朝ドラ「おかえりモネ」第5週「勉強はじめました」24話、森林組合の中にあるカフェ「椎の実」で、菅波から気象の勉強を教えてもらうようになった百音。
そして学童机のサンプルが出来上がるが、半年後に登米市内の小学校全校分4200セットを作ることが入札条件だと知り、唖然とする森林組合の職員たち。
そして菅波と百音の勉強会の最中、百音が漏らした生まれた日のエピソードをヒントに、菅波が百音の誕生日を予測(1995年9月17日)。
その誕生日プレゼントとして中学校理科の参考書を百音に。
その内容を百音が音読していましたが、雅代婆ちゃん曰く「何だか さっぱり分からないけど」に深く同意し、勉強のために見る朝ドラも新鮮でいいなと。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第5週24話
●森林組合・製材所
木村:はい せ~の…。よいしょ…。
♪
木村:はい せ~の…。
♪
木村:オーケー。
百音:これ どれぐらいで乾燥できますかね?
木村:う~ん…含水率12%ぐらいまでは落どしてえがら 最低でも10日がら2週間はかがってしまうがなあ。
百音:水分残ってると 後で割れが入りますしね。
木村:木は何つったって 乾燥が一番やっかいですよ。天然乾燥だど 時間ばっかしかがってしまう。で 乾燥機は早ぐできっけど燃料代が高ぐつく。
●森林組合内カフェ「椎の実」
百音:水は100度になったら沸騰して気化する。それは分かります。でも海の水は100度じゃなくても蒸発しますよね。水たまりとかも…。
菅波:蒸発と沸騰は全く違う現象です。
百音:はあ…。
菅波:蒸発っていうのは 液体がその表面から帰化することで 温度が低くても起きます。端的に言うと 気温が5度でも水は蒸発します。めちゃくちゃ寒い日でも 洗濯物を長く干しておけば一応乾くでしょ?
百音:ああ はい!
菅波:ちなみに 気温が上がれば飽和水蒸気量は増えるので 気化する量は増えますし空気を循環させれば蒸発は更に早く進みます。
百音:洗濯物を干す時 風が吹いてると早く乾きます。
菅波:天才です。
百音:やった!
菅波:で 逆に気温が下がると 水や氷の粒となって現れ それが雲…。
百音:あっ!
菅波:何ですか?
百音:乾燥もそうですか?
菅波:はい?
百音:木材を乾燥機にかけると 木の中の水分が抜けます。それもこう ヒーターでガンガン周りの温度を上げて 水分を蒸発させてるってごどですよね?
菅波:木のことはよく知りませんが 多分そうでしょうね…。
百音:ああ すごい…。同じだ。えっ じゃあ その木の中にあった水分って どこ いくんでしょう? どっかに集まってんですかね?
菅波:あの…一旦 木から離れてもらってもいいですか?
百音:すいません…。
●米麻町森林組合・事務所
木村:はい そご カーブ気を付けて!はい はい こごにお願いします!は~い!モネちゃん ほら。
百音:うわ~!きれいですねえ!
木村:いや~いい材料が出来だ。いよいよ始めっと!
●米麻町森林組合・作業場
木村:今 これで ギュ~っと圧縮して これで幅はぎは終わり。サンダーで かげっがらね。とにがぐ 凹凸がないよう そごはこだわっていぎましょう。ガ~ッて ヤスリかげってがら。
百音:え~すごい!
●米麻町森林組合・事務所
木村:せ~の…。
百音:はい!
翔洋:お~!美しい!すばらしい出来です!
川久保:いい材料使うど 違うねえ。
(笑い声)
百音:よかった。
翔洋:クマさん どうですか?これ。
熊谷:重いんでねえが?
百音:おお…重いです…。
木村:気付がながったぁ。
モネたちは 更なる改良を重ね…。
熊谷:へえ~脚だけスチールにしたのが。
百音:軽いし。
木村:値段も安いですよ!
熊谷:ハハ いいんでねえが?ハハハ。
百音:よかった~。
●森林組合内カフェ「椎の実」
百音:あっ…もう…頭のキャパが…。
菅波:このペースじゃ いつまでたっても雲はできないし台風も来ませんよ?
