでとうございます。

梅:あっ…ありがとうございます。あの…私のこと 覚えてますか?小学生の頃 一緒に本を読んだ…。少し前にも手紙をくれましたよね?

文子:ええ! 覚えてるわ。私はいいと思わない。この場所を譲るつもりないから。

梅:結ちゃん?

文子:その名前は捨てたの。二度と呼ばないで。

編集部員:あの すみません…お話し中 申し訳ないんですが 今度 うちの雑誌でお二人の対談を組みたいのですが。

文子:喜んで。あなたもいいわよね?

梅:はい。

カメラマン:ああ…。お写真 よろしいですか?

編集部員:もちろんよ。ほら。

カメラマン:こちらに。

梅:いや あの…ごめんなさい 私 目立つのがあまり好きじゃないので。

編集長:関内さん 写真を嫌がっては困ります。あなたは容姿がいいことも売りの一つなんですから。ハハハ…さあさあ 撮って撮って。

カメラマン:では 撮りますね。

(カメラのシャッター音)

カメラマン:もう一枚 お願いします。

編集部員A:文子さんも最近落ち目だから。

編集部員B:今回の新人 かわいいもんな~。

編集部員A:潰しにかかるぞ あの人。

編集部員B:く~っ 女の嫉妬は怖え~。

梅:失礼します。

五郎:梅さん!

文子:フフフフ…。フフフフ…。

五郎:笑うな! 大丈夫ですか?

梅:ほっといて。

●古山家・書斎

五郎はいつにも増して作曲が進まないようです。

裕一:五郎君 これ もう一回 読み直したら?

五郎:ありがとうございます。

裕一:うん! 頑張って。

五郎:はい。

裕一:あの…ち…力抜いて。

五郎:はい。

裕一:あの 正座もやめよう。

五郎:あっ…。

裕一:ねっ? 体をやわらかくして…。

五郎:はい。

●洋食屋

梅:うわ~きれい! でも…。

久志:受賞のお祝いだから。

ウエイトレス:お待たせしました。オムライスでございます。

一方 梅は久志とデートをしていました。

(つづく)

●字幕を追って書いておりますが、100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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