「おかえりモネ」セリフ書き出し第4週19話|こいづね 春がら一進丸さ乗ってんですよ。

朝ドラ「おかえりモネ」第4週「みーちゃんとカキ」19話、藁でしつらえた盆船を海に浮かべ、故人を偲ぶ盆船奉納。

その儀式で読経する寺の住職・秀水。それを隠れるように見守る息子の三生。そして、三生はひっそりとまた仙台に戻り、寺を継ぐかどうかはまだ結論が出ず。

その頃、仮設住宅では新次が酔って浅いで警察沙汰に。駆けつけた息子の亮が「すいませんでした」と住民に頭を下げる様子が痛々しく、新次、それに亜哉子も過去を引きづっていることが分かった今朝の「おかえりモネ」でした。

「おかえりモネ」セリフ書き出し第4週19話

●亀島 永浦家 居間

亜哉子:昨日はありがとね。

百音:ううん。

亜哉子:未知はちょっと真面目すぎるっていうか 柔らかさが足りないわね。私に似たのかなぁ。

百音:まあ そうかもなあ…。性格の系統で言えば お父さん こご お母さん みーちゃんって感じだもんね。

亜哉子:未知 昔はう~んと甘えん坊だったのに。何か最近 1人でこのうち 背負って立つんだみたいな。何だろうね。

(鈴の音)

亜哉子:意地になっているみたいで…。

百音:うん…。頑張ってんだよ。

亜哉子:そうね。本当そう。

未知:あっ。

百音:あっ。

未知:何。

亜哉子:うん バーベキューも はっと汁もおいしかったねって話してたの。

未知:違うでしょ。

2人:ん?

未知:盆船? 飾る?

亜哉子:ああ そこのお花も入れてくれる? 燃えないのは駄目よ。

未知:分かった。ねえ このきんつばって 燃えっかな? おばあちゃんだって 花よりきんつばがよくない?

(笑い声)

未知:何?

亜哉子:未知は本当 甘いもの好きね。おばあちゃん譲り。

百音:ああ おばあちゃん みーちゃんにいっぱい チョコとかあめとかあげてた。それも もらっちゃう?

未知:いいかな?

百音:どうかなあ…。聞いてみたら?

未知:おばあちゃん これ もらってもいい?

お好きなだけ どうぞ。

百音:(高い声で)いいよ。

未知:本当に?

(笑い声)

百音:どうかな…いいかな…。

未知:(高い声で)いいよ。

百音:えっ そんな感じ?

未知:うん。

百音:おばあちゃん?

未知:お姉ちゃんは?

百音:私はいいよ。

未知:(若い声で)う~ん…駄目。

百音:駄目? 

未知:駄目だって。

百音:駄目なの!?

未知:うん。

百音:駄目だ…。

亜哉子:駄目だって。

(笑い声)

●亀島 永浦家 玄関先

耕治:三生!

三生:居心地 悪くて…。

耕治:ヒデさんとは顔合わせたのが?

三生:一瞬。

耕治:じゃあ その恰好は見てんだな? で スルーが。

三生:逆に怖くて…。

●亀島 永浦家 居間

亜哉子:でも 本当 子供がおっきくなると バーベキューみたいな ああいう楽しいことをやらなくなっちゃうね。

百音:そうだね。久しぶりだったね。

亜哉子:うちって夏は いっつも人がワイワイしてたのに。

百音:おばあちゃん 人気だったもんね お客さんに。

亜哉子:ああ 思い出しちゃった。三生くんや あんたたちの顔見てて また子供のああいう顔 見たいなあ~。

未知:子供の顔が見たいなら 学校の先生 戻ったら?

亜哉子:えっ? あっ 学校の先生は 一度辞めちゃうと難しいのよ いろいろと。

百音:教育委員会と けんかでもしたの?

亜哉子:えっ?

未知:あっ それだ お姉ちゃん。

百音:ん?

未知:前から分かんなかったんだよ お母さんが先生辞めちゃった理由。それだわ けんかしたんだ。お母さん カッとなると あれじゃん。

百音:分かる…。お父さん ぐうの音も出ないほど 言い負かされるもんね。ギッタンギタンだもんね。

亜哉子:まあ…やだな。お父さんならまだしも 人様相手に けんかなんかしないっちゃ。おばあちゃんの介護が大変になってたし。私も体力的にしんどくなったからよ。さて もう行かないと。盆船 あんたたち持ってきてよ。

未知:分かった。

●亀島 永浦家 作業小屋

未知:おじいちゃん そろそろ盆船…。

龍己:ああ 行こうか。

耕治:ああ。一緒に来い。自分のおやじの仕事見んのも悪くねえぞ。

三生:はい。

●亀島 浜辺

龍己:おはよう。

住民:おはようございます。

明日美:おはよう!

