朝ドラ「おかえりモネ」第4週「みーちゃんとカキ」20話、永浦家に集まっていた亀島漁協のベテラン漁師たちから地場採苗は採算が取れないから絶対に無理だと言われてしまう未知。
それに対して、ビールを飲んでいるのは?と思うくらいの勢いで漁師たちに反論して未知の研究を応援する百音。
そんな孫娘たちの姿に喜びを隠しきれない龍己じいちゃん。
百音:もし…もしね 私が天気のごどを勉強したら おじいちゃんの仕事や みーちゃんの研究の役に立ったりするかな?誰かの役に立てるかな?
龍己:漁業はギャンブル。天気のデータの読み方一づで 100万も200満も稼ぎが変わってくんだよ。 ハハハ。だがら 将来 モネちゃんが天気読めるようになって 俺が一発勝負かける時は あんたに相談する。
そして、帰りの定期船から見上げた気仙沼の空と海を見ながら朝岡の言葉を思い出し、百音の天気予報士への道がおぼろげなかがら見えてきた、という感じでしょうか。
百音と未知のお互いを思いやる気持ちが温かく、こんな姉妹を娘に持った耕治が羨ましいと書いて来週もよろしくお願いいたします。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第4週20話
●亀島 永浦水産 作業場
未知:12345…。はあ…。
百音:あんまりついてない?
未知:いたの。
百音:お昼 またバーベキューだって。早く来いって お父さんが。
未知:これ終わったら行くよ。
百音:ついてなかった?カキの赤ちゃん。
未知:ついてっけど…思ったより少ない。おじいちゃん 喜ぶと思ったんでけどな…。うそうそ。行こ。おながすいた。ねえ 1日置きにバーベキューって お父さん ほかにやるごどないの?
百音:うん ないんじゃない?
未知:ないんだねえ。
●亀島 永浦家 中庭
耕治:ホタテ。熱い…熱い…熱いぞ。
●亀島 永浦家 居間
漁協の人:種ガキ!? そりゃあ無理だ。地場採苗なんか採算合うどごまで持っていけねえよ。
漁協の人:みーちゃん 学校の実験ど 仕事は違うがらね。駄目だよ 頭だけで考えだら!
漁協の人:駄目駄目。今はもうげなぎゃなんねえんだよ 誰も。
百音:でも みーちゃん 最初から経費削減になるって…。育てる方法さえ見つかれば…。そしたら島の養殖業の利益になるかもしれないですよね。だって種ガキ買うのに毎年300万円もかかってるんでしょ?
亜哉子:ちょっと モネ…。
百音:可能性はゼロじゃないし みーちゃんは本気でできるって信じて頑張ってます! そういうみーちゃんを私はすごいと思います!
漁協の人:モネちゃん…ビール飲んでねえよね?
龍己:ハハハハ。まあ はなっから シングルシードでやるっていう手もあるよ。
未知」あっ シングルシード! それもあると思ってたの。殻付きガキはブランド力つければ採算取れるし!
百音:最初から駄目なんて言ってちゃ駄目なんです!ねっ!
未知:ねっ!
漁協の人:分がった 分がった! 龍己さん。
龍己:はい。
漁協の人:幸せだな。
龍己:幸せで悪いが?
未知:でも 地場採苗諦めたわけじゃないからね。
龍己:おう。俺が死ぬ前に 実現してくれな。トイレ。
未知:あれ 絶対無理って思ってる。
百音:負けるな! 大丈夫。
龍己さん うれしそうね。顔 にやついてますよ。
●亀島 永浦家 百音の部屋
未知:もう帰っちゃうのかぁ。
百音:うん。よし…。
未知:何 これ。
百音:あっ 駄目!
未知:えっ 何 何? お姉ちゃん 気象予報士とか目指すの?
百音:ああ いやいや 違う…。たまたま山の仕事にも あの…役に立つかなって。
未知:へえ~。お天気キャスター目指すとかじゃなくて?
百音:まさk!いや…てか無理。面白そうと思って買ったけど 全然駄目。ちょ…みーちゃん 駄目 駄目 駄目!
未知:どんなよ。あっていきなり大気の鉛直構造。あっ コリオリの力。
百音:分かるの…?
未知:はい こご。こご。水の循環だよ 天気は。それで大体分かる。
百音:おんなじ?
未知:うん。でも 何でいきなり?お姉ちゃん 天気に興味なんかあったっけ?
百音:天気は将来が分かるから。
未知:え?
