朝ドラ「おかえりモネ」第2週「いのちを守る仕事です」10話、山で遭難した圭輔と百音が、無事に救出されて森林組合の事務所へ。
圭輔の父親から「あなたのおかげで確かりました」と言われた百音だったが…。
あなたのおかげで助かりましたっていう あの言葉は麻薬です。それに永浦さんは詰まるところ 何もしていませんからね。知り合いの気象予報士と知り合いの医者の知識と判断に助けられただけです。
菅波の厳しい言葉にグーの音も出ない百音。そして一方では“知り合いの気象予報士”朝岡からこんな言葉を受けて何かをみつけたかもと雅代ばあちゃん。
山は水を介して空とつながっています。海もそうです。永浦さんは海で育って海のことを知っている人ですし 山のことも知ろうとしている。なら 空のことも知るべきです。よかったら勉強してみてください。
ということで、次週は雅代ばあちゃんの初盆が行われる2014年8月の亀島が舞台です。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第2週10話
●登米 米麻町 避難小屋
(菅波と百音の電話)
菅波:心停止するケースもあります。
百音:えっ!?
菅波:タオル ビニール袋 ブルーシート 何でもいいです。乾いたもので体をくるんで温めてください。手や足など体の末端をさするなどして声かけしてください。意識を回復さしてください!
百音:圭輔君!圭輔君 起きて! 圭輔君! 圭輔君! 圭輔君!
圭輔:寒い…。
百音:わっ あっ…起きました!でも すごい震えてます。けいれんみたいです。どうしよう 先生! どうすれば…。
菅波:大丈夫です。震えが来たらもう心配ないです。
百音:え?
菅波:体がちゃんと機能回復してきています。そのまま温めて あっ 体温は絶対に下がらないようにしてください。もし可能なら温かい飲み物を飲ませて。あと寝ないように話しかけてあげてください。では。
百音:いやいやいや…ちょっと待って あの…。
菅波:充電が切れたら困るでしょ。何かあったら連絡してください。
(雷鳴)
圭輔:温かい…。
百音:温まってきた?よかった。
圭輔:眠い…。
百音:駄目!
圭輔:寝かしてくれ…。
百音:ちょ…圭輔君!ああ ちょっと…。あっ。
(笛の音)
圭輔:わっ!すっげえ変な音!何?今の。
百音:寝ると これ吹くからね。
(笛の音)
圭輔:わっ! うるせえ!耳が!
のんきだねえ。もしかしたら本当に危なかったんだよ?
●米麻町森林組合
木村:こぢらです。サヤカさん。
救急隊員:危ないので離れてください。
サヤカ:よろしくお願いします。
救急隊員:失礼します。
木村:お願いします。
翔洋:落雷が収まるまで避難小屋で待機せざるをえなかったので…。
サヤカ:無事でよがった。
百音:でも危なかった…。
サヤカ:んだね。
川久保:課長!課長!
圭輔の父親:福本です。あの 圭輔の…。
翔洋:こちらへ どうぞ。
圭輔の父親:圭輔! 大丈夫が!?
圭輔:うん。ごめんなさい。
圭輔の父親:お前は本当に…。一歩間違えだら大変なごどになってだんだぞ?
谷口:いや 私たぢも…。
川村:本当にすみません。
翔洋:こぢらもちゃんとフォローでぎなくて…。
百音:いや…わ…私が あの…。
圭輔の父親:ご迷惑をおかけしたのは うちですから。 いや…先生 本当に…。
サヤカ:はあ…全員無事でよがった。ああ すみません。私 この森林組合の代表みだいな者です。今は退いでますけど…。はあ…山は本当に怖いです。今日は特に天候の悪化があまりにも急激で 予測するのは難しがった。あっ とはいえ…私たぢの責任は重いです。誰がに何があったらお互いを思いやって頭を下げ合ったりはでぎながったど思います。今後 このようなごどがないように備えます。今日は本当にすみませんでした。
みよ子:さあさあ みんなで温かいもんでも食べっべし。ね。はっと汁作ったがら。お父さんお母さんだじも。
千代子:んだんだ。ほれ おむすびもあるよ。
サヤカ:何 来でだの?はっと汁? ありがだいねえ。
みよ子:いいがら いいがら さあ さあ さあ みんな。おいで おいで。
♪
菅波:骨折はしてないと思いますが右足のレントゲンと 少し高い所から落ちてるので頭のCT お願いします。あと一時的に低体温症にもなってます。
救急隊員:分がりました。
菅波:お願いします。僕も追いかけます。お願いします。
百音:あっ あっ 待って。待って これ。これ…。
圭輔:あ…ありがとう。
圭輔の父親:気に入ってもん置いでぐなよ。それが原因だったんだろ?
