【エール】セリフ書き出し24週116話|霧島アキラの「ムーン・ライト・セレナーデ」

朝ドラ【エール】24週116話、霧島アキラが古山家を訪ねて華との交際を認めてほしいと裕一と音に頭を下げて歌を披露。その曲名は「ムーン・ライト・セレナーデ」。

うつむいて歩いた 

あの日の僕はきっと

知らないままで

恋や夢を

探していたようさ

見上げればきれいな

夜空に輝いてる

月のようだね

迷い はぐれ やっと見つけた

愛をもう離さない

離さないよ

こんな気持ち

初めてなのさ

欲しいものは たったひとつ

君の笑顔

見せておくれ

I love you

【エール】24週116話セリフ書き出し

●伊月総合病院・病室

華:退院 おめでとうございます。

(拍手)

アキラ:皆さんのおかげでステージに復帰できます。ありがとうございます!

裕一:ステージ?

音:あっ…白鳥が…。

えっ?

●古山家・玄関

(ため息)

<<アキラ:あっ…ああっ!いってえ~!

華:アキラ君!

アキラ:あっハハッ。緊張してるみたい。

華:私も。

アキラ:お父さんの様子は?

華:娘を持つ父。

●古山家・居間

音:アキラさんの話 ちゃんと聞いてあげて下さいね。

(足音)

アキラ:失礼しあmす。このような機会を頂きありがとうございます。霧島アキラです。よろしくお願いします。

音:ようこそ。どうぞ。

アキラ:ありがとうございます。

音:まあ…堅苦しいのも何ですから…ねえ? 甘い物でも まずつまんで頂いて。福島の名物なんです。

アキラ:あっ…頂きます。あっ!申し訳ありません!

音:いいんですよ。新しいの持ってきますから。

アキラ:このくらい何でもありません。うん!

音:アハハハハ…。アキラさんって面白い方ね!アハハ…。あ~。

アキラ:お父さん。

裕一:君にお父さんと呼ばれる筋合いはない。

アキラ:古山さん。

華:古山だと私たち全員だから名前でいい?

アキラ:ゆ…裕一さん。

音:何だか気持ち悪い。「お父さん」の方がしっくりきますけど。

裕一:「お父さん」は嫌だ。

音:じゃあ 何にします?

裕一:呼びかけはなしで話してくれ。

アキラ:分かりました。華さんは私が出会った中で最高にすばらしい女性です。私は華さんを愛しています。一生添い遂げたいと望んでいます。どうか結婚を前提として交際をお許し下さい。

裕一:お引き取り下さい。

華:お父さん!

裕一:あなたに娘はやれません。

華:どうして?

裕一:苦労させたくない。

華:勝手に私の苦労を決めないで!

裕一:音楽で稼いだ収入はいくらありますか?

華:収入聞くなんて下品だよ。

裕一:いくらですか?

アキラ:まだ少しです。父親の仕事をて…手伝って収入を得ています。

裕一:今の収入で華を養えますか?音楽で食えるようになってから出直してきて下さい。

音:お父さんも何もなかったけどね。裕一さん 忘れたんですか?私にプロポーズした時 音楽の収入ゼロでしたよ。

裕一:(小声で)ねえ…銀行で働いてたから収入はあったから。

華:音楽で稼いでないならアキラさんと一緒じゃない。

裕一:一緒じゃない!あの時 僕は賞をもらってた。

華:アキラさんだって ステージやればいっぱいお客さん来るよ!

裕一:レコード契約だってあったんだ。

音:あれは私が取ってきたんです!

裕一:僕の実力が認められたとも言える!

音:その契約金だって レコード売れない…というか レコードにもならないから実質 借金だったし!

華:えっ!? そうなの?

音:そうよ!「船頭可愛や」が売れるまで却下された曲は100曲くらい?

裕一:21曲だよ!

アキラ:すごいです!100曲却下されても作り続けるなんて。

裕一:21曲だ。君は話を聞いてるのか?

アキラ:21曲でも尊敬します!

裕一:バカにしてるね 君は。

音:そのヒットだって環さんのおかげだったし。

裕一:環さん?環さんね きれいな人だったんだよ。

音:はあ?

華:いずれにしてもお父さんと今のアキラさんって大差ないんじゃないの?

音:人気ある分 アキラさんの方がマシかも。

裕一:女性関係も心配だ。

音:裕一さん 失礼よ。

華:そうよ。撤回して!

裕一:今まで何人の女性とつきあってきた?

音:あっ…アキラさん 言う必要ないから。

裕一:別に問題がないなら言えるだろう?

華:お父さんの挑発に乗っちゃ駄目。

アキラ:16人です。

音:ええ~っ!?

裕一:じゅ…。

華:どうして黙ってたの…。

アキラ:聞かれなかったから。

音:今 23でしょ? 初めてつきあったのが16だとしても 1年間で…。

華:お母さん やめて。

アキラ:多い?

