朝ドラ「おかえりモネ」第10週「気象予報は誰のため?」46話、2016年(平成28年)4月、朝岡がいる会社・ウエザーエキスパーツのバイト面接を受けるため上京した百音。
合格するかどうかも分からない中で、築地近くのシェアハウス「汐見湯」に住むことを決めた百音に、大家の井上菜津が「意外と無鉄砲?」との指摘に多いに頷くテレビの前の視聴者たち。
ということで、本日から東京編が始まり、新しいキャストが登場です。
ウエザーエキスパーツ社長・安西和将:井上 順
JAPAN UNITED TELEVISION(通称 Jテレ)の局員で報道番組の責任者(気象班デスク)・高村沙都子:高岡早紀
シェアハウス「汐見湯」の大家・井上菜津:マイコ
マイコさんは『おひさま』以来、二度目の朝ドラ出演となり、夫は妻夫木聡さんだと書いて今週もよろしくお願いいたします。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第10週46話
百音:はい。
菅波:お…。
百音:あ~!やった! あっ…。
♪
サヤカ:行ぎなさい。自分の思う方へ。
♪
百音:私 東京に行きます。天気に 気象に関わる仕事がしたいんです。すごく行ってみたいと思う会社が東京にあって。気象はね 未来が分かるんだよ。この仕事で誰かを守るごどができるんなら 私は全力でやってみたい。
♪
百音:皆さん 本当にありがとうございました!
♪
百音:行ってきます。
2016年(平成28年)4月
百音:うわあ…東京だぁ!
(シャッター音)
ついに東京にやって来ました。はあ 緊張するね。急きょ 東京行きを決めた百音。住む所の下見をする時間もなかったので 龍己さんの築地の知り合いにお手ごろな物件を紹介してもらいました。いい所だといいねえ。あら? モネ ここお風呂屋さんよ?
●公衆浴場「汐見湯」
菜津:永浦さん?
百音:はい。
菜津:どうぞ どうぞ 入って!
百音:あっ。
菜津:どうぞ どうぞ!
(OP)
菜津:よかった! 女の子に来てもらいたかったの!
百音:永浦百音です。よろしくお願いします。
菜津:入って 入って。
百音:中はこうなってんだ…。
菜津:フフフ お風呂を向こう側だけ残して こっちはみんなで使える食堂とキッチンに改装したの。
百音:お~。
菜津:銭湯って 営業するだけですごくお金がかかるのね。なのにお客様は減る一方で…。だから半分 シェアハウスに変えちゃった。家賃収入当て込んで。フフ。
百音:でも お家賃 すっごぐ安いですよね。
菜津:だって 悪いから。
百音:ん?
菜津:どうぞ。どうぞ。
百音:はい。
菜津:どうぞ。
♪
菜津:こっちまでリフォームする余裕がなくて。ごめんなさいね。やっぱ こんな古いとこ 嫌よね?
百音:いえいえいえ うち 実家 こんな感じなんで落ち着きます。
菜津:でも 下に祖父母もいるし…。
百音:こご 会社から徒歩15分なんですよ。それに築地も近いし。
菜津:築地?
百音:祖父が漁師なんです。築地って うちでは東京で唯一なじみがある地名で。あっ すいません。おじいちゃんのカキやホタテが来るとごって思うと寂しくないかなって。
菜津:アハハハハ。よかった あなたみたいな人が来てくれて。
百音:お世話になります。よろしくお願いします。
菜津:こちらこそ。部屋 隣も空いてるから 好きな方 選んでね。
百音:はい。
菜津:今日は? これからどうするの?
百音:会社の場所を下見してきます。明日 面接なんで。
菜津:まだ採用になってないの!?
百音:ハハ…はい。
菜津:意外と無鉄砲?
(笑い声)
♪
百音:ああ 東京の空だ。
●ウエザーエキスパーツ・エントランス
ここが明日 面接を受けるウエザーエキスパーツという会社です。百音がずっと憧れていた気象会社って どんなところなんでしょう?
百音:ん? あれ?
内田:よいしょ。はあ…はあ…行ってきます。永浦さん!
百音:内田さん ご無沙汰してます。
内田:何で!?
百音:あの 明日 面接なんで ちょっと下見に…。
内田:ああ!
野坂:内田君 行こう!
内田:はい!
野坂:あっ 永浦さん!? 何で!?
百音:野坂さん ご無沙汰してます。明日 面接なんで 下見に…。
野坂:永浦さん。
百音:はい。
野坂:元気!?
百音うう! はい はい…おかげさまで。
野坂:1234! これで4人!
百音:え?
野坂:ちょ…社長!
安西:ん?
百音:えっ 社長!?
野坂:この方 明日 バイトの面接受ける永浦さんです。予報士資格…。
百音:ああ…も…も…も…持ってます 持ってます。
野坂:連れてってもいいですか?
