朝ドラ「おかえりモネ」第3週「故郷(ふるさと)の海へ」13話、2014年の雅代の初盆の法要も終わった頃、百音の幼なじみの三生がかくまってほしいと永浦家へやってきた。
三生の実家は1120年続く星明寺。その後継ぎとされる俺には職業選択の自由がない!と。それを聞いた耕治が「家業を継がなかったパイオニアとしてお前を全面的に支援する」。
かくして、スーちゃん明日美、りょーちん亮、そして三生に悠人の幼なじみが永浦家に泊まることになり、大はしゃぎ。
亀島 北限のゆずまつりで「アメパト」を演奏している百音が中3の時のビデオも出てくて明日に続くです。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第3週13話
●亀島 永浦家 居間
龍己:そいづあ 亮君な 実習船ど メカジキの船じゃ トン数が違うよ。あるだろ 時化なんかに巻き込まれだら 葉っぱみでえなもんだろう。
亮:そうなんですよね。5メートル落下とか本当ザラだし。俺 乗船2回目でムチ打ちみたくなって。
百音:早く。
亮:首取れっかと思いました。
龍己:目で盗めるものは全部盗め。乗ってで損な船はねえ。ハハハハ。
亮:はい。まあ 俺 漁師以外 選択肢ないんで。
龍己:おやじさん 喜んでいるんだろうな。
亮:はい。
龍己:うん。おう 亮。
亮:あっ すいません まだ飲めなくて。
龍己:まだナインティーンだよ。
(通知音)
未知:えっ…。
●亀島 永浦家 百音の部屋
悠人:三生!
三生:よう。
悠人:ようじゃないよ…てか 何その頭。
明日美:何その恰好!えっ ピアス開けたの?
三生:どう?
明日美:三生 大学 仏教系だよね?いいの?
三生:俺…俺…。坊さんにはなんねえ!
一同:え~っ!
(OP)
三生:仙台の大学行って 俺 分かっちゃったんだよね。俺には自由がないって!
明日美:お寺 継がなきゃいけないから? でもさ 三生の大学って お寺の跡取りばっかでしょ?
三生:だからって みんながみんな 納得してるわけじゃないよ。
悠人:嫌なら やめれば…ってわけにもいかないか。
明日美:えっと…星明寺って いつからあんだっけ?
未知:白紙に戻そう遣唐使。
百音:ん?
未知:菅原道真が遣唐使 廃止した年。894年。
百音:さすが みーちゃん。
三生:今年で創建1120年ですよ。
亮:重いなあ…。
百音:で その恰好は…?
三生:俺 やっぱ 音楽好きだなあって…。
明日美:う~わ…もう ほら もう いるわ こういう子。腐るほどいるわ。で 今はバンド? 楽器は?
三生:ギター。
悠人:ベタだなあ!
三生:Fコードで挫折してっけど。
悠人:ベタだなあ!
三生:でも 仙台 ライブハウス結構あって 学生バンドも盛り上がってるし。
百音:それなら別に 大学で仏教の勉強しながらだってできんじゃん。今 お坊さんにはならないって 決めなくてもいいんじゃない?
亮:モネ ド正論言うと 逃げ場なくなっから。
百音:ごめん。
私もちょっと分かるし…。
三生:ん?
百音:ん? ああ いや…。
三生:モネは楽器吹いたりしてないの?
百音:吹いてないよ。何で?
三生:だって…あるから。
明日美:えっ 待って! や~!え~懐かしい! てか みんな若っ! これ いっちばん最初に人前でやった時の!あ~亀中の制服! うわ 懐かしい! 待って でも悠人君 顔隠れちゃってる。
悠人:ユーフォあるあるですな。
百音:みーちゃん まだいないね。
未知:私 こん時 市民ホール見に行ってた。凍った マジで。
亮:ハハハハ いや~ひどかったよな あれ。んで 耕治さん出ばってきたんだよな。
三生:そうそう。でも何で耕治さんに習うごどになったんだっけ。モネが呼んできたんだっけ?
百音:え~私 何も言ってないよ。てか やだったもん お父さんに習うの。
明日美:えっ やだったの?
百音:やだよ。だって…ねえ。
未知:恥ずかしいよねえ。
(物音)
耕治:あっ。プレート 落ち…落ちたみたいで…。みんな元気?
未知:立ち聞きとかやめてよ。
耕治:あっ。三生…? 三生!?おい!おめえ 何だ その恰好!
●亀島 永浦家 居間
耕治:大学 行ってねえのが?
三生:ほとんど…。
耕治:ヒデさん 知ってんじゃねえが? 今 三生がこうなってるごど。何とな~く知ってる感じしたぞ?まあ 気持ちは分がる。俺も…。
亜哉子:おじいちゃんなら さっき作業場行ったよ。
耕治:うん…。まあ 俺もほかにたりたいごどあったし。今の三生と俺は 全く同じだったよ。漁師とか親の仕事だがら もちろん嫌いじゃないげど。嫌いじゃないんだよ 嫌いどころか どっちかっつうと…。
亜哉子:大丈夫よ いないから。
耕治:尊敬っていうか…。あそこまで俺 やれっかなあって…。親の仕事継ぐって やるなら超えてかなぎゃ駄目だろって プレッシャーかがっとごあるしな。
三生:耕治さんはいいですよ。現に違う仕事してんじゃないですか。でも俺には選択肢がない。自由がないんすよ!