華:多いし一回が短いよ!

アキラ:華さんは何人なの?

裕一:華 答えなくていい。

アキラ:僕は何人でも平気です。

裕一:私は平気じゃない!

華:一人です!それも今思い返せば…あれ? つきあってたのかな?

音:その16人の方々とは真剣な交際だったの?

アキラ:いえ 遊びの人もいました。

華:正直に言えばいいってもんじゃないから。

アキラ:今日は将来 家族になるかもしれない人の前だ。うそはつけない。

裕一:アキラ君は…うん まあ…顔はそこまででもないがな 華があるよ。ステージで歌う姿を想像するとまあ 女性にモテるだろう。でもな 華 人気商売の人と結婚するということは不安定な収入と乱れた愛憎劇に巻き込まれる可能性が高いんだよ。もっと普通にいい人いるから。華にはな 打ち込める仕事もあるんだから何にも焦ることないよ。

アキラ:ちょ…ちょっと待って下さい。確かに僕にはたくさんの女性とおつきあいがありました。モテることを楽しみ 遊ぶことに喜びを感じていた時期もあります。そんな経験があるからこそ華さんのすばらしさに気付きました。華さんが特別です。華さんを僕に下さい!

華:アキラさん…。

音:だまされたらいけません!モテる男の常套句だわ。

華:えっ!?

音:私 昔 歌のために水商売をやっていたの。

回想・音:音江です。

華:初めて聞いた。

音:君は特別だって言葉を信じちゃ駄目!モテる人はみんな言ってるから。

アキラ:言ってません。華さんだけです。

裕一:アハハハハハ…! もう いつの間にか3対1だな アキラ君。ねえ? もう諦めなさい。

アキラ:僕の歌を聴いて下さい。華さんのために作りました。

裕一:君もしつこいな!

アキラ:過去に弁解はしません。お願いします。歌を歌わせて下さい。

裕一:諦めなさい!

アキラ:嫌です! 頼みます!今日のために作ってきたんです。お願いします。

裕一:どうぞ。

アキラ:ありがとうございます。

裕一:華…。音楽業界はな 厳しい世界なんだよ。音にはたくさん苦労かけてきたんだ。同じ苦労をしてほしくないんだ 華には。反対しているのは華を思ってだからだ。そこだけは分かってくれ。

華:お母さん…。

音:そうね…。その分 楽しかったことも多かったけど。

アキラ:華さんを思って作りました。聴いて下さい。ムーン・ライト・セレナーデ。

♪うつむいて歩いた 

あの日の僕はきっと

知らないままで

恋や夢を

探していたようさ

見上げればきれいな

夜空に輝いてる

月のようだね

迷い はぐれ やっと見つけた

愛をもう離さない

離さないよ

こんな気持ち

初めてなのさ

欲しいものは たったひとつ

君の笑顔

見せておくれ

I love you

(笑い声)

アキラ:えっ 何?

華:気合い入り過ぎ!

アキラ:あっ!

裕一:華 手当てしてきなさい。

華:はい。来て。上向いて 上向いて。

音:かっこいいところだったのに フフッ。

裕一:どう感じた?

音:本気 感じましたよ。

裕一:だよね…。

音:ねえ 裕一さん…。

裕一:うん?

音:アキラさんが普通の仕事をしていたら おつきあい許しましたか?何日間か病室を共にして彼のこと どう思いましたか? 私たちも反対されました。

(回想)

音:裕一さん…。

三郎:おいおいおい!

光子:駄目駄目 駄目駄目…。

(回想閉じ)

裕一:あの時の僕は何にも持ってなかったもん。よ~く許してくれた。

音:そうね。今でも…「汽車は走りだしました。もう止まれません」って あの言葉は時々思い出す。

裕一:あれね…。あれで父さんも急に「任せとけ!」って乗せられちゃってさ。音は?賛成なの?

裕一:裕一さんは仕事 私は女性関係。引っ掛かるところはあるけど…。さっきの歌を聴くと…頭は駄目って言っとるけど 心が行けって叫ぶんです。

(ため息)

裕一:いつの間にか親になって いつの間にか昔の自分棚に上げて 安心とか幸せって言葉を隠れみのに大切な何かを見落としていたのかもしれない。

音:何かって?

裕一:自分の子どもを信じる気持ち。父さんも光子さんも…あの時は僕たちを信じる気持ちだけで許してくれたのかもしれない。

回想・裕一:父さん…。

裕一:2人 遅いな。

音:まさか…あ あ あの時 私たちは…。

裕一:華! あっ!

音:お お お…遅かったわね!

華:鼻血がなかなか止まらなくて。

(せきばらい)

裕一:2人とも ほら 座りなさい。ふう…。んっ! アキラ君。

アキラ:はい。

裕一:どうして 華なんだ?

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。