安西:何 知り合いなの?
野坂:はい。
安西:じゃあ いいんじゃない?
野坂:ああ ねえ ごめん 永浦さん 一緒に来てもらえる?
安西:じゃあ これ持ってって。
野坂:よし急ごう タクシーだ。
百音:タクシー?
野坂:急ごう。
安西:これ…。
百音:しゃ…社長…。
安西:頑張って。
●JAPAN UNITED TELEVISION(通称 Jテレ)
野坂:こっち。
百音:はい。
野坂:これ 首から掛けて。
百音:あっ はい。
野坂:掛けれる?大丈夫? 逆だよ。
百音:あっ 本当だ。
●Jテレ報道局 気象班
野坂:永浦さん こっち。おはようございます。
百音:あっ。
朝岡:あっ 意外な人が来ましたね。
百音:朝岡さん。
朝岡:4人そろいましたね じゃあ あとはよろしく。
百音:ん?
野坂:帰るんですか? 朝岡さん。今日は夜も担当するんじゃないですか?
朝岡:「あさキラッ」はいつもどおりやりますから。
野坂:じゃあ 誰がでるんですか?「ニュースナイトJ」。神野さん スタジオやるの?
莉子:大丈夫です できます。
朝岡:…と 本人が言ってますので。 ああ デスクには私から了解取っておきます。
百音:あっ あの…。
朝岡:ああ 今日のバイト代は出しますから 面接は明日改めて。
百音:はい。
朝岡:じゃあ。
野坂:ちょ…。
莉子:面接?
野坂:ああ あの 前にフィールドワークでお世話になった永浦さん。予報士取って うちの面接 受けに来てくれてるの。
野坂:永浦です。
莉子:神野マリアンナ莉子です。
百音:ん?
莉子:神野マリアンナ莉子です よろしくね。
百音:よろしくお願いします。
高村:ごめんなさいね ちょっといい?
野坂:あっ 高村デスク ご無沙汰してます。
高村:ああ 野坂さん 久しぶり。よかった あなたが来てくれて。
野坂:え? あれ 朝岡さん。
朝岡:捕まってしまいました。
高村:捕まってしまいましたじゃないですよね。危うく すんなり帰してしまうとこでしたよ。一旦 確認させてもらってもいいですか?
朝岡:どうぞ。
内田:あっ 高村デスク。Jテレの局員さんで テレビ局側の責任者。
百音:はあ…。
高村:「ニュースナイトJ」のチームが 全員インフル陽性で出られないってとこまでは了解しました。
百音:インフル?
高村:で 代わりに朝岡さんが出てくれるんじゃなかったの?
朝岡:いや ですからこのあと講演会が…。
高村:緊急の時はいつもキャンセルしてますよね?
朝岡:高村さんがねじ込んできたやつですよ? 世話になってるところだから頼むって。
高村:ああ あれか。
莉子:大丈夫です 私 できます。やらせてください。
高村:神野さんを信用してないわけじゃないの。でも気象も報道です。正確さが担保されないと困ります。
朝岡:放送の流れは野坂がよく知っていますから 神野のフォローはできます。
高村:でも契約では 予報士は4人体制ってことになってますよね?
朝岡:ですから4人。1234。
百音:えっ。
高村:4人いればいいってわけじゃないんですよ。あなた 報道の経験はありますか?
内田:えっと…何度かは。
朝岡:彼は現場での経験は少ないですか 気象データを読み込む力は優れています。小さな変化も見逃しません。野坂のフォロー役としては適任です。
高村:そうですか 分かりました。あなたは?
百音:あっ 初めてです。
高村:ん?
百音:明日 面接を受けます。
高村:は? いくら ほかに人がいないからって わざわざ…。
朝岡:永浦さんは れっきとした気象予報士です。ですよね?
百音:はい。
高村:資格があるからって 今日から報道番組の予報士ですって世界じゃないですよね? 報道気象は。
朝岡:だから 若手に経験を積ませたい。原稿は私が用意しました。それでも不安ですか?
高村:私は正確な報道がしたいだけです。
莉子:大丈夫です。ミスはしません!
朝岡:まあ 神野さんがここまで言っても駄目なら しょうがないですね 後援会はキャンセルしますか。ああ でも私が出ないとなると 主催者サイドにも迷惑かかっちゃうなあ。
高村:あなたは講演会に出てください。今晩だけはこの4人でいきましょう。よろしく。
野坂:ありがとうございます!
朝岡:じゃあ みんな頑張っって。
野坂:もう行くですか?
朝岡:私一人いたところで100%正しい予報ができるわけじゃありません。気象予報はチーム戦です! じゃあ!
上京したての1日目から 何だか すごい世界に飛び込んじゃったね。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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