朝ドラ「おかえりモネ」第9週「雨のち旅立ち」42話、3回目にしてようやく合格した気象予報士試験。しかし、いざサヤカを目の前にすると、なぜか合格を告げられなくなってしまう百音。
しかも樹齢300年のヒバを伐採した後の保管場所についての会議で、
このヒバは 登米能舞台の改修用の資材として10年から50年をめどに 乾燥保存させます。で その木の保管を皆様にお願いしているわけですが…。最も乾燥時間が長い 柱用の芯去材を預かってくださるところがまだなくて…。今日 お集まりいただいたのは 皆様にもう一度 お考えいただけないかと…。
その最中に、もうお金がないと告白したサヤカ。それもあってか、試験に落ちたとサヤカに嘘の報告をする百音。
相手を思っての嘘は、その心理は分からないでもないけど、結局、初めから嘘なんてつかない方がいいと悟るのは年を取ってからじゃ分からないかなあと初老のおっさんの感想です
「おかえりモネ」セリフ書き出し第9週42話
●登米 米麻町 新田家
百音:あ~! あっ…あっ…。
♪
百音:サヤカさん サヤカさん サヤカさん!
ノック)
百音:サヤカさん! 私 合格した!
♪
(戸が開く音)
百音:ああ…。
サヤカ:ただいま。
百音:サヤカさん どこ行ってたんですか?
サヤカ:ん? 能舞台。ちょっと仕舞の稽古をしてだのよ。って 携帯に送ったでしょ?
百音:え? 来てませんよ。
サヤカ:ん? あらっ ごめん 送信してながった。
百音:え~もう!
サヤカ:何よ 何かあったの?
百音;あの私…。
サヤカ:何よ ハハハ。
百音:ああ えっと…茶わん蒸し!
サヤカ:ん?
百音:茶わん蒸しに挑戦してるんです。簡単にできる方法 今日 里乃さんに教わって。
サヤカ:何だ そんなごど。
百音:卵 結構使っちゃったから。
サヤカ:いいわよ。明日になれば まだゴロゴロ産むわよ。で 見でなくて大丈夫?
百音:あっ!
サヤカさんの顔見たら 言えなくなっちゃったのはどうしてなんだろうね。
●登米 米麻町 新田家 百音の部屋
(百音と未知の電話)
未知:本当に!? おめでとう!
百音:ありがと。
未知:合格率5%でしょ?すごいじゃん。
百音:まあ お金も時間もかけたからね。
未知:お母さんたちにも言っとくね。ああ…お父さん またうるさそうだな。
百音:ハハハハハ。あっ そうだ みーちゃんは? 水産試験場は?
未知:う~ん…まだ。今週中には配属先の連絡来ると思う。
百音:そっか…希望がかなうといいね。
未知:うん。 で? お姉ちゃんは? どうすんの?
百音:ん?
未知:気象予報士の試験受かって 何すんの?
百音:えっ…。
●森林組合内カフェ「椎の実」
百音:このヒバは 登米能舞台の改修用の資材として10年から50年をめどに 乾燥保存させます。で その木の保管を皆様にお願いしているわけですが…。最も乾燥時間が長い 柱用の芯去材を預かってくださるところがまだなくて…。今日 お集まりいただいたのは 皆様にもう一度 お考えいただけないかと…。
(ため息)
サヤカ:別に最悪 能舞台の柱にしなくたっていいんです。50年後10年後 何があった時に誰がが使えばいい。その時 誰がの役に立でばいい。 そういう気持ぢで木を追いどいでいただけませんか。まあ本当なら私が新田サヤカ財団でも作って そごに管理させんのがいいんでしょうけど。
翔洋:ああ 財団! それいんじゃないですか。ねえ。
サヤカ:ところが お恥ずかしい話 私 こごを建でだ時点で もうすっからかんなんですよ。
一同:えっ。
サヤカ:お金がね もう…ほとんど。まあ 今から何が一発当でるってごどもなぐはないですけど…。 私もさすがに あど20年もすればいなぐなりますしね。
川久保:姫…。
サヤカ:なので なんとが 皆様のお力をお借りしたいんです。お願いします。
百音:お願いします。
材木屋:姫 申し訳ないげどね 俺だぢだって 50年後も材木屋やってげでる自信はねえんだ。
♪
川久保:姫がジリ貧だどはなあ…。こごを建でだのが 最後の意地だったのがもしれねえなあ。
●登米 米麻町 新田家
(テレビ・朝岡)「では 明日の天気です」。
サヤカ:仙台 木曜日 晴れ! おお 木を切る日は晴れだ。よがった。フフフ でも仙台じゃねえ…。
百音:あっ 登米の予報 調べてみますね。
サヤカ:うん。
百音:大丈夫 山の天気も安定しそうですよ。大陸がら来る高気圧は乾燥してっから。
サヤカ:そう よがった。
(テレビ。朝岡)「予想最高気温です。九州から東北南部にかけては20度前後…」。
サヤカ:朝岡さんの仕事って これ実際 どんなふうにやってんのかしらね。
百音:どうなんでしょうね 毎日だから きっと大変ですよね。
サヤカ:そういえば 試験の方はどうだったの?もう3月だし 気象予報士の試験 結果出たんでしょ?
