【エール】セリフ書き出し24週119話|最後までご覧頂きありがとうございました。

朝ドラ【エール】24週119話最終回。

窪田正孝:え~最後までご覧頂き本当にありがとうございました。

二階堂ふみ:ありがとうございました。

窪田正孝:え~世界中を未曽有の不幸が襲う中で「エール」という名でドラマをやる意義を裕一を演じながら感じさせてもらいました。少しでも見て下さる皆さんの力にこのドラマがなれたのならばスタッフキャスト一同 本当にうれしく思います。早く日常が戻ることを願って皆さん一緒に…。

2人:頑張りましょう!

二階堂ふみ:…って 今日は木曜日ですけど 明日は何するの?

窪田正孝:明日はなんと特別編!人気キャラクター総出演によるカーテンコールをNHKホールよりお届けしま~す!

2人:見てね~!

窪田正孝:うわ~!

【エール】24週119話セリフ書き出し

●静養先の家

広松:私は大学で音楽を学び 将来は作曲家を目指しています。日本の音楽の歴史 特にクラシックを勉強する中で先生のことを知りました。「竹取物語」をスタラヴィンスキーが絶賛した記事も発見しました。「反逆の詩」という大作があったとも聞いています。先生はどうしてクラシックを捨て流行歌の世界に身を投じられたのですか?

裕一:最初はね 生きるためでしたよ。でも…今はクラシックとか流行歌って区別は私の中にありません。全部 音楽です。

広松:すばらしいお言葉です!

裕一:…で 用件は? 何か聞きたいことがあるとか。

広松:私は古山先生を小山田先生から続く日本の音楽の正当な後継者だと認識しています。日本の音楽を豊かにするには今こそ先生が…。

「回想」

(電話の着信音)

十三年前

猿橋:亡くなられる3日前に書かれた手紙です。先生は出すべきかどうか迷われていました。今日持ってきたのは私の判断です。

裕一:読ませて頂きます。「久しぶりだね。活躍いつも拝見していました。映画も舞台もよく観に行きました。君の音楽に触れるにつれ ようやく私はわかったことがある。私は音楽を愛していた。君は音楽から愛されていた。今思えばそれが悔しくて恐ろしくて君を庶民の音楽に向かわせたのだろう。愚かだった。もしあの時 嫉妬を乗り越えて応援していたら君はクラシックの世界で才能を開花させていたはずだ。私は己のエゴのために君という才能とともに愛する音楽を冒とくしてしまったのだ。後悔の念はずっとつきまとい私の心を蝕んだ。君がオリンピックの入場行進曲を書くと聞いた時 私は心の底からうれしかった。死の間際で君のオリンピックマーチを聞いた。日本国民は誇らしく思っただろう。音楽の深淵を知る曲だ。期待に応えた君に国民を代表して最大の賛辞を贈りたい。ありがとう。最後に気が引けるがどうか私を許してほしい。音楽を愛するがゆえの過ちだ。道は違えど音楽を通して日本に勇気と希望を与えてきた同志として 今度は語り合いたい。私は先に逝く。こちらに来たら声をかけてくれ。小山田耕三」。

猿橋:晩年は古山先生の歌をよく聴かれてました。和声の工夫やメロディーの独創性をほかの流行作曲家とは一味違うと うれしそうに語ってらっしゃいました。どうか…先生をお許し下さい。

裕一:小山田先生の本で私は音楽を勉強してきました。感謝しかありません。天国でお話しできるのが楽しみです。

猿橋:ありがとうございます。いつも先生の前では しかめ面でしたが 笑顔は子どもみたいにチャーミングです。

裕一:音楽の話を一晩中 語り尽くします。本当にありがとうございました。

猿橋:ありがとうございました。

「回想閉じ」

広松:なぜ お元気なのに曲を書かれないのか その謎を聞きに参りました。

裕一:君は…楽器を使って作曲をしますか?

広松:主にピアノです。

裕一:私はね 子どもの頃 母に買ってもらった卓上ピアノ以外 楽器を使って作曲をしたことがないんです。歌詞や土地の人と出会って そこから浮かんだものを譜面に書き込んできました。

広松:では 今は…もう音楽は先生の中にはないと?

裕一:いいえ。毎日毎日 あふれてきます。花を見ても海を見ても 妻とのたあいない会話の中でも音楽は常にあります。

広松:では それを譜面にして下さい!

裕一:譜面にするのは まどろっこしいんだ。

広松:でしたら 僕が採譜します。我々若い世代に正しい道をお示し下さい!

裕一:私はね…人の力になるための音楽をたっくさん作ってきました。

広松:ですから もう一度!

裕一:だから…。もう僕の中にある音楽を 僕だけで楽しみたいんだ。駄目かな? 私の役目は終わったんだ。次は君たちが担ってくれ。

音:熱意ある…若者でしたね。

裕一:ああ…。彼らの世代がまた新しい音楽を紡いでくれるよ。寒くないかい? 窓を閉めようか?

<<(波の音)

音:♪「暮れゆく 暮れゆく」「夕焼けの空」「あかねや 金色」「落ち葉の道」裕一さん…。
裕一:うん。

音:海が見たい。

裕一:体に障るよ。

音:海が見たい。あなたと出会った頃のように。歌を…歌いたい。

裕一:分かった。行こう。

●豊橋の海岸

♪「泣いて生まれて響く命」

♪「きっと嬉しくて笑っているんだ」

♪「僕らはきっと 出逢うでしょう」

♪「手を引き 背を押し出逢うでしょう」

♪「きっといつか今日の日も意味を持って ほら」

♪「耳をすませば」 

♪「星の見えない日々を超えるたびに」

♪「互い照らすその意味を知るでしょう」

♪「愛する人よ 親愛なる友よ」

♪「遠くまで響くはエール」

♪「時に私の後ろに光る星」

♪「伸びた影と寄り添って歩いてく」

♪「いつまでもエール」

裕一:音。

♪「朝も昼も夜もずっとそこにある」

裕一:会えてよかった。

♪「暗闇にほら響け一番星」

裕一:音に会えなかったら僕の音楽はなかった。

♪「愛する人や」

♪「親友と呼べる人に」

裕一:出会ってくれてありがとね。

♪「出逢エール」

♪「愛する人よ」

音:私も。

♪「親愛なる友よ」

音:あなたといられて幸せでした。

♪「星影に」

♪「響くはエール」

裕一:行く?ハハハ…。よし…。

(笑い声)

窪田正孝:え~最後までご覧頂き本当にありがとうございました。

二階堂ふみ:ありがとうございました。

窪田正孝:え~世界中を未曽有の不幸が襲う中で「エール」という名でドラマをやる意義を裕一を演じながら感じさせてもらいました。少しでも見て下さる皆さんの力にこのドラマがなれたのならばスタッフキャスト一同 本当にうれしく思います。早く日常が戻ることを願って皆さん一緒に…。

2人:頑張りましょう!

二階堂ふみ:…って 今日は木曜日ですけど 明日は何するの?

窪田正孝:明日はなんと特別編!人気キャラクター総出演によるカーテンコールをNHKホールよりお届けしま~す!

2人:見てね~!

窪田正孝:うわ~!

(完)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。