「おかえりモネ」セリフ書き出し第7週32話|ウェザーエキスパーツ 気象であなたの暮らしとビジネスを守ります

朝ドラ「おかえりモネ」第7週「サヤカさんの木」32話、2015年(平成27年)7月に百音が車の免許取得。

2015年(平成27年)8月には、百音が2回目の気象予報士試験を受験。

そして初秋を迎えた登米市米麻町に、東英大学の中本教授と株式会社ウェザーエキスパーツの部下である野坂と内田をともなって、あの朝岡がやってきた。

中本教授の目的は、樹齢300年のヒバの年輪を分けてもらい、 数百年前の日本の気候が実際にはどんなだったかを研究するため。

野坂と内田の目的はフィールドワーク。

野坂は木による防災、内田は花粉症の警報アプリを作るために、その研究テーマに即した場所を実際に訪れ、その対象を直接観察し現地での史料・資料の採取を行うこと、これがフィールドワークということになり、リードタイム=注文を受けてから納品するまでの時間と、新しい言葉を2つも覚えた今朝の「おかえりモネ」です。

「おかえりモネ」セリフ書き出し第7週32話

2015年(平成27年)7月

●登米 森林組合内「よねま診療所」

菅波:はあ…。普通に暑い…。

百音:あっ 先生! 取れました! 人生 初免許です!国家資格です!

菅波:お~やりましたね。

百音:すごくないですか?国家資格ですよ?先生。

菅波:よかった。

百音:フフ。

●登米 ジャズ喫茶「Swifty」

2015年(平成27年)8月

百音:ああ もう 何で今日なんですか?明日じゃ駄目なんですか?

田中:だって 明日からしばらく 大雨だっていうからさ…。

トムさん いえ 田中さんは念願かなって 蓮の花の写真を撮りに行けるようになりました。ところが今日は年に2回の気象予報士試験の当日でもあるのです。

百音:一緒に行きたかったです。

田中:また来年一緒に行こう!ってのは 冗談きついか。

百音:行きますよ 来年。

田中:おうよ。ほら 早く帰んなさいよ 俺が菅波先生に怒られる。フフフフ。

百音:先生 うるさいからなぁ。

田中:そっちも気象予報士試験 頑張れよ。

百音:はい。

…と返事はしたものの あまり自信はないのです。というのも…。このごろ森林組合の仕事がとっても忙しくなっていて 前回の試験から半年間 気象予報士試験の勉強はほとんど進んでいませんでした。

●仙台市 気象予報士試験会場

それでも 頑張らねばと2度目の試験に挑んだのですが…。

●登米 米麻町 新田家

サヤカ:おかえり!

百音:ただいま…。

サヤカ:試験 どうだった? まあ いいじゃないの まだ受げれば。

百音:サヤカさんは何してたの?

サヤカ:ん? 苗木の根っこの具合 見でだの。ほ~ら 1年でこんなに出だ!

百音:苗木は偉いなあ…。

サヤカ:もう…元気出しなさい!

●森林組合内カフェ「椎の実」

菅波:社会人あるあるですね。ふだんの仕事や生活が充実してきてしまうと 途端に資格試験への情熱が薄らぐ。

百音:耳が痛いです。でも本当 今 仕事任せてもらえて楽しいですし 車の免許取ったら やれるごどもすっごく増えて…。

菅波:永浦さんは資格に頼らずとも 自信をもってできることが見つかったんでしょう ここで。どせ昨日の試験の結果はさんざんです。それに気象予報士試験というのは 資格を取ってからのビジョンが明確ではないですからね。 何か仕事につながるわけでもないですし…。

百音:お医者さんは職業に直結しますもんね。

菅波:やめますか?やるなら今日からまた半年後に向けてリスタートですよ?そこまでのモチベーションが今の永浦さんにありますか?

百音:一度 ちゃんと考えます。

しかし 運命の相手というのは こちらの心が揺らいでしまいそうになると突然 現れたりするものです。

●米麻町森林組合・事務所

百音:お疲れさまです。

山崎:お疲れさまです。

百音:あっ 朝岡さん!

朝岡:ご無沙汰しています。

山崎:やだ…。

翔洋:はしゃいで…。

朝岡:お元気でしたか?

百音:はい。

朝岡:こちらが その東英大学の中本教授です。

中本:よろしくお願いいたします。

サヤカ:まあ どうぞ。

朝岡:中本教授は樹木年輪を用いた年輪気候学がご専門です。

中本:樹齢何百年という木の年輪を調べることで 数百年前の日本の気候が実際にはどんなだったかを研究してるんです。それで…。

サヤカ:ああ あのヒバですか。

中本:はい。朝岡さんから 近々 切ると伺ってたんで 是非10センチ いや5センチスライスでいいんで お分けいただけないかと…。

サヤカ:ハハハハハ スライス ハハ…。ハムが。

中本:この辺の300年オーバーの木からは 天明の大飢饉た天保の大飢饉の情報が得られるはずなんです。

翔洋:歴史の教科書に載ってたやづだ。

百音:江戸時代ですよね。

サヤカ:土地の気候っていうのは 変わらないもんなんですねえ。

中本:ええ でも数百年単位で見れば 気候変動は起きています。もしそれが周期的に起きているなら樹木の年輪から300年後の気候を予測するのも夢ではありません。

翔洋:300年後!? 年輪がら そんな先のごどまで分がんの? あっ…。

サヤカ:いいですね 300年後 いいじゃないですか。

中本:はい。

サヤカ:で そちらは 先生の助手さんですか?

