朝ドラ「おかえりモネ」第6週「大人たちの青春」27話、年明けの1月に気象予報士の試験を受けることにした百音。
そして、2014年が明けて2015年(平成27年)の正月。気仙沼・亀島の実家に戻った百音は試験勉強するはずが…。
登米で出会った耕治と亜哉子の旧知の友人・トムさんから聞いた、両親のなれ初め話を未知に語り出し、龍己じいちゃんも耳を澄ませるヒソヒソ話。
教育学部に通っていた亜哉子が、ライブハウスでトランペットを吹く“コージー”こと耕治に逆告白。
亜哉子:あの…。あの! 私とおつきあいしてください。
耕治:すいません 地元の島に 忘れらんねえ人がいます。
でも、ここからアヤちゃんの大逆転が始まったとのことで、今週は内野聖陽さん鈴木京香さんお二人の若づくりの姿が見逃せません。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第6週27話
●登米 米麻町 新田家
サヤカ:気象予報士試験?
百音:はい。
サヤカ:ふ~ん。どれぐらいの人がなれんの?その気象予報士。
百音:合格率は…。
サヤカ:うん。
百音:5%…。
サヤカ:ハハハハハ まあ 気長にやんな。ねっ。
(OP)
伊豆沼
百音が登米で暮らすようになって初めての冬が来ました。
●米麻町森林組合・作業所
(シャッター音)
<<(話し声)
(シャッター音)
百音:えっ 田中さん こっち入ってきちゃ駄目ですよ。もう写真も駄目です。
田中:へえ~机作ってんの?
百音:あっ はい。
田中:へえ~。ここってさ 直接 注文とかってできんの? 作ってもらいたいもんがあるんだけど。あっ…テーブルと椅子。作ってもらえねえかな。
●登米 ジャズ喫茶「Swifty」
田中:どうぞ どうぞ。
翔洋;あっ 喫茶店の店主さんだったんですね。
百音:ですね…。
田中:このね このフロアのど真ん中に でかいダイニングテーブルを置きたいんだよ。椅子もね 4脚ぐらいは欲しい。
翔洋:いいですね 木の風合いがお店に合うど思いますよ。
百音:これ… ソニー・ロリンズ?
翔洋:ん?
田中:知ってるねねえ。モネちゃん 若いのに。
翔洋:永浦さん ジャズ好ぎなの。意外な趣味ですね。
百音:もしかして この写真 田中さんが撮ったんですか?
田中:フフフ…。
百音:えっ! この人たち 超一流プレーヤーですよ!?田中さん すごい!
田中:ハハハ。ああ あのせっかくだから コーヒーでも飲んでってくださいよ。
翔洋:ああ…。
百音:この日本人の人…どっかで…この顔 誰だっけ?
田中:フフフ…おやじさんの顔 忘れちゃったか?
百音:お父さん!? えっ! 本当ですか? お父さん…えっ ちょっと…。
●亀島 永浦家 居間
(百音と亜哉子の電話)
亜哉子:田中知久さん…。ああ トムさん!
百音:やっぱ お母さんも知ってんだ。
亜哉子:うん 知ってるも何も。先代にいた時 とってもお世話になって…。あっ…。
百音:ん?
亜哉子:モネは今 トムさんとは どれぐらいのおつきあい…させていただいてるの?
百音:おつきあい?
亜哉子:えっと…その…昔の話 聞いたりとか…。
百音:あ~…。
●登米 森林組合内「よねま診療所」
菅波:え ご両親の知り合い?田中さんが?
百音:そうなんですよ 私のごど知ってたのに 黙ってたんです。
菅波:ああ それで やたら ちょっかい出してたのか。
百音:まあ それはいいんですけど…正体がばれた途端に 田中さん 昔話を聞かせてくれちゃうのが ちょっと…。
菅波:え?
百音:その… 父と母のなれ初めとか 結構 事細かに…。
菅波:あ~…いいんじゃないですか?ご両親にだって青春はあったでしょ?
百音:アハハハハ。
菅波:何ですか。
百音:あっ いや…先生が青春とか言うと… 何か…。すいません。
菅波:じゃあ。
百音:はい。
菅波:年末年始で休みだからって サボらないでくださいね。
百音:はい。
菅波:試験当日まで あと20日ですよ。
百音:3週間って言って下さい。
菅波:20日です。1日サバ読んだ上に 語感の緩さに甘えないでください。気象業務法 僕が戻る前に確実に覚えといてください。
百音:努力します。
菅波:努力しますっていうのは 頑張ってみるけど 多分 できません…。
百音:ああ そろそろ行かないと。新幹線が!
菅波:じゃあ。お疲れさまでした。
百音:はい お疲れさまでした。
●米麻町森林組合・事務所
(一同)だあっ!
みよ子:今週 クリスマスだっちゃねや。
千代子:今の子だぢって何なの? ねえ みんな あんななの?
