朝ドラ【エール】21週101話、オペラ「ラ・ボエーム」ミミ役の一次審査が通った音は、裕一とともに「バンブー」に呼び出されて…。
呼び出したのは久志で、その隣にいる藤丸の指には婚約指輪がきらり。久志から求婚したということでその報告があり、皆で乾杯。
一方、華は音が自分を頼ってくれないことに不満を感じて、伯母・吟の家で愚痴をぽろり。そして野球少年の話題となり
「好きなら取りにいかなくちゃ!」
「関内家の女の人たちって…何か 強いよね」
吟の言葉に背中を押され、野球少年こと中川台高等学校2年 竹中渉 を「バンブー」に誘い、父親の存在も利用しながら自分への関心を高めようとする華。
しかし、そんな華の気持ちに全く気付いていない渉は、裕一のサインをもらって大喜び。そして、華が男を連れてきて、お会いさせて頂いていますってどういうこと?と動揺しまくりの裕一。
そして「ラ・ボエーム」の二次審査に合格する音であったが、音が大事な時には必ず裕一が体調を崩すというジンクスが現れて、また明日です。
【エール】21週101話セリフ書き出し
●古山家・中庭
オペラ「ラ・ボエーム」のオーディションが近づき 音は必死に練習を重ねていました。
音:ハッハッハッハッ…。
裕一:おはよう。
音:あっ おはよう。ハッハッハッハッ…。
華:それも呼吸法?
音:おはよう。そう 新しいの教えて頂いたの。
裕一:「椿姫」の時も毎朝いろいろやってたね。基礎から鍛え直すって。
音:さあ ごはんにしましょう。これと これと…。
華:持っていく?
音:あっ お願い。
●ベルトーマス羽生の家
(音の歌声)
御手洗:オープン…オープン…。そう! マーベラス…。
羽生:ブラーヴァ。
(拍手)
御手洗:オーデションまであと3日。しっかり仕上げていかないとね! さあ もう一回「Bada」からよ。
音:シー。 シー!♪「Bada」
●喫茶「バンプー」
鉄男:えっ! 音さん 一次審査通ったのか。
裕一:たくさんレッスンしたもんね。
恵:いよいよ大舞台も目前ね。
音:まだまだです。今日も朝からみっちりレッスンで。これから二次審査三次審査って続きますし。
保:体調 気を付けてよ~。季節の変わり目は風邪ひきやすいから。喉を大事にってことで蜂蜜しょうが湯。
音:あっ ありがとうございます!
鉄男:帝都劇場か~。実現すっといいな。
裕一:僕の曲 歌ってほしかったんだけどな~。
保:裕一君の曲?
裕一:いや 大昔に約束したんですよ。僕が作った曲を音が大きな舞台で歌うって。出遅れたな~悔しいな~。
音:まだ一次審査通ったばかりですから。
鉄男:夫婦の夢か~いいな。
裕一:うん。
恵::それもかなうといいわね。
音:藤丸さん! お久しぶりです。
藤丸:ごめんなさい 遅くなって。
裕一:久志 遅いよ~。
久志:今日は新曲のリハーサルがあってさ。
恵:楽しみね!
音:(小声で)久志さん よかったですね。
久志:頑張ります。
裕一:…で 話って?
音:えっ?
裕一:え~っ!?
藤丸:婚約しました。
裕一:ええ~っ!? ハハハハ!
鉄男:ええ~っ!?
音:おめでとうございます!
裕一おめでとう!
鉄男:よかったな!
藤丸:ありがとうございます。
久志:僕という存在が誰か一人だけのものになる日が来るとは。
藤丸:何よ 他人事みたいに。そっちは求婚してきたんでしょ!?
久志:君が早く言えって顔するから。
藤丸:いや 何言ってるのよ…。
裕一:はいはいはいはい!
鉄男:乾杯すっか! 2人の婚約と…。
裕一:うん!
鉄男:音さんの一次通過 祝って。
裕一:おっ! 保さん いいですか?
保:いいよ!
裕一:やった!座って 座って。
鉄男:座ろう。
裕一:すご~い!
●古山家・台所
<<(戸の開閉音)
<<ただいま~。
華:お帰り~。
音:あっ…。ごめん。そんなことまでやってもらってしまって。
華:大丈夫。もう終わるし。
音:ありがとう。あとはお母さんがやるから。ねっ もう大丈夫だよ。はい ありがとう。ほら 手 洗っちゃって。
●古山智彦の家
吟:へえ~。音も頑張っとるじゃん。
華:練習 忙しそうだから家事 手伝うって言ってんのに全部 自分でやろうとすんだよね。
吟:いいじゃん 楽できて。
華:私 頼りにされてないってことだよね。
<<(戸の開閉音)
<<ただいま!
2人:お帰り。
ケン:華ねえちゃん。今日 何作ってんの?
華:鬼まんじゅう。
ケン:やった!
吟:こ~ら! ちゃんと手 洗いなさい。
ケン:は~い。
吟:そうだ…華ちゃん 例の野球少年とはどうなったの?
華:別に。向こうはこっちのこと 友達としか思ってないし。
吟:好きなら取りにいかなくちゃ!
華:関内家の女の人たちって…何か 強いよね。
吟:そう?
華:うん!
吟:う~ん…。
華:フフフ。
●古山家・台所
半月後 音のオーデション二次審査の日がやって来ました。
♪~(発声練習)
華:おはよう!
