朝ドラ「おかえりモネ」第1週「天気予報って未来がわかる?」1話、1995年(平成7年)9月、亀島で破水した永浦亜哉子は新次の船で気仙沼に運び込まれて出産。生まれた子が永浦百音で愛称モネ。
そして時が流れて、2014年(平成26年)5月、百音は海の町・気仙沼を離れ、内陸の山の町・登米市米麻町の森林組合で働き始めたという状況説明で記念すべき初回1話のセリフ書き出しです。
ナレーションは、百音の亡くなった祖母・雅代が担当してしますが、カキに生まれ変わっているという設定に驚きを隠せず、この伏線がどう回収されていくのか?注目のポイントが増えたようです。
「おかえりモネ」セリフ書き出し第1週1話
●気仙沼港
1995年(平成7年)9月
「現在 台風12号の影響により 亀島行きの船は全て欠航しています」。
耕治:亜哉子~! ああ ごめん ごめん ごめん! ああ どいて どいて どいて!あっ 電話貸してくれ 電話!
(テレビ)「台風12号は今後 東北の三陸沖へと進む見込みです」。
●亀島・漁業組合
職員:新ちゃん。耕ちゃんから電話だよ。
耕治:新次!亜哉子が産気づいた!
新次:亜哉子さん 産気づいた? 早く医者に連れていかねえと! えっ おばちゃん ついでんでねえのが?
雅代:新ちゃん!
新次:あっ おばちゃん。
雅代:新ちゃん! いんのか!?
新次:どうしたの。
雅代:破水した。もう島だど産ませらんねえ! 子供が死んでしまう!
耕治:新次! 頼むぅ! 島がら出してやってくれぇ!
(テレビ)「波の高さは5メートルから8メートルの大時化となりますので厳重に警戒してください」。
新次:船出してやっから。救急車 呼んどけ! よし。
●気仙沼港
(サイレン)
耕治:救急車通ります。どいてください! どいて!
島がら妊婦来んだって。
この時化じゃ無理だべ。
船の中
雅代:痛いねえ。
●気仙沼港
耕治:あっ あ~! 来た! 来たぞ! こっちだぁ!
船の中
新次:耕治いるから。
雅代:来た? 耕治来たって。大丈夫。
●気仙沼港
耕治:こっちだ! 新次! 大丈夫か?亜哉子…亜哉子 ほら。亜哉子 大丈夫だ!
123…。
雅代:耕治!早く! 早く!
昔も今も人は天候に命運を左右されながら それでもなんとかかんとか生きてきました。そしてこの子があの嵐の海を渡って生まれてきた女の子です。
●新田サヤカの家
サヤカ:モネ!
百音:は~い!
モネというのは愛称で 本当の名前は永浦百音。海の町で育った百音は今…山にいます。
2014年(平成26年)5月
百音:いい季節だぁ。きれい…。消えちゃう…。
(シャッター音)
百音:ああ…。
<<(雷鳴)。
(テレビ・朝岡)「今日 午後になると 再び雨の降る所がありそうです。上空に寒気が流れ込んでくるため 今日は全国的に大気の状態が不安定になります。午後は急な雷雨の所がありまので お出かけの際は洗濯物は部屋干しにしておいた方がいいでしょう。では 今日の天気です」。
百音:今 干したばっかなのにぃ!
(OP)
サヤカ:はい。
百音:はい。
サヤカ:仁に過ぎれば 弱くなる!
百音:仁に過ぎれば 弱くなる!
百音はこの春 就職してこの家に下宿させてもらっています。この方は新田サヤカさん。百音のおじいちゃんの古くからの知り合いです。伊達家家老の子孫といわれており 姫と呼ばれているとか。
百音:信に過ぎれば損をする。
海の町から移ってきて1か月。山の暮らしにも慣れてきたみたいね。
百音:行ってきます。
サヤカ:はい 行っといで。しっかり仕事覚えないと 島に帰すよ。ねえ。お試し期間なんだからね!