里乃:いや…あの2人が ちょっと…。ねえ。
文子:ありゃ 男が悪い。
翔洋:ちょっと待って こごで振り返るパターン パターンありmですよ!? 振り返れ…振り返れ…振り…返らな~い。
一同:ああ。
川久保:行ってしまったべや。
(戸が開く音)
翔洋:はっ!
百音:えっ? 皆さん 何やってんですか?
何だかんだと登米の皆さんに かわいがっていただきながら 2014年は暮れてゆきました。
2015年(平成27年)1月
明けましておめでとうございます。今年もよい年でありますように。
●亀島 永浦家 玄関先
未知:2人とも中吉って 微妙だね。
百音:うん。初詣の時ぐらい 全部 大吉にしてくれたらいいのに。
未知:ねえ。
●亀島 永浦家 百音の部屋
未知:へえ~本当に勉強始めたんだ。気象予報士。
百音:うん。
未知:でも 独学でやれる? こういうのって 誰かに教えてもらわなきゃ分かんないじゃない?
百音:うん…。何か成り行きで教えてもらえてる。
未知:誰に?
百音:診療所の先生。
未知:ふ~ん。
●亀島 永浦家 居間
亜哉子:気象予報士?いいじゃない。うちの仕事の役にも立つしね。
龍己:そりゃ お前 海でも山でも 気象に詳しいやづがいだら助かるんだよ。
耕治:しかしなあ…試験 モネ 苦手だがらなあ…。
未知:大丈夫 大丈夫 教えてもらってるから。若いお医者さんに 手取り足取り。ねっ?
耕治:ん?医者?若い?男が?
百音:ああ いやいや…そんなごどより 田中さん トムさん。
(せきこみ)
龍己:トム?外国人?
亜哉子:ああ いえ…あのね 私たちが仙台にいた時 お世話になった人です。登米のご出身だったらしくて モネがね 今ね 仲よくしてもらってるのよね。
百音:仲よくっていうか…。
亜哉子:あっ そうだ おとうさん 今日 町内会長さんのとこ 挨拶に行くんじゃなかったの?
耕治:ああ そうだった! 協議会がら くれぐれもって言われてだんだよ ハハ…。ああ…あれか やっぱ あのスーツ着た方がいいよな?
亜哉子:うん そうね。あっ お年始 忘れないで。
耕治:お年始な お年始な。あれだよ 11月…橋 着工したろ? 町内会長さんに いろいろお世話になったのよ。
龍己:ああ よろしくな。
耕治:おう。
●亀島 永浦家 未知の研究室
百音:フフフフフ。
未知:え~ お父さんとお母さんのなれ初め?
百音:うん。
未知:聞きたいような…聞きたくないような…。
百音:だよね。
未知:お母さんと大学かどっかで会って お父さんが一目ぼれしたってパターンでしょ? お母さん 絶対 かわいかったはずだもん。
●亀島 永浦家 居間
亜哉子:お年始と…。
耕治:ああ はい。
亜哉子:あと これ ゆずジャム。喉にいいから。
●亀島 永浦家 未知の研究室
百音:それがね…。
2週間目 ジャズ喫茶「Swifty」
田中:違うんだなぁ。アヤちゃんの方だよ。
百音:えっ?
田中:アヤちゃんが もうコージーにべたぼれよ。メロメロよ。
百音:えっ…。
1986年(昭和61年)仙台 ライブハウス
田中:教育学部か何かの 真面目そうな きれいなお嬢さんで ジャズなんか分かんねえだろうに 毎日 きったねえライブハウスに通っててさあ。コージーはラッパがめちゃくちゃうまくて たたずまいがね 迫力があって本当 かっこよかった。
♪
亜哉子:あの…よかったら 映画でも…。
♪
田中:でも コージーはそっけねえんだ。
●亀島 永浦家 居間
亜哉子:ちょっ…おとうさん!
耕治:ん?
亜哉子:前に置いてあるのに 何で忘れるの?
耕治:ああ ごめん。じゃ 本当に行ってきます。
亜哉子:行ってらっしゃい。
2週間目 ジャズ喫茶「Swifty」
田中:あいつも あいつで くそ真面目なとこ あるからなあ。適当なことができない。で コージーは 最後にアヤちゃんに言うわけよ。
1986年(昭和61年)仙台 ライブハウスの廊下
亜哉子:あの…。あの! 私とおつきあいしてください。
耕治:すいません 地元の島に 忘れらんねえ人がいます。
♪
百音:えっ…。
田中:アハハ…大丈夫 大丈夫 安心して。こっから アヤちゃんの大逆転が始まるから。
●亀島 永浦家 未知の研究室
未知:何 お母さんの大逆転って。
百音:それが… そっから先は まだ聞いてなくて。
2人:う~っ!
未知:いいよ いいと もう聞きたくない。
百音:だよね だよね…。
龍己さん その先 聞きたいって顔してますよ。
百音:コージー…いや お父さんには聞けないよ。何がコージーだよ。
未知:これは笑うよ。ダサいよね?
百音:ダサいよね。聞けないよ 先のことなんて…。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]