朝ドラ「おかえりモネ」第1週「天気予報って未来がわかる?」5話、「登米能」の定例会が始まり、森林組合の翔洋が舞台で舞っているのを知り驚く百音。
サヤカは、能舞台の修繕のために樹齢300年のヒバの木を切ることを決意。
サヤカの家に泊まっている朝岡は石ノ森章太郎の原画展に続いて登米能も堪能しリフレッシュできた様子で、最後に北上川の移流霧を見たいと。
朝岡とサヤカ、百音と翔洋は朝早く、北上川の分流地点にかかる橋の上で移流霧の中に身を置いていると、百音が気仙沼で見たあの光景を思い出し…。
百音:海がら昇る朝日も…とても好きで。でも あの日…。私… 何もできなかった。
朝岡:霧は…。いつか晴れます。
震災の時、百音はどこにいて何を見たのか? おいおい明かされる事実に心したいと思います。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第1週5話
●登米能舞台
里乃:あれ 翔洋さんよ。
百音:えっ 課長?
百音にとって 伊達政宗公の伝統を受け継ぐ登米能は 山の荘厳な空気そのものでした。
サヤカ:いい舞台でしょう。これ み~んな 山の材料で出来でんのよ。早くて10年後があ。この床 張り替えんの。私 生ぎでっかな。
百音:生きてますよ。あと50年生きるって言ってじゃないですか。
サヤカ:そうだ。10年なんて大したごどない。100年後の未来だってあの世がら見届げでやる。切るがぁ あの木。スパ~っと切って そのあど 100年でも200年でも こうしてみんなに大事にしてもらう方がいいね。古い木がいづまでも居座っと 山も若返んないしね。
●森林組合内カフェ「椎の実」
里乃:出来ましたよ~。
みよ子:みんな 食べてけらいん 食べてけらいんね。
翔洋:朝岡さん いかがでしたか 登米能は。
朝岡:いや 見てよかったですよ。民間でこれだけの能を披露できるって すばらしい伝統ですね。
翔洋:んだっちゃ!? んだっちゃ んだっちゃ んだっちゃ んだっちゃ…? 永浦さんも見だ? びっくりしたっちゃ?
百音:はい とてもすてきでした。本当によかった。
翔洋:じゃあ もう一回見せちゃいます。舞わせていただきます。
(サヤカと龍己の電話)
サヤカ:こっちはいいんですよ。もうすっかり こっちの子みだいな顔してるし。
龍己:そうですか。いや~世話になります。
翔洋:そうだ 永浦さん ねえ あれ見せてくださいよ。ラフターヨガ!
百音:え~!ごごでですか? え~じゃあ…。いきますよ。ワ~ッハッハッハッハッハ!
龍己:え? 今の声 あいづの?
サヤカ:そうよ。まあ 素直な子だわ。乗せられちゃって。
龍己:いや~しばらぐぶりだ モネのあいな声を聞くのは。素直ないい子ですよ 目立づ方ではねえけんど。周りには好かれでいだようだし。
百音:ワ~ッハッハッハッハッハ!
サヤカ:アハハ 分がります。
龍己:あの子 音楽が得意でしてね 島の祭りの時なんか もう ひのき舞台で。
サヤカ:そう。
龍己:そいづがねえ あの子が高校に行った時分がらですか…。何かね 前ど違って おどなしいっつうが…。まあ 思春期のおなごは そいなもんかと私なんか不粋だがら思ってだげんとね。
サヤカ:私だって分がんないですよ。子供のごどなんか アハハハ。
龍己:卒業をしてから さあ これがらどうする うぢの仕事でも手伝うがって話してだ時ですね あの子は自分がら言ったんだ。とにがく 私はこの島から離れだいと。
回想・百音:この島を離れたい…。
百音:はい せ~の…。
一同:ワ~ッハッハッハッハッハ!
♪
みよ子:また来るがらね。
里乃:はい ありがとうございます 気を付けて!
ありがとね またね。
サヤカ:明日の朝 帰んの? 日曜でしょ。もう少し ゆっくりしていげばいいのに。
朝岡:夜に打ち合わせが入ってるんですよ。
(あくび)
サヤカ:相変わらず忙しいね。
朝岡:楽しかったです 森も能舞台も。
サヤカ:リフレッシュでぎた?
朝岡:ええ とても。食べ物もみんなおいしかったし。
サヤカ:ならよがった。田舎の人間は 来た人が喜んで帰ってくれんのが一番うれしいんだ。
朝岡:本当は もう一つ 見たいものあったんですけど…。明日の朝。
●北上川
百音:すごい…。
朝岡:北上川の移流霧はとても幻想的だと聞いてたんですよ。
百音:雲の中にいるみたい!
♪
百音:私の地元 気仙沼の海にも 冬になっと けあらしっていう霧が出るんです。これとすごぐよく似た風景が海に広がるんです。私…。そのけあらしを見るのが…。小さい時がら…。とても好きで。
朝岡:うん。
百音:海がら昇る朝日も…とても好きで。でも あの日…。私… 何もできなかった。
朝岡:霧は…。いつか晴れます。
<「お父さんおはよう。ずっと電話に出なくてごめんね」「島がイヤなわけじゃない。でも わたしは、ここにいます」>
●米麻町森林組合
朝岡:じゃあ ここで。
百音:あの 時間までいいですか? ちょっと見てもらいたいものがあるんです。
朝岡:はい 何でしょう?
百音:これなんですけど…。
朝岡:ああ 彩雲という雲ですね。よく撮れてます。
百音:この雲は 見るといいごどがあるって聞きました。本当ですか?
朝岡:迷信でしょう。がっかりさしてしまったら すいません。でも…空を見て 雲がきれいだと思えた時点で その人は前向きになれていると僕は思います。だとしたら それはよいことが起きる前兆といってもいいんじゃないでしょうか?もう一度 見たいですか?
百音:はい!見られるんですか?
朝岡:10分後 外に出て この方向 風車の方 見てみてください。
百音:この方向ですね?分かりました 絶対 見ます!
朝岡:もしも外れたら電話をください。謝ります。また いつか。
♪
百音:わあ~!うわ~!何で? 何で出でんの? 何なの これ 魔法!? あの人 何者…?
サヤカ:モネ 何してんの?
百音:サヤカさん! すごすぎる!
確信はないけど 多分 ここには何かある。目の前に少しだけ光がさした そんな日でした。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]