朝ドラ「おかえりモネ」第5週「勉強はじめました」25話、学童机制作を諦めきれない百音は、問題となっているナラの木の乾燥をビニールハウスで行うことを提案。そして手作業で人手が足りないところは登米市の木工組合の職人さんにお願いしてはどうかと。
それでも人手が足りないことを知った百音たちががっかりしているところに、川久保さんに連れられて、引退していた木工界のレジェンドたちが集結。
皆で一致団結して学童机を作ることになり、見事、その見本を迫川小学校に納品することができ、川久保さん曰く
あの子だぢに水ど空気を作ってやってんだ。林業は生ぎ残っていがなぎゃいげねえ。
そして、耕治と旧知の間柄の田中さんが菅波先生のもとへ。
田中知久 昭和24年12月23日生まれ 65歳 自営業 肺がん ステージ4
紹介状にこう書いてあり、来週に続くです。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第5週25話
●登米 米麻町 新田家
サヤカ:ああ 暑い! ああ…もう駄目だ。
百音:サヤカさん! あっ サヤカさん! サヤカさん あの…。
サヤカ:わ~びっくりした!
百音:私 ちょっと 思いついたことがあるんですけど 聞いてもらっていいですか? これ もし可能性があんなら…。
サヤカ:ああ とりあえず 外に出させで、はあ…はあ…干物になる!
百音:そうだ…うちでも干してた 干物! 太陽ってすっごいですね サヤカさん! カッサカサになりますもん
サヤカ:カッサカサどが言わねえの!
百音:あっ…。
(OP)
サヤカ:ああ…ふう…で?
百音:あの…私 やっぱり学童机のごど 諦めなくて…。それで一つ 考え付いたんですけど…。
(扇風機の操作音)
サヤカ:うん。
百音:でも こんなの素人の思いつきかもって自信なくて…。サヤカさんに聞けば 何か…。
サヤカ:安易に年長者の判断に乗っかんないの。素人がバガなふりして突っ込んでいぐがら ブレークスルーっつうのは起ぎんのよ。
百音:ブレークスルー…。
サヤカ:みんなのためになっこど考えな。そうすっと 人は動ぐ。
●登米 森林組合内「よねま診療所」
百音:みんなのため…みんなのため…。
伊藤:よう おはようさん!
百音:ん? あっ 伊藤さん! えっ どうしたんですか!? 顔!
伊藤:漆にかぶれでしまって!
百音:いや…何で そんなうれしそうなんですか?
伊藤:だって 本漆使うのなんか 10年ぶりぐらいでさ。そしたら 手でこうやってしまって。この俺が!アハハハハハ!いや~でも 木の仕事はやっぱ楽しいね。んで またね。
百音:はい また。
●米麻町森林組合・事務所
百音:学童机 まだ可能性はあるんじゃないかって考えてみたんです。
木村:まあ 納期さえクリアでぎれば なぐはないげど…。
百音:最大の問題は ナラの木の乾燥ですよね?
木村:ああ…。
川久保:時間が かがっからなあ。乾燥機に入れられる量は決まってるし 燃料費もバガ高い。
百音:ビニールハウスを使うのはどうでしょう?太陽熱で乾燥させるんです。みよ子さんたちに聞いてみたんです。そしたら 今 この辺りには 使ってないビニールハウス 結構あるんです。
木村:そいづ 前に試そうどしたごどあったんだよね。
翔洋:運搬費ばっかりかがって 利益があんまないのよ。
百音:はあ…そうなんですね…。
山崎:あらっ!あらら! でも今回 かなり大口の受注だし 採算面は余裕あんじゃないですか?これ。ほら。あら…ほら。
川久保:本当だ…。
翔洋:いげるがも。
百音:じゃあ 問題はやっぱりスピードですね。ビニールハウスで ある程度まで乾燥させれば 乾燥機に入れる時間は減らせます。今まで2週間かかってたのが 5日でできれば同じ燃料代でも今の3倍の速さで仕上がります。
木村:いや~でも そのあどが…。広葉樹は暴れっから 手作業でねえど 作れねえ。3月末までに4200は無理ですよ。
百音:調べたんですけど 登米市の木工組合には今 21人の職人さんがいます。あの木材市場で会った伊藤さんのような…。私たちは材料だけ作って 仕事は伊藤さんのような職人さんにやってもらう。うちの利益は少なくなります。でも 仕事はないよりはあった方がいいし ナラの木も机に出来るなら そっちの方がいいと思うんです。やっぱり駄目ですか…?
翔洋:とりあえず 探ってみます?
川久保:う~ん… う~ん…。
翔洋:えっ 駄目なんですか? えっ どっちなんです?
♪
百音:ありがとうございます! あっ 豊川町の板倉さん ハウス 再来週から一棟空くそうです。貸してもいいって!
翔洋:そっち なんとがならない? ビニールハウスは確保でぎそうですよ?
木村:4200台の机 うぢの職人も入れで 25人で作るってなっと 一人168台 割ることの6で ひとつきに28台はちょっと…。 激務でバタバタ倒れっと。そんでなくても じいさんばっかなのに!
伊藤:じいさんばっかでも もっと数いりゃあ なんとがなんでねえがね?