耕治:うん…確かに1000年の歴史は重い。
三生:1120年です。
耕治:あっ ごめん。
三生:俺 やっぱ おやじに言います。寺 継がないって。少なくとも 今どき 職業選択の自由がないなんて おかしいですよ!
耕治:よし 言え。
三生:え?
耕治:俺はお前の味方だ 三生。家業を継がなかったパイオニアとしてお前を全面的に支援する!いいよなあ 仙台! 音楽! 最高だよな。いや 俺も大学時代 ライブハウスとか通ったよ。つうか出でだしな。あ~写真 どっかにながったがなあ…。
亜哉子:あるわよ。
耕治:え?俺の?
亜哉子:何だい 子供たちのよ。おとうさんも映ってるよ。
耕治:うそ…。
亜哉子:ねえ ほら来て!来て!みんな来て 来て。アハハハ ほら みんな…。
明日美:あっ!
三生:あの あん時の!
亮:見たことあるぞ。
明日美:あ~ ゆずまつり。
百音:あっ みーちゃんいっから これ中3の時だ。
未知:本当だ。 私いる。
百音:いるよ ほら クラリネット。
明日美:えっ 待って 何の曲やったんだっけ?
亮:「アメパト」でしょ?
百音:「アメパト」。
明日美:「アメパト」だっけ?そうだっけ?
(手拍子)
明日美:あっ!あ~分かった分かった分かった!分かった分かった分かった!
耕治:分かった?
明日美:あっ 懐かしい。
耕治:もう吹けねえな 多分。おお おお ちゃんとズームして…。亜哉子! 亜哉子! うまいね!
亜哉子:でしょ?
明日美:結構うまいじゃん。
亜哉子:未知! これ 端で耕治さん吹いてんじゃない?ほらほらほら もうほら…。アハハハ!
(亀島 北限のゆずまつり「アメパト」演奏のビデオ)
(拍手)
(亜哉子の電話)
亜哉子:あっ スーちゃんママ うん さっきはどうも。うんうん。そう まだいるの。でね 何か楽しそうだから 今夜 うちに泊めてもい? うん ごめんね。あの子たちも帰ってきたばっかりなのに。うん 分かった。はい よろしく。はい。
明日美:え~!今日 泊まってっていいの?
亜哉子:お母さんに電話しといたよ。
明日美:あっ ありがとうございます。 めえねえ みんな 見んな!今日 泊まってっていいって!
三生:えっ マジ!? 本当!?
明日美: 泊まってっていいって!
三生:ありがとうございます。
悠人:ありがとうございます!
亜哉子:悠人君ちにも電話回すように頼んだよ。
悠人:ありがとうございます!
三生:電話…うち駄目ですよ 電話しないで。
亜哉子:えっ。
三生:えっ…。
亜哉子:うそ。分かってる。
亮:焦り過ぎだよ。
亜哉子:りょーちんとこにもかけとくね。
亮:ああ うちは大丈夫ですよ・
亜哉子:うん。でも一応ね。
亮:すいません ありがとうございます。
明日美:ああ でも何か昔思い出す!しょっちゅう合宿してたよね?あっ ねえねえモネ あのパジャマ まだるかな?
百音:あっ 多分。
明日美:そうだ メーク取らなきゃ。あっ 男子は向こうね!絶対入ってこないでよ!何かあったら犯罪だからね!君たち はしゃぐなよ!
三生:…って はいしゃいでんの そっちじゃん。
明日美:ちょ…入っちゃ駄目だってば!
悠人:僕は彼女いますから。
百音:あっ みーちゃん お布団出しちゃおっか。みんな手伝って。お布団 いつもんとご。
<<写真とかないの?
明日美:あっ 何何 どういう…。えっ 見たの? もう。
(電話の呼び出し音 及川美波)
亜哉子:あっ もしもし 夜分にすみません。永浦です。あの…今日は亮君に来てもらって…。お酒まで頂戴して お気遣いありがとうございました。
♪
亮:ちゃんとやってもらっていい?三生!三生!
♪
亜哉子:ハハハ すみません うるさくて。みんな来てくれて…。あの…それで 亮君 一晩 うちでお預かりしてもいいでしょうか?
●亀島 仮設住宅
新次:社会人になった男ですよ。好ぎにさせりゃあいい。ああ いやいや 亜哉子さん 相変わらず丁寧で…。すみません わざわざ。よろしぐ頼みます。
亜哉子:はい。
新次:んで…。
亜哉子:あっ あの…。新次さん お元気ですか?
新次:フフフ…元気ですよ。連絡どうも。んで。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]