朝ドラ「おかえりモネ」第4週「みーちゃんとカキ」17話、カキの研究に励む年下の未知や、漁師になった亮と自分を比べて落ち込む三生。
そんな三生の気持ちがよく分かると言う百音。そんな2人のためにバーベキューをすることにした耕治。
薪を持ってこいと言われた百音は、そこで祖父・龍己が木に詳しいことを改めて知る。
そりゃ おめえ 漁師っていうのは昔はみんな木に詳しがったんだよ。だってよ 船はほどんど木造だし 漁具も木で作るこどが多がった。船をこぐ櫓どがさ 釣りざおもそうだよ。あれ 竹の木だ。だがらさ 昔 俺たち漁師は いい木を持ってる山主を探して大事に仲よぐしてきたんだよ。
そんな中、町に行った耕治が偶然出会ったのは、昼から酔っ払っている亮の父親の新次。
耕治と新次、そして未知と龍己の危うい関係が気になり、明日に続くです。
で、耕治も亮も亜哉子もよく言う「町に行く」とはどこの町なのか?という疑問。亀島の中の町なのか?はたまた気仙沼の町なのか?
地元の方にぜひとも教えていただきたい案件でございます。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第4週17話
●亀島 永浦水産 カキ棚
気仙沼で卵からカキを作る研究を始めたみーちゃんですが そうかんたんではありません。
未知:取って。
気温や海水温から判断して カキの赤ちゃんが一番つきやすいタイミングで原盤を海に入れないといけないのです。
●亀島 道端
三生:おやじ…。
♪
三生:ハハ…。
●亀島 永浦家 台所
百音:ただいま。
亜哉子:ねえ このお弁当箱 本当めんこいねえ。
百音:ああ。
亜哉子:カキ小屋行く時 使えるし 未知もきっと喜ぶね。
百音:初めてお給料もらったから。
亜哉子:ありがとね。
百音:今度はお皿とかにするね。 うち 山の材料でこういうの いろいろ作ってっから。
亜哉子:こんなの作れるなんて すごいわねえ。
百音:私は買ってきただけどね…。
亜哉子:何? これ。
百音:これ…。
(笛の音)
亜哉子:いや…何それ ひどい音。
百音:お父さんが作ったの。
亜哉子:もう 音の出るものが好きね。
百音:だねえ。
●亀島 永浦家 玄関先
百音:お~い どうした? 何? 遠くなんか見ちゃって。
三生:うん…何かね…。
百音:ん?
三生:俺…親にたっかい金払わせて大学行って ろくに授業も出ないで寺継ぎたくないとか 何なんだよとかね 思っちゃって。
百音:ああ…。
三生:坊さん なりたぐねえなら とっとと大学やめて就職しろよって 俺が親なら普通に切れてるわ。でも分かんない。このまま坊主になっていいのかよって俺の中の後藤三生が今 全力で叫んでるわげよ。
百音:三生のそういうとご 嫌いじゃないよ。
三生:みーちゃんはすごいな。水産高校通ってるたって まだ2年だろ?
百音:本当 すごい。
三生:りょーちんとかさ…漁師になるって迷いないじゃん。で ちゃんとなってるし。俺 久々にあいつ見たら ああ やべえって思っちゃった。顔…前と全然違うんだもん。俺ばっか…何か バカみたいでさ。
百音:そんごどないよ。私もだよ。
三生:モネはちゃんと就職したじゃん。
百音:ちゃんとはしてないよ。おじいちゃんの知り合いに預けられたって感じ。山に行ったのも ただ…。
三生:ん?
百音:島がら離れたかっただけで…。
三生:モネさ…。
百音:ん?
耕治:こら! お前ら 何 しっぽりやってんだ。たそがれでる暇あんなら 勉強しろ 勉強! それか何か手伝え!はい 行った行った ほら ほら ほら…。三生!
三生:はい! はい すいません!
耕治:おめえは運動しろ 運動! お前 よく肥えて。
亜哉子:ハハハハハ。
耕治:ったく もう…。
亜哉子:お父さん 暇そうね。
●亀島 永浦家 中庭
耕治:ああ あった あった!おい 三生! ちょっとこっち手伝え!あっ モネも!
♪
龍己:うるせえな。
♪
三生:はい。
耕治:おめえらみたいなガギんちょの夏休みには 結局 これが一番なんだよ!さあ 持ってけ!
三生:はい!
耕治:モネは鉄板!
百音:鉄板…はい。
耕治:おめえ…駄目だよ。風上さ それ持ってったら 煙 全部 うぢん中行ぐだろうが!こっちだよ こっち。
三生:何で?
耕治:何で…日が暮れだら 風は全部 町の方がら吹くだろ?