百音:あっ いや…あの 登米でね 10分後の天気をピタッと言い当てる人に会ったの。山の雷ですごぐ困ってる時に助けてもらったりして それで…。先のごどが分かれば人助けできるかなって…。あっ いやいやいや…違う 違う! 本当無理だから!みーちゃんみたいに まあ頭がよければいいけど 私は何かもう…で…で…できないし もう…。
未知:私のせい?
百音:ん?
未知:お姉ちゃんがそんなふうに思うのって。
(回想|3年前)
百音:大丈夫だよ ほら 電気もつくようになったし。学校だって始まるし。おばあちゃん 来週には退院できるって。大丈夫 また普通に戻れるよ。
回想・未知:おばあちゃん 逃げて! おばあちゃん!
未知:戻れるとか よく簡単に言えるよね。
百音:え…。
未知:分かんないからか。お姉ちゃん 津波見てないもんね。
(回想閉じ)
百音:みーちゃんのせい…?まあ そうかもなあ。みーちゃんが頭よすごるから 余計 テストとか苦手になったかも。
未知:お姉ちゃんはね まず問題を読まないのが問題なの。
百音:読んでるよ? ほら 読んでも頭に入ってこないの。いや…駄目。
未知:最初から駄目なんて言ってちゃ駄目だよ!可能性はゼロじゃないよ。興味あるなら頑張ってみなよ。
百音:うん…。
未知:明日美 早いんだよね? じゃあ おやすみ。
百音:みーちゃん。
未知:ん?
百音:あろがとね。
未知:おやすみ。
百音:おやすみ。
●亀島 永浦水産 作業場
百音:お帰り。海行ってたの?
龍己:ああ。
百音:ねえ おじいちゃん 昔 私やみーちゃんが小さい頃 よくサヤカさんの山に連れてってくれたでしょ?
龍己:ああ 覚えでんのが。よっこらしょ。よいしょ。
百音:でも サヤカさんの山って こっから遠いよね?
龍己:うん。
百音:どうして 登米に木を植えてたの?
龍己:登米の山にしみた水はな 北上川を下って南さ行ぐど 石巻に着ぐべ? うぢのカキの生まれはどこだい。
百音:種ガキ…。あっ 石巻。
(回想)
未知:ああ 行っちゃう。
サヤカ:大丈夫 あれは あなだだぢのとご行ぐんだ。
(回想閉じ)
百音:ああ!
回想・龍己:その山の葉っぱさんたちが 海の栄養になんのっさ。山と海はつながってるんだ。何も関係ねえように見えるもんが 何がの役に立つっていうごどは世の中にいっべえあるんだよ。
百音:おじいちゃん!
龍己:ん?
百音:もし…もしね 私が天気のごどを勉強したら おじいちゃんの仕事や みーちゃんの研究の役に立ったりするかな?誰かの役に立てるかな?
龍己:漁業はギャンブル。天気のデータの読み方一づで 100万も200満も稼ぎが変わってくんだよ。 ハハハ。だがら 将来 モネちゃんが天気読めるようになって 俺が一発勝負かける時は あんたに相談する。
●亀島 永浦家 廊下
耕治:えっ で じいちゃん その東京の何とかっつうホテルは 殻付きをいくつ送れって言ってんの?
龍己:300だと。
亜哉子:えっ!?おじいちゃん とにかく早く水揚げ!
龍己:はい。
亜哉子:佐藤さんにも手伝いに来てもらわなきゃ。おとうさんも今日は手伝って。
耕治:やるやるやる!
亜哉子:あ~ごめん モネ。バタバタになっちゃって。気を付けて帰ってね。
百音:うん。
耕治:町まで送ってやりたがったんだげどなあ。
百音:いい いい 気にしないで。
耕治:また 間あけずに帰ってこいよ!
百音:うん!
未知:あっ お姉ちゃん またね。
百音:またね。
●亀島 港に向かう道
亜哉子:モネ~!
百音:お母さん!
亜哉子:これ…お…お…おじいちゃんのカキ!大丈夫 保冷剤 いっぱい詰めてあるから。サヤカさんと皆さんで。
百音:ああ ありがとう。
亜哉子:はあ…しんどい。
百音:大丈夫?
亜哉子:大丈夫。まだまだ。まだまだ 私も頑張っから…。モネも頑張ってね。
百音:うん。
亜哉子:行ってらっしゃい。
百音:行ってきます。ありがとう。
●亀島~気仙沼 定期連絡船上
百音:あれ スギだ。
回想・朝岡:山は水を介して空とつながっています。海もそうです。永浦さんは海で育って海のことを知っている人ですし 山のことも知ろうとしている。なら 空のことも知るべきです。
百音:全部 つながってる…。
やっと見つけたんだね よかったね。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]