「おかえりモネ」セリフ書き出し第2週6話|耕治「やはり 娘はうぢに戻したいと思っております」

朝ドラ「おかえりモネ」第2週「いのちを守る仕事です」6話、2014年5月に百音は森林組合の正式採用試験に無事合格。

同僚たちから祝福されている最中に、亀島から父・耕治が突然やってきて百音を実家に連れ戻そうと。

その頃、気仙沼では百音の妹・未知が、百音の幼なじみで漁師になったりょーちんこと及川 亮と久しぶりに会っていた。

未知の態度から、亮に恋心を頂いていることが誰でも分かる状態で、今後の進展に注目です。

「おかえりモネ」セリフ書き出し第2週6話

百音が生まれたのは海沿いの町 気仙沼です。

サヤカ:モネ!

けれど今は 登米の大山主 新田サヤカさんの家に下宿し…。

百音:おはようございます。

おはようございます。

森林組合の見習いとして働いています。

百音:とにかく 私は…この島を離れたい…。

百音:あの日…何もできなかった。

<「わたしは、ここにいます」>

●米麻町の森林

翔洋:はい! 樹高15メートルの…。

●米麻町森林組合・事務所

川久保:植林どいえばスギですが スギが多いわげは?

百音:木目がまっすぐ通直で丸太の中心部分である赤太は耐久性もあるからです。

川久保:木の名前を言っでください。

百音:アカマツ ヒノキ コナラ ヤマザクラ…。

里乃:おはようございます。昨日 頼んだお盆って…。どしたんですか?

山崎:最終試験。本採用になっかどうがの。

川久保:最後 林道とぎわ線はどごですか?

百音:え~っと…こごですね。

川久保:林道に接している こちらの山はどういう山ですか?

百音:再造林のために植樹をさせてもらってます。山岡共有山です。

川久保:どうですか?

翔洋:全問正解です。

百音:全問!? えっ 本当ですか?

川久保:いやいや 大したもんだ。よぐ勉強したね。

翔洋:これだけ答えられれば 基礎知識は問題ないでしょう。あどは実地で仕事を覚えでいげば。ね?

川久保:んですね。

サヤカ:な~んだがつまんないね。

百音:えっ?

サヤカ:教えらたごど丸暗記してるだけでは これがらの時代 生ぎ残っていけないでしょ。ああ。あれ使ってグッズ作って。

百音:グッズ?

サヤカ:要するに商品開発。最初の担当だね。

百音:えっ つまり…正式採用?

サヤカ:しっかり働がないと島に帰すよ!

百音:頑張ります!

耕治:困ります!

翔洋:えっ!

耕治:父です。

●登米 米麻町 新田家

耕治:何度伺っても驚ぐなあ。立派なお宅ですねえ!

サヤカ:あれ今日泊まる気満々だね。

百音:すみません…。

耕治:すみません 突然。行ぐって言ったら絶対来るなって言われると持ったものですから…。

サヤカ:まあ いいですよ。で どうしたんですか? 

耕治:やはり 娘はうぢに戻したいと思っております。

百音:え?

耕治:こちらにお願いするごどになってしまいましたが 実はちゃんと話し合いをしてないままで…。

百音:話はしたよ。お父さんだって いいって言ったよ。

耕治:あん時は。でも少し落ち着いて考えまして…。やっぱし こういう中途半端はよぐねえと。

サヤカ:中途半端に雇ってるつもりはないですよ。

百音:百音 悪がった! 島にいろって 俺があん時 止めでやりゃあよがったんだよな…。何でがなあ…。モネのごどはお父さんが一番よく分がってだはずなのに。なあ。ん?

サヤカ:娘の気持ぢを自分が一番分がってるって言う父親ほど愚がなものはないよ。

百音:ですよね…。

耕治:え…。

サヤカ:とりあえず お昼にしましょ。おながすいだ。

百音:あっ 一緒に作ります。

サヤカ:うんうん。

耕治:いいところだなあ 静がで。海の静がなのとは ちょっと違うな。

百音:海の音じゃなくて 木の音だがらね。

耕治:俺 こっちの方が好きかもなあ。

百音:お義父さん 大学からずっと仙台だったんだよね?