百音:ああ…うん。落ちました。
サヤカ:えっ!
百音:アハハ…結構 手応えあったんですけどね 駄目でした。そんな簡単じゃないですね。
●登米 森林組合内「よねま診療所」診察室
菅波:どこか具合でも?
サヤカ:いいえ 至って健康です。ありがだいごどに。
菅波:じゃあ…。
サヤカ:モネのごどで。
菅波:何もしていませんよ。
サヤカ:何もしてない方が問題ですよ。あんだげ仲よくて。
菅波:はい?
サヤカ:まあ 周りがとやがく言うごどじゃないんで…。気象予報士の試験のごどです。
菅波:ああ…。
サヤカ:結果って 聞いでます?
菅波:えっ。
サヤカ:合格したんですよね?
菅波:ああ…え~ その…守秘義務がありますので 僕からはお答えできません。
サヤカ:分がりました。お邪魔いたしました。
●登米 米麻町 新田家 百音の部屋
(回想)
サヤカ:私は この土地を守んのが 自分の役目だって思って生ぎできたのよ。
百音:結構 手応えあったんですけどね 駄目でした。
百音:でも 出会ってしまって…。ものすごぐ心引かれるものに。
●米麻町森林組合・事務所
百音:へえ~これが課長のうちの蔵ですか?
翔洋:ああ いやいや 蔵なんてもんじゃないですよ お恥ずがしい。木の蔵と書いで 木蔵(きっつ)というんです。まあ 蔵どいうより 避難小屋ですね、
百音:避難小屋?
翔洋;ほら うぢ 北上川が近いでしょう。川があふれっと 母屋が水につかっちゃうんです。だがら うぢの周りでは 母屋よりも少しでも高い所に こういうのを建てで そこに川船やら食糧やら 大事なものなんかを入れどいだんです。
百音:あっ もしかして木材も?
翔洋:そう。うぢが流されでも まだ建でられるようにね。昔の人って賢いね。
百音:じゃあ 課長のうちの周りのお宅に頼めば 柱用の木も預かっ…。
翔洋:ああ…50年は無理ですよ。個人のうぢじゃ。子供だぢに悪い。
百音:ん?
翔洋:ああ 私はいいんです。この土地の文化も林業も大好ぎですから。んでもね 息子だぢに それは押しつけられない。林業に未来はあんのがって聞がれだら…答えらんない。
(翔洋)「こらこら!」。
翔洋:もう 上も下もバガで! お恥ずがしい。ああ もう…。です! です!
山崎:アハハ 何が「です」?
(回想)
百音:避難小屋?
翔洋;母屋よりも少しでも高い所に こういうのを建てで そこに川船やら食糧やら 大事なものなんかを入れどいだんです。
百音:もしかして木材も?
翔洋:そう。
●登米 米麻町 樹齢300年のヒバの木の前
そして いよいよ 樹齢300年のヒバを切る日がやって来ました。
(宮司の祝詞)
(かしわ手)
熊谷:こっちがら こう だな!
一同:はい。
熊谷:んで 始めますか。
サヤカ:うん。
桑久保:姫!
作業員:お願いします。
サヤカ:モネ。そっちは あなたが持って。
百音:え?
サヤカ:ほら 早ぐ。いぐよ。 引いて!
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]