百音:わっ…。
川久保:伊藤さんのお仲間の皆さんだよ。
伊藤:みんな 今は引退してしまってご隠居さんだげど。お仲間でねえ 師匠だよ。この辺みんな 木工界のレジェンドよ。
(笑い声)
伊藤:みんな 木の仕事 もう一度やりだいってさ。
百音:ありがとうございます! よろしくお願いします!お願いします!
●米麻町森林組合・作業所
翔洋:お疲れさまです! お疲れさまです。
百音:お疲れさまです。
翔洋:お疲れさまです。
百音:お疲れさまです。
♪
百音:お疲れさまです。
翔洋:置いときますね。
♪
百音:お疲れさまです。
職人:ごちそうさま。
百音:あっ 置いときます。
●登米 米麻町 広葉樹の伐採現場
翔洋:撮った?
百音:撮りました。
●米麻町森林組合・作業所
翔洋:順調ですか?こご 置いときますね。
百音:お疲れさまです。
木村:これ…これ…す…寸分の狂いもねえ! ほら!
●登米 米麻町 広葉樹の伐採現場
翔洋:ああ…よがった。
●森林組合内カフェ「椎の実」
百音:ん~…。空気が下から温まるっていうのが いや~どうしてもイメージできません。おかしくないですか? 太陽は上がらさしてますよね。 だとしたら 上がら温かくなりません?
菅波:ああ…だから ビニールハウスをイメージすればいいんですよ。ビニールハウスは 太陽がハウスの中の空気を直接温めてるんじゃありません。まず 地面を温めているんです。
百音:はい。
菅波:それで温まった地面が そこで接している空気を温める。だから空気は下から温まるんです。
百音:なるほど…。
菅波:では それを踏まえて 雲が出来る仕組みですが…。
百音:でも 何で太陽は空気を温めないで先に地面を温めちゃうんでしょう?
菅波:ああっ! そこからか…そこからなのか…。
百音:え?
♪
千代子:あの2人…。
文子:そうだな。
里乃:でも まさがぁ。
みよ子:あんでねえの あんでねえの 意外にあっかもよぉ!?
文子:ハハハ。
♪
菅波:永浦さん。
百音:はい。
菅波:僕の顔が見えますか?
百音:は?
菅波:見えませんよね?
百音:はい 見えません。
菅波:じゃあ これでは?
百音:見えます。
菅波:なぜ 今は見えるんでしょう?
百音:えっと…。
菅波:永浦さんと僕の間にある空気が透明だからです。空気は透明なので 太陽の光はほとんど通り抜けしてしまいます。でも地面は…透明じゃないので太陽の光を透過させずに ここで…ここでぶつかって吸収します。だから地面の方が先に温まるんです。
百音:あ~…。
菅波:そして 熱は高温から低温に伝わり 接している物体と均一な温度になろうとします。だから地面から空気に熱が移動して下から空気も温まるんです。
百音:おお~!
菅波:分かりましたか…。では ついにようやく なぜ雲が出来るのかですが…。
百音:でも…あの…接している物体は 何で均一な温度になろうとするんでしょうね。
菅波:駄目だ…。どんどんミクロの世界に突入していく…。永浦さん。
百音:はい。
菅波:それが熱の伝導っていう現象ですが 一旦忘れましょう。飽和水蒸気量と同じように とりあえずそういうものと思ってください。説明するのがややこしいので。
サヤカ:あら簡単よ。
菅波:えっ?
♪
みよ子:もう いいどごなのにぃ!
♪
サヤカ:はい 2人とも こっち来て。ああ いいがら いいがら。そご 座る。
菅波:えっ?
サヤカ:座る 早ぐ! 2人とも。
♪
サヤカ:どう? 接してっと お互いの体感を感じっちゃ? それが熱の伝導。フフフフフ。はい お疲れさまでした お先に。
百音:あっ!
●登米市立迫川小学校
来るぞ 来るぞ 来るぞ 来るぞ!
おっ 来たど!
(歓声)
すごい!
おしゃれ~!
うっわ! すっげえ きれい!
うわ これ気持ちいい。
よがったなあ。
翔洋:こうして見でっと やっぱいいですね。
木村:レジェンドだぢ いい仕事するなあ!
百音:アハハハハ。
圭輔:いい匂いする。
百音:よかった。
♪
川久保:子供だぢ 喜んでだなあ。
百音:はい。
圭輔:お~い! またな~!
土田:バイバ~イ!
百音:またね~!
ありがとうございました~!
百音:机 大事に使ってね~!
川久保:あの子だぢに 水ど空気を作ってやってんだ。林業は生ぎ残っていがなぎゃいげねえ。
<<ありがとう~。
●登米 森林組合内「よねま診療所」
(紹介状)
田中知久
昭和24年12月23日生まれ 65歳 自営業 肺がん ステージ4
菅波:じゃあ 田中さんのご希望は 入院はせず ここに通院しながら 薬物治療のみで経過を見たいということでよろしいですか?
田中:ええ。お願いしますよ。もう面倒くさくって。ハハハハハハ…。
菅波:分かりました。
田中:あっ そうだ この隣の森林なんとかにさ 永浦さんって人いない? 女の子。
菅波:え?
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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