耕治:ああ。向こうにそのまま就職しちゃったしな。

百音:どうして漁師継がながったの?

耕治:うん…。

サヤカ:飲まい。

耕治:ああ どうも。頂きます。お父さんがモネぐらいの年の頃って バブルの最後の方でね 世の中はこう 全体が右肩上がりで。何なっても昨日より明日の方がよぐなるって時代でね。

百音:いいね。

耕治:でも そういう時代の流れとは逆行して 水産業は目に見えて衰退してで。そもそも漁師なんでダサいって空気だったし。

百音:でも島じゃ 遠洋の漁師は憧れの的でしょ。ダンデーでモテまくりだったって おばあちゃん言ってだよ?

耕治:アハハハ。大昔の話だよ。今どうよ 漁師なんて全然モテねえだろ?

●気仙沼港

亮:あれ? みーちゃん?

未知:りょーちん…さん。

亮:りょーちんさんって…りょーちんでいいよ。

この青年はモネの島の幼なじみです。この春 水産高校を卒業しました。

亮:みーちゃん 土曜も学校?

未知:あっ せ…生産実習のホ…ホ…ホヤに 餌やんなぎゃいけなくて…。

亮:ああ ホヤね。

未知:あの りょ…りょーちんさんは 何でこごに?

亮:ああ 俺 4月から漁師やってんだよね。一進丸って船で。明日 まだ海出っから。

未知:ああ。すごく大変な仕事で 今 なる人少ないし…。なのに…すごいです。

亮:そうかなあ。本当はね 今 生ぎだくねえ やっぱ 漁師きっついわ~って思ってだんだよね。

未知:え…。

亮:でも みーちゃんのおかげで ちょっと元気出だ。ありがと。

未知:えっ…。

亮:どうした?

未知:あっ いや…。あっ そうだ お姉ちゃん 全然連絡よこさないんですよ。

亮:ああ モネな。そういうどごあるよな。

(アナウンス)「亀島行き 出航します」。

亮:ほら 出るよ。

未知:じゃあ…。あの 気を付けで。やっぱり 船危ないし…。

亮:うん。みーちゃんも気を付けで帰れよ。

未知:じゃあ。

●登米 米麻町 新田家

耕治:ああ いい感じだな。死ぬがらね 漁師は。何の仕事してだって そりゃ 明日のごどなんか分がんないよ。でも少なくとも 普通に仕事してで命落とすような そんなの… 納得いがないじゃない。便利で都会的な生活だって浮かれてんの横目に見ながら 自然相手にきつい仕事して 下手したらあっという間に死ぬ。友達のおやじさんが海で死んだりすんの普通にあったしね。それより科学とか経済とかさ そういうもんで世の中よぐしていぐっていいなって。そっちの方が俺は合っているなって。

百音:海が嫌いとか 漁師が嫌とかじゃなくて?

耕治:嫌いなわげねえだろ。俺はこっちだって思うもんがほかにあった。それだげだよ。 モネさ 一度 聞きたがったんだげど…。

百音:何?

耕治:音楽のごどは 今どう思ってる? この3年 一度もケース開げでねえだろ。

百音:高校の音楽コース落ちて 目が覚めた。ほかのごどもやってみたかったし。

耕治:ほかか…。高校で何がやってみたいごどって あったが? あっ…いや…責めてるわけじゃねえよ。ただ急に…。分がんなぐなってさ。モネのすきなもんとか 喜ぶもんとか…。
百音:音楽は今でも好きだよ。お父さんと同じぐらいにね。お父さんだって音楽は好きだけど 趣味でしょ? 仕事は銀行員でしょ?

耕治:ああ…分がってんだけどな。

百音:あっ そうだ。お米とがなぎゃ。

耕治:え? ちょ…モネ。えっ。ん。ああ… ああ これはどうも。おっ うま!

サヤカ:あんまり突ぎ詰めなさんな。

肝心なことを娘に何一つ聞けない父親なのでした。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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