朝岡:ああ すいません。2人はうちの人間です。

野坂:ウェザーエキスパーツの野坂です。お世話になります。

内田:あっ 同じく 内田です。

サヤカ:えっと ご用件は?

朝岡:2人にこちらの山でフィールドワークをさしていただけないかと…。

●登米 米麻町 山林

野坂:うわ~絶景!

内田:おおっ。

百音:伐採が終わった山です。植樹も済んでます。

野坂:ここのスギは植林して何年ですか?

百音:40年です。

野坂:計測してもいいですか?

百音:ああ もちろん。気を付けて。

野坂:ありがとうございます。

百音:おお…おお…大丈夫ですか?

野坂:険しいですね。

百音:そうですね 危ないです。ん?

野坂:これ? レーザースキャナーです。スギの表面積と本数 あと地形を把握して この山がためておける水分量を正確に割り出します。私 防災に興味があるんです。

百音:防災ですか…。

野坂:今は大雨による災害を減らしたいって考えてます。ああ 内田君の方が分かりやすいかな。

百音:えっ?

野坂:あっち。これが花粉観測器。ねっ。

内田:ああ…はい。ここが口で ここから空気を吸い込んで 中のセンサーで花粉を感知します。

野坂:内田君は花粉症の警報アプリを作りたいんだそうです。本人がめちゃくちゃひどい花粉症で。

百音:ああ…。

内田:ここ 秋花粉もひどいです。

百音:ああ そうですね この辺はブタクサやカナムグラなんかもたくさん生えてるんで…。
内田:ひゃあ~! 地獄だぁ。

百音:アハハ…。

野坂:永浦さん すいません。

百音:はい。

野坂:ちょっと これ持っててもらえますか?

百音:ああ はい。

野坂:ありがとうございます。おお~出てる 出てる。これ。

百音:あっ…えっ!

野坂:そうそう そうそう。

百音:お~すごい!

野坂:こうやって…。この辺かな?すごいだろ~!

(くしゃみ)

百音:おおっ!

野坂:大丈夫かな?

(泣き声)

百音:泣いてます…。

野坂:えっ 泣いてる?あっ 本当だ。

●森林組合内カフェ「椎の実」

百音:お疲れさまです。お疲れさまです。

内田:ありがとうございます。

百音:はい。お疲れさまです。これプリントアウトです。

野坂:ありがとう。

百音:野坂さんて 木で洪水を防ごうとしてるんですか?

野坂:大雨を受け止めてるのって一般的には山の土って思われてますよね?でも 木の保水力もすごいんです。特に樹皮が厚い針葉樹は スポンジみたいに たくさん雨を吸うっていわれてるんですよ。それをちゃんと証明できれば 河川の氾濫を繰り返す流域に 保水力の高い木を植えるよう提案できるんじゃないかなって。

回想・サヤカ:最近 水害が多いじゃない? 山は自然のダムですよって そんなごども教えられっかな~って。

百音:野坂さんって 気象予報士ですよね?

野坂:はい。ああ 私たち やってることが変ですか?

百音:いや…いえいえ…。

野坂:ちなみに内田君 こう見えて めちゃくちゃ優秀なんですよ。予報士試験 一発合格だもんね。

百音:えっ! 一発合格!?

野坂:風邪を読むのも すごくうまい。

内田:いやいや…。

百音:えっ…。

(くしゃみ)

百音:おお!

野坂:大丈夫?

野坂:朝岡さん いいですか?

朝岡:はい。

野坂:これが3Dでスキャンした森の様子です。具体的な樹木の種類と直径 高さを割り出すことで この木がどの程度 水をためられるか計算できます。

朝岡:データが局所的ですね。この情報だけで樹木の保水効果を性格に割り出せるとは思えない。谷筋や川の近くも検証するべきでは?

野坂:もう少し数値を具体化させます。

朝岡:そうしてください。防災のためとはいえ 税収の少ない市区町村には 効果が確実な事業でないと予算はつきません。はい 内田君は?

内田:えっ…あっ…ちょっと まだです。

朝岡:いつも言ってますよね?私たちが売るのは気象にまつわる正確な数字 もしくは時間です。リードタイムは通常のビジネスでは短い方がよいとされていますが ここの仕事でもそうですよね?

百音:リードタイム…。

朝岡:注文を受けてから納品するまでの時間です。

百音:ああ はい。早く納品できる方がお客様には喜ばれます。

朝岡:そうですよね。

百音:はい。

朝岡:でも気象ビジネスにおけるリードタイムは少し違います。降水量が河川の氾濫危険水位を超えてしまうまでの時間 あるいは花粉が人々の体調に変化をもたらすほど飛散するまでの時間。つまり備えるための時間です。私たちはその時間を生み出すことで 安全 快適 利益をもたらす。

野坂:はい。

朝岡:まあ それを外さなければ 君たちのアイデアもいずれ誰かの役に立ちますよ。頑張ってください!

野坂:はい!

朝岡:先生 どうですか?

中本:ええ…。

百音:「ウェザーエキスパーツ 気象であなたの暮らしとビジネスを守ります」

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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