朝ドラ「おかえりモネ」第8週「それでも海は」38話、2016年(平成28年)正月、新次が行方不明に。
震災で流された家の跡に一晩中、座っていたところを耕治たちが見つけて家に連れてくるが…。
ここで5年前の5年前 2011年(平成23年)10月、新次の過去が明らかに。1億2800万の残債がありながら、新たな船を購入しろと勧める耕治。融資元は耕治が勤務するみやぎ銀行で、絶対に俺が通すと言ったものの…。
新次が隠していた借金が発覚し、融資は駄目になり新次は船が買えないことに。
俺は…。あと あいづに何をしてやれんだよ。何にもなぐしてねえ俺は…。何がでぎんだ。
新次のため、いや、震災で何も失っていない自分への贖罪のために苦悩する耕治。そして同じ想いの百音。
優しさゆえの苦悩なのかと己を振り返り、反省する今週の「おかえりモネ」です。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第8週38話
●亀島 永浦家 中庭
未知:お姉ちゃん。
百音:どうしたの?
未知:りょーちんのお父さんがいなくなったって。もしかしたら 海に落ちたかもって…。
♪
(未知と亜哉子の電話)
未知:うん うん。私たちはうちにいた方がいいの?お母さんは?分かった。
百音:駄目だ…りょーちん出ない。大丈夫だよ。あんなに元気だったんだし。何か たまたま帰れないごどが…。
(電話の着信音)
未知:もしもし…。えっ いた?
(OP)
耕治:しっかりしろ ほら…。ほら なあ しっかりしろ。とりあえず 風呂。
龍己:熱湯にでも つけでやっか。
耕治:行くぞ ほら。
新次:ああ モネちゃん みーちゃん…。
亜哉子:ああ…2人とも。
未知:お母さん 大丈夫? どこにいたの?
亜哉子:島に来てたみたい。昨日の夜から。家のあったとこにね…。座ってた。
(留守電・美波)美波です。亮は学校にいっから大丈夫。私も今 位牌持って家出るとご。おとうさん 船 沖に出せだ? 無理しないでね。
未知:おとうさん 新次が海に落ちるわけないって。港にいたなら島に渡るためだって。
5年前 2011年(平成23年)10月
●亀島 永浦家 居間
耕治:とにかぐ おめえは船を買え。買うために船乗って 金を稼げ。雇われでもいいだろ。聞いでんのが。
新次:人の船なんか 乗りたぐねえよ。
耕治:1億2800万の残債があって その上 まだ借金かよって ちゅうちょするのは分がるよ。でも補助金使えば新規で借り額は抑えられる。漁協も信金もさすがにもう無理だげどさ…。
新次:おめえどごの銀行じゃねえが。
耕治:うぢも復興支援には 力入れでる。
新次:やめどげ おめえの立場がまずぐなる。
耕治:きっちり返済させられる計画を立てだがら審査に出すんだよ。これなら通る。俺が通す。船 持でよ。もう一度。おめえには船が似合うよ。
●みやぎ銀行審査部
行員:大変失礼ですが 調べさせていただきました。2年前 ご友人の飲食店の開店資金1000万円 共同経営者として複数のノンバンクから借り入れされてますね。
新次:はい。
行員:これを隠されていたとなると 審査を通すわけにはいきません、
新次:申し訳ありませんでした。
♪
耕治:何で隠してだ。
新次:大した額じゃねえがらよ。
耕治:お前…。
新次:いやいや 利息の100万なんか 小遣い程度だし 俺がいっぺん海に出だら 1000万なんか簡単に…。
耕治:おめえ…金を何だと思ってる。
新次:船に乗らせでくれよ。
耕治:明日からでも乗れんだろ おめえなら! 乗れよ! 乗って稼げよ!
新次:自分の船でなぎゃ 意味がねえんだよ。自分の船でなぎゃ 何にも埋められねえんだよ。大体 お前が船を持でって言ったんだろ? 何だよ。駄目なのが。
耕治:すまん。
●亀島 永浦家 居間
龍己:おめえ もう あれだ。下手に手出すのやめろ。億超える借金残して 新しい船流されで あの時点で新次はお手上げなんだよ。
耕治:じゃあ せめて 住むとごぐらい…。こごに住まわせてもいいだろう。新次と亮 2人ならこごで。向こうの部屋 使わせでもいいし。
龍己:おめえは漁師ってものが分がってねえな!意地で生ぎでんだよ 漁師は。そごまで 潰すな。
耕治:じゃあ 俺は…。あと あいづに何をしてやれんだよ。何にもなぐしてねえ俺は…。何がでぎんだ。
2016年(平成28年)正月
●亀島 永浦家 百音の部屋
回想・朝岡:何もできなかったと思っているのは あなただけではありません。
(電話の着信音)
百音:もしもし。
菅波:菅波です。先日 縄跳びは一日3分 跳んでくださいとお願いしましたが 今読んでる文献の中にオステオカルシンについての記述がありまして そえを踏まえると 一日5分は跳んだ方が効果が期待できると考えられます。これはすぐに伝えるべきだろうと思いまして…。何かありましたか?
百音:え…。
菅波:試験直前ともなれば 心身にストレスもかかりますから。
百音:先生。
菅波:はい。
百音:私 気象予報士試験に合格したからといって 何かできるなんて本当は思ってないです。誰かを助けられるとか…。でも今は これをやるしかないんです。すみません 何言ってのか さっぱり分かんないですよね。
菅波:ええ。さっぱり分からないので 大変ふがいないですが 僕から建設的な回答は何一つできません。ただ 回答できない分聞くことはできます。何かありましたか?
百音:跳びます。
菅波:え?
百音:縄跳び 5分! 跳びます。
菅波:そうしてください。
百音:はい。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]