百音:ああ スーちゃん 悠人君 おはよう。

明日美:おはようございます。

耕治:ああ おはよう!

悠人:あれ?三生?

三生:いや…俺もさっき来たとご。

悠人:ヒデさんと話 したの?

三生:えっ…ああ…。

百音:あれ?りょーちんは?

明日美:ああ 今日 来られなくなったみたいなの。仕事で何かあったとかって連絡きた。う~ん…会えると思って気合い入れてきたのにぃ!

龍己:おはよう。

住民:おはようございます。

耕治:じゃあ この辺で。

耕治:案外 寂しく思ってたりすんのがな。おふくろ亡くなっても 全然変わんないがさら。
亜哉子:そうりゃあ さみしいわよ。50年も連れ添ったんだから。

耕治:でもまあ 覚悟はしてたが。最後 もう あんま分がんなぐなっちゃてったしな。

亜哉子:おばあちゃん 分かってたわよ。おじいちゃんとあなたのことは。

耕治:ヒデさん おはようございます。

秀水:おはようございます。

耕治:どうも お世話になります。

秀水:盆船 お預かりしましょう。

耕治:あっ お願いします。

秀水:ああ じゃあ これもはい。

耕治:おう みんな。

亜哉子:おはようございます。

(読経)

みんな どうもありがとうね。

●亀島 山道

百音:そっか スーちゃんたち もう仙台に戻っちゃうんだ。

明日美:うん ごめん。サークルの合宿があんの。

百音:忙しいね。

明日美:仙台来っこどあったら 絶対連絡してよ?

百音:うん する。たまには三生にも連絡してあげてね。

明日美:ああ…あれ…。ん? そういえば三生は?

未知:えっ 帰るって さっき…。

悠人:お寺に?

未知:ううん 仙台。

3人:えっ!?

明日美:何で 何にも言わないの? えっ大学は?

未知:とりあえず行くって…。

(ため息)

百音:で もう帰ったの?

悠人:何なんだよ。こっちは結構 本気で心配してたのに。

明日美:いいよ もう ほっとご。何なら仙台で会えるし。

未知:お姉ちゃん?

百音:ちょっと先帰ってで! ごめん ごめん。

明日美:えっ どうした?モネ。ちょ…モネ!

百音:三生…。

耕治:帰んのが。

三生:はい。とりあえず 大学に行きます。

耕治:そうか。

三生:でも 寺継ぐかどうかは まだ…。

耕治:うん。

三生:また しばらく 島戻んないんで…。おやじと たまに話してやってください。

耕治:お前が言うな 偉そうに。

三生:すいません。

耕治:なかなか重いよな。おやじが人生懸けてきた仕事を 継がねえって十字架は なかなか重い。まあ お前んどごは寺だがら十字架じゃねえげどな。

三生:笑えないっす。

耕治:でもまあ それも…選ぶのは自分だ。頑張れ。

●亀島 仮設住宅

亮:すいません。

警官:こっちです。

亮:はい。すいません。

警官:朝の5時ぐらいがら 大騒ぎしてだみだいよ。

新次:してないよ。

亮:すいません 俺 仕事で港行ってで…。

警官:何でこごまで帰ってきて うぢが分がんなぐなっかねえ? でもまあ 分がんなぐもなっか…。息子さん 帰ってきれくれましたよ。

新次:おう りょーちんじゃねえかと お前。

警官:この地域の担当になって 私 まだ4か月だけどね。これでもう3回目。

亮:すいません。

警官:病院には行かがれましたが?

亮:いえ…。

新次:じゃあ 帰るか。よし 立たせろ。

警官:よいしょ。

亮:よいしょ。

警官:ちょっと ちょっと。

新次:こいづね 春がら 一進丸さ 乗ってんですよ。菊田っつう 俺の次ぐらいに腕のいい船頭に面倒見てもらってよ。メカやマグロやた 釣ってんだよ。なあ。いい顔になったでしょう?これが漁師の顔だ。な?ハハハハ。

亮:いいから。

新次:何だよ お前 よう。

亮:すいません お世話になりました。すいませんでした。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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