百音:風…。
耕治:あっ モネは薪な。どんどん持ってきて。
百音:うん 分かった。
耕治:あっ このバケツが…。
♪
百音:これ スギだ…。こっちは広葉樹。この皮の感じだと クヌギ?
龍己:当だり。耕治が家にいっと うるせくて昼寝もでぎねえ。
百音:ごめんね おじいちゃん 朝早いのに…。
龍己:このクヌギっていうのは 薪どしてはもうナラの中では高級品だよ。
百音:詳しいね。
龍己:そりゃ おめえ 漁師っていうのは昔はみんな木に詳しがったんだよ。
百音:ふ~ん…。
龍己:だってよ 船はほどんど木造だし 漁具も木で作るこどが多がった。船をこぐ櫓どがさ 釣りざおもそうだよ。あれ 竹の木だ。
百音:ああ…。
龍己:だがらさ 昔 俺たち漁師は いい木を持ってる山主を探して大事に仲よぐしてきたんだよ。
百音:ああ それで…。
龍己:ハハッ サヤカさん?
百音:うん。
龍己:いささか苦手だよ あの人。
百音:アハハハ そんな…そんなこと言う…。
龍己:まあ でもさ クヌギが分がっとは 大したもんだよ。
百音:山にいれば普通だよ そんなの。
龍己:そうかい? 明日 雨かもしれねえな。モネちゃん クヌギ いぐつか持っといで。
百音:うん。
♪
百音:ああ…木の匂いだ…。
回想・龍己:その山の葉っぱさんたちが海の栄養になんのっさ。山は海とつながってるんだ。何も関係ねえように見えるもんが 何がの役に立つっていうごどは 世の中にいっぺえあるんだよ。
♪
耕治:焼けたがな。おお よしよし。ほら 食え!
三生:あっ。頂きます。うめえ!
耕治:ハハハハハ うめえが。そうか そうか。
三生:めちゃくちゃ うめえ…。
百音:ん?三生?
耕治:何泣いてんだ。そうか 泣くほど うまいが じいちゃんのカキ。
龍己:若いおなごに泣かれたら うれしいけどよ 何かな…。
亜哉子:おばあちゃんに…。
耕治:ああ そうそうそう おばあちゃんにな。
亜哉子:あっ モネ お皿 お皿…。はい おばあちゃんも どうぞ。
ああ いい盆休みね。
●亀島 永浦家 百音の部屋
(アラーム音)
百音:涼し…。
●亀島 永浦家 居間
(テレビ・朝岡)「西日本では来週にかけて かなりの雨量が予想されています」。
龍己:みーちゃん 原盤 なるったけ早く揚げた方がいいぞ。
未知:えっ まだ17時間しかたってないよ。
龍己:天気が下り坂だ。あれだろう なんぼか 長ぐ つけどいだって 数は変わんねえべ。
未知:でも 雨が降るまでは入れときたい。
龍己:んで 夕方までだな。
原盤を海につける時間が短すぎると 赤ちゃんのつきが悪くなるし 長すぎると 不純物がついて育ちが悪くなるのです。
亜哉子:ああ そうだ モネ。
百音:ん?
亜哉子:せっかくの休みなんだし 買い物でも行く?
耕治:あっ そうだ。俺も今日 町行ぐ用事あんだ。一緒に行ぐが。
百音:う~ん でも…私 みーちゃんと一緒に海行きたい。あれ引き揚げるとご見たいんだけど いい?
未知:うん。お母さん お父さんと2人で行ってきなよ。 ごちそうさまでした。
亜哉子:はい。
耕治:じゃあ…。
亜哉子:じゃあ 買い物はいっか。
耕治:何だよ それ。三生はもう観念して うぢ帰れ。ちゃんと話してこい。で うぢいられる雰囲気じゃながったら 戻ってこい。
三生:はい。すみません。
●気仙沼 楽器店
店員:フェルトとコルク 交換しときました。
耕治:ああ ありがとね。ああ ああ いい感じ。
店員:もう少し 頻繁に吹いてあげてくださいよ。
耕治:なかなかね…。
●気仙沼 街中
耕治:あっ。あいつ未成年のくせして 何やってんだ。おい 亮! あの野郎!昼間っからビールでも ひっかけよっぞ! おまえ まだ18…。
亮:昼から飲むとか やめてくれよ。
新次:漁師は朝がら飲むだろ 別に珍しぐねえ。
亮:耕治さん…。
新次:しばらぐぶり。
耕治:ああ。
(雨音)
新次:あっ これ降ってきたな…。
●亀島 永浦家 未知の研究室
百音:うわ やっぱ 降ってきた。
龍己:明るいうぢに揚げっぞ。ほい。
未知:待ってよ! 自分で決めろって言ったの おじいちゃんじゃん。これは私の研究なの。私が決める!
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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