音:(高い声で)はい お弁当!
華:今日ぐらい 自分でやるのに。大事なオーデションなんでしょ?
音:そういうわけにはいかないの。
(ため息)
裕一:華もさ もう子どもじゃないんだから 少しぐらい甘えたら?
音:昔 華に聞かれたことがあるの。お母さんは私のために歌をやめたのかって。
回想・華:私のために…歌をやめたの?
音:そうじゃないって証明したい。母親の仕事とやりたいことは両立できるって。華のためにも頑張りたいの。
裕一:そっか。
●「ラ・ボエーム」ミミ役 第二次審査会場
案内係:古山音さん お入り下さい。
音:はい。失礼します。古山音です。よろしくお願いします。
●喫茶「バンプー」
華:急にお誘いしちゃってすみません。
渉:あっ…ううん。今日はちょうど練習休みだったから。
恵:は~い お待たせしました~。
華:ここのコーヒー とってもおいしいんです。
保:…といっても 豆が手に入りにくくてね まだまだ昔のようにはいれられないけど。
渉:そういうものなんですか。恥ずかしながら野球のこと以外 何も分からなくて。
恵:あら!野球やってるの?
渉:甲子園目指してます。
保:おっ!「栄冠は君に輝く」ね。
渉:はい!大好きな曲です。
保:華ちゃん よかったね。お父さんの曲 みんなに愛されて。
渉:えっ?お父さんの曲?
華:父は作曲家なんです。
渉:えっ 作曲家?
保:早稲田の応援歌もだよ「紺碧の空」。
渉:えっ? ぼ…僕 早稲田の野球部行きたいんです!
恵:あっ! じゃあ ミルクセーキも飲んでほしいわね。ここのミルクセーキを飲むと 早稲田に合格するっていう伝説の一品なのよ!
渉:じゃあ 次はそれを飲みに来ます! そうか…華さんのお父さんはすごい方だったんだね。お目にかかってみたいな。
華:うん…。
●古山家・書斎
裕一:夏目千鶴子さんが審査員やってたの?
音:そう。まさか こんな形で再会するなんて。
裕一:あれ? 歌手になったんだよね?今も現役?
音:うん。帰国されてからいろんな舞台で活躍されて…。「ラ・ボエーム」のミミもやったことあるみたいだから それで呼ばれたのかも。
裕一:でもさ~審査する側とされる側が同級生っていうのは…複雑だね。
音:そうね…千鶴子さんもやりづらかったと思う。
裕一:お疲れさま。
音:おお~! アハハ。
(ドアが開く音)
華:ただいま。
音:お帰りなさい。
裕一:お帰り。
渉:初めまして。私 中川台高等学校2年 竹中渉と申します。
裕一:あっ…うん。えっと…は…華の父です。
音:母です。
渉:「栄冠は君に輝く」は私がこの世で最も愛する歌です!
裕一:ああ…。
渉:先生 どうかサインを頂けませんでしょうか?
音:いいですよ。フフフ。
裕一:…うん。あっ はい。
音:渉さんは 華とはいつからお友達なの?
渉:はい 今年の春に華さんがお友達と我が野球部の試合を見に来て下さいまして。
華:いいじゃない そんなこと。
音:あら そうですか。
渉:それで たまにですが お会いさせて頂いています。
音:あ~。
渉:ありがとうございます!感激です!家宝にします!
裕一:いやいや そんな…大したものではない。
渉:華さん ありがとう!
華:ううん。
●喫茶「バンプー」
恵:へえ~渉君 本当に遊びに行ったんだ!彼 好青年よね。
音:ええ。礼儀正しいし目標を持って頑張ってるし すごくいい子でした。
恵:華ちゃんの気持ちには気付いてないみたいだけど。
保:片思いか~青春だね。
音:でも…少し安心して。弘哉君のこともありましたし…。
恵:まだまだ若いし これからだもんね。
保:裕一君は気が気じゃないだろうけど。
音:そうなんです。裕一さん いつも以上にうろたえてしまって…。
●古山家・書斎
(裕一のくしゃみ)
●喫茶「バンプー」
(笑い声)
恵:うまくいくといいわね。
音:そうですね。フフフ。
●古山家・玄関
音:あっ。
(裕一のくしゃみ)
<<(戸の開閉音)
<<音:裕一さ~ん!
●古山家・書斎
裕一:うん? あ~お帰り・うん?
音:通った!
裕一:えっ?
音:通った! 二次審査 通った~!
裕一:うそ~!? すごい! よかったね。あれ? 次 最終だったよね?
音:次が通れば…舞台に立てる。
裕一:すごい すごい! ハハハハ!頑張っ…。
(くしゃみ)
音:大丈夫?
裕一:ごめんごめん。
音:先生に報告に行ってきますね。
裕一:うん! 気を付けてね。
●ベルトーマス羽生の家
羽生:はっ…やったわね~! すごいじゃないの。
音:はい!先生のおかげです。
羽生:でも次は本当の勝負よ。このままじゃ駄目。徹底的に弱点を克服しましょう。少しレッスンしていく?
音:はい! お願いします!
♪(音の歌声)
音:はあ…。
●古山家・玄関
華:ただいま~。
(時計の時報)
●古山家・書斎
華:お父さん? どうしたの?
裕一:あっ…あ~お帰り。うん? ううん 何でもないよ。
華:お父さん! お父さん 大丈夫? どうしたの? すごい熱! えっ どうしたの?
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。