百音:あの…圭輔君 これ弟さんにあげたいって。
圭輔の父親:えっ。
百音:弟さん思いの優しいお兄ちゃんだと思います。帰ったらプレゼントしてあげてね。
圭輔:うん…。
圭輔の父親:ああ…。いや…実はまだ生まれてないんです。
百音:え?
圭輔の父親:妻は切迫早産で今 入院してで…。
圭輔:ちゃんと生まれてくる?
圭輔の父親:お前…いいどごあんじゃないが。そうか…。
百音:これ これもあげる。
圭輔:要らない うるさいから。お母さんに怒られる。
百音:ハハハ…そうだね。
圭輔の父親:本当にお世話になりました。あなたのおかげで助かりました。ほら お前もありがとうございましたは?
圭輔:ありがとうございました。
圭輔の父親:じゃあ お願いします。先生もありがとうございました。
百音:気を付けて。
♪
菅波:駄目ですよ 真に受けちゃ。
百音:えっ? あっ いや…。
菅波:あなたのおかげで助かりましたっていう あの言葉は麻薬です。
百音:え…。
菅波:それに永浦さんは詰まるところ 何もしていませんからね。知り合いの気象予報士と知り合いの医者の知識と判断に助けられただけです。
百音:確かに…。
菅波:森林組合の一員としてガイドに加わっているなら あなたが半人前かどうかは関係ない。何かあれば責任が生じます。ちゃんとプロになってください。
百音:はい。
菅波:正式採用になったんですよね?森林組合。
百音:はい。
菅波:それで まだ何か見つけたいとか ここの人たちに失礼です。そもそも 何も見つかってないのに悪びれもせず父親にたんか切るとか…。
回想・百音:私もこっちだって自分で決めたい。そういうものを見つけたい。
菅波:僕にはできない。甘えてますよ。
●登米 米麻町 新田家
(スマホの着信音)
百音:もしもし。
朝岡:もしもし 朝岡です。夜分にすいません。
百音:ああ いえいえ すみません。明日にでもお礼の電話をしようと思ってました。今日は本当にありがとうございました。
朝岡:ああ いやいや…皆さん無事でよかったです。それで今日の宮城県の予報を検証してるんですか 実際どうだったか確認させてもらってもいいですか?
百音:はい もちろん。
朝岡:山で雷が聞こえ始めてから動けなるほどの雷雨になるまで 5分もかかってなかったですか?
百音:えっと…はい あっという間でした。
朝岡:雨が降り始めた時 雨よりも風が強いように感じましたか?
百音:いえ とにかく雨の量がすごくて 目も開けてらんないぐらいでした。
朝岡:やはり 問題は雨量か…。とすると…地形から考えて 局地的な前線の影響を受けたと考える方が妥当か。これは難しいな…。ああ すいません。ありがとうございました。
百音:こんなふうに 後から確かめたりするんですね。
朝岡:予測できなかった時こそ 検証しておかないと次につながりませんから。
百音:でも外れてしまうってこともあるんですよね…。
朝岡:それは…あります。
百音:怖くないですか?
朝岡:えっ?
百音:あっ…すみません。
朝岡:怖いですよ。自然相手ですから絶対はない。でも少しでも確からしい情報が得られれば人間は動けます。でもまあ 堅苦しい予測とかばっかりじゃなくて 単純に面白いです 気象は。全部 空と水でつながっていて…。
百音:水?
朝岡:例えば 山は水を介して空とつながっています。海もそうです。永浦さんは海で育って海のことを知っている人ですし 山のことも知ろうとしている。なら 空のことも知るべきです。よかったら勉強してみてください。では。
百音:はい。失礼します。
●米麻町・本屋
(あなたも受かる!気象予報士試験 学科一般知識編)
「気象予報士は、命を守る仕事です」
百音:「命を守る仕事…」。
回想・朝岡:山は水を介して空とつながっています。海もそうです。全部 空と水でつながっていて…。
どうやら 何かを見つけたようです。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説第104作「おかえりモネ」のネタバレとあらすじ、そして感想を最終回まで書き続けています。朝ドラ「おかえりモネ」は令和の今を生きる人々に元気と希望を与える現代ドラマ。ヒロインのモデルとなる人物が存在しないオ[…]