百音:もう それは言わないで。行ってきます。
サヤカ:うん。
百音が今 暮らしているのは宮城県北部の登米という所です。ふるさと気仙沼の亀島から内陸におよそ60キロ。北上川の恵みを受けて 農業 林業 畜産といずれも出来は上々。ひと言で言えば とにかく豊かな土地です。かの有名な伊達政宗公と縁の深い武家文化が花開いた由緒ある町でもあります。
●米麻町森林組合
百音:おはようございます。おはようございます。
一同:おはようございます。
百音:おはようございます 里乃さん。
里乃:ああ おはよう モネちゃん。
そしてここが 百音が就職した米麻町森林組合。
百音:すごい 立派ですね。
里乃:すごいでしょ。
菅波:すいません。これ…。
里乃:あっ…。あっ ごめんなさい。 どうも。
百音:おはようございます。
菅波:おはようございます。
森林組合って どんなとこかと思ったら診療所やカフェまである 小さな子からお年寄りまで 誰でもいつでも来ていいよって建てられた場所なんだそうです。それを建てたのがこのサヤカさん。大山主であり森林組合のボス的存在です。森林組合は山主さんから依頼されて森林の管理をしたり 木材を加工販売する所です。みんなの山と森を守るのが仕事です。
●米麻町森林組合・事務所
(スマホの着信音)
翔洋:おはようございます。
百音:あっ おはようございます。
翔洋:永浦さん 今日も早えっすね。
(せきこみ)
百音:課長 声どうしたんですか?
翔洋:青唐辛子… 青唐辛子みそを食べ過ぎました。
百音:お茶…お茶いれます。
翔洋:うん。
川久保:うそばっかり語って。ただ山主さんだぢど 飲み過ぎだだげだべ。
山﨑・木村:飲み過ぎた~。
翔洋:参ったなぁ…。今週末 歌わねげなんねえのに!
川久保:一回ぐらい休んだらや? どうせ いっつもおんなじなんだがら。
翔洋:駄目ですよ!登米能は! 伊達の殿様が守った武家文化の象徴です!こごは県庁があった町ですからね!
川久保:今は誰も知らねえけどな。それよりも石ノ森章太郎先生だべ!
翔洋:76周年って 何の記念よ!そりゃ石ノ森先生も立派だけどね。石巻に持ってがれでっからねえ!
川久保:くう~っ! モネちゃんはどっちに興味あんの?
百音:ああ…すみません どっちもあまり よく知らないんです。
2人:くう~っ!
●亀島・フェリー乗り場
(耕治からサヤカへの電話)
耕治:よく知らない人間が勤めでだって 役に立だないでしょ。とにがく使えながったら すぐに戻してください!百音は海育ちで山のごとなんかな~んにも知らないですし。
サヤカ:声がでがいんだよ。知らなきゃ勉強すればいいだげの話でしょ?社会に出るって そういうもんでしょ。
耕治:そりゃあ そうですけど…。
●カキ加工工場
(亜哉子とサヤカの電話)
亜哉子:え? サヤカさんに電話したんですか?すみません こんな朝から。
百音の祖父はカキの養殖家です。若い頃は遠洋漁業の漁師としてマグロ船にも乗っていました。ちなみに私の夫です。これが私。ちょっと前に病気で死にました。でも実は…。カキに生まれ変わっております。
亜哉子:あの それで…どうですか? 百音 ちゃんとやれてますでしょうか?
龍己:ビシビシ鍛えでやってけらいよ!
サヤカ:あっ 今の龍己さん?
亜哉子:はい。出ますか?
龍己:いや いいでば いいでば。
サヤカ:いがす いがす。
亜哉子:とにかく 耕治さんにはごちゃごちゃ言わないように言っときますので。百音のこと どうぞよろしくお願いします。
龍己:耕治が電話したのが?
亜哉子:はい。
龍己:情げねえおやじだ。
亜哉子:無駄に心配性ですからねえ。
●亀島・フェリー乗り場
耕治:あ~あ…やっぱ もっと話し合ってから行がせるべきだった。なあ?
未知:お父さんもいいかげん 子離れしたら?就職して島出でぐなんて 当たり前のごどじゃん。あっ おはよう。
耕治:あ~あ…娘2人の父親なんて しんどいだげですわぁ。ねえ。
●米麻町森林組合
百音:よいしょ。本当に曇ってきた…。
(テレビ・朝岡)「今日は全国的に大気の状態が不安定になります」。
百音:あっ。降ってきた…。
(テレビ・朝岡)「午後は急な雷雨の所はありますので…」。
サヤカ:モネ。
百音:サヤカさん 今日 こっち来る日でしたっけ?
サヤカ:山に行ぐよ。
百音:えっ?
サヤカ:ついできなさい。木のごど教える。
百音:はい。
●米麻町の山の中
百音:うわっ!
(回想)
亜哉子:何で? 今すぐ うち出たいなんて…。
百音:とにかく 私は…この島を離れたい…。
(回想閉じ)
百音:サヤカさん!見で!
サヤカ:ああ 彩雲だよ。あれは見っと いいごどあんだ。
百音:いいごど…? いいごど…。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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