百音:台風…早く そごまでたどりつきたいです。あっ 私 超大型台風が来た日に生まれたんです。予定日より2週間も早くて。でも満月だったからじゃないかって。ほら 満月の日って 赤ちゃんが生まれるって よく言うじゃないですか。
菅波:今 その話は置いておきましょう。 科学的に実証されてるかどうかも分かりませんし。
●登米市役所・教育委員会
教育委員会職員(男):やっぱり 天然の木はぬくもりがありますね。
教育委員会職員(女):予算もこの範囲なら国から補助金も出ますし全く問題ないですよ。
翔洋:そうですか。いや~よがったです!
教育委員会職員(男):もし やっていただくごどになったら 市内の小学校 全校分4200セット 来年の3月末までに…大丈夫ですよね?
翔洋:はい もちろん…! ん!?
木村:3月…。
百音:半年後…。
川久保:4200?
教育委員会職員(女):どうしました?
木村:いや…この天板 手作業で 作んのに とても時間がかがんです。どんなに頑張ってもひとつき30台が限界で…。
教育委員会職員(男):ああ…公共事業は予算と納期は絶対なんて…。ではまた あの ご検討いただいて またお返事ください。はい では失礼いたします。
百音:課長…。
●米麻町森林組合・事務所
翔洋:帰りにチラッと聞いだら 東京の大手家具メーカーが学童用品部門 作ったらしくて入札に参加してくるみたいです。
木村:んでも そっちは地元の木 使ってねえべ?なあ 翔洋さん。
サヤカ:そごだと納期は?
百音:年内には 入れられるだろうって…。
サヤカ:ハッ…さすがだね。
川久保:ハハ…そうやって 安くて早いもんばっかり 使うようになったがら 今のようなありさまになってんのにな。
サヤカ:安くて早くて何が悪い。
川久保:誰も木を使わない。そんで余って しがだなぐ切り倒して粉々にして…。あんなに美しい木を…。
サヤカ:あ~悔しいげど 子供だぢ全員に行ぎ渡らないんじゃ それは公共機関として扱える商品じゃない。
川久保:分がってますよ。だがら 鉄やコンクリートに負げできたんだ。
翔洋:クマさん すみません。
熊谷:気にすんな。新しいごどやりかげてポシャるなんて 林業ではしょっちゅうだ。
●森林組合内カフェ「椎の実」
菅波:始めますよ。
百音:すいません ボ~っとしてました。
菅波:物事がうまくいかなくて落ち込むような時 僕は何かしら 新しい知識を身につけるようにしています。
百音:だから先生は いつも勉強してるんですね。
菅波:ん? 僕が四六時中 落ち込んでいるとでも?
百音:ハハ…。
菅波:で…。あっ いや…。このタイミングで出すのは 我ながらあざとさを感じて嫌なんですが…。
百音:ん…これ…私にですか?
菅波:永浦さんは 使用してる本が極端すぎるんです。こことここの間には かい離がありすぎます。まずは基本に立ち返りましょう。
百音:先生が買って下さったんですか?
菅波:たまたま目についたので…。
百音:あっ お支払いします。
菅波:いや いいです。あげます。
百音:いや でも先生に頂くわけには…。
菅波:誕生日プレゼントです。9月生まれでしょ。1995年の台風の日に生まれたなら。しかも満月だったなら…。
(タブレット:1995年9月17日)
菅波:多分 おとといです。
百音:あの…。
菅波:知識は武器です。持ってるだけでは何の意味もないし使い方も難しい。ですが 持っているに越したことがありません。
百音:はい…ありがとうございます。
菅波:しかし 誕生日プレゼントに参考書って 子供なら泣くレベルの嫌がらせだな…。
●登米 米麻町 新田家 百音の部屋
百音:「熱の伝わり方には主に『伝導』『対流』『放射』の3つがあります。ビニールハウスは太陽光の『放射』によってハウスの中の地面が温められ その熱がハウス内の空気に『伝導』することで温まります」。
●登米 米麻町 新田家 庭
百音:「洗濯物の周りの空気の温度が高ければ 水分も蒸発しやすくなる。更に周囲の空気を循環させて 温度が高く湿度が低い風を送り続ければ洗濯物は早く乾く」!「蒸発は主に太陽エネルギーによって起こります」。蒸発…太陽…。サヤカさん!
何だか さっぱり分からないけど どうやら勉強が役に立ちそうね。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]