朝ドラ【おちょやん】第20週「何でうちやあれへんの」97話、一平曰く「町でばっったり会うて 酒飲みながら身の上話 聞いてるうちに…」灯子と男女の仲になったと懺悔する一平。
それも一回こっきりと強調して土下座する一平。しかし千代の怒りは収まらず、岡福に身を寄せながら自身の考えを整理した結果、灯子と一平、3人で話し合って笑い話で済まそうとするのだったが…。
たった一度だけの逢瀬で灯子が妊娠してややこが出来たという事実を知り、表情を失った千代。
今週の残り3話も全部、修羅場の連続になりそうで、見る方も覚悟いたしましょう。
【おちょやん】セリフ書き出し第20週97話
一平:堪忍!
千代:はあ?
♪
千兵衛:あの2人 デキてるて!
♪
千代:はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?
…ってなるわな~そら。
千代:はあ?
●天海家
千代:一平。あんた 自分が何しでかしたか 分かってる? このボケナス!
一平:堪忍してくれ。あの 町でばっったり会うて 酒飲みながら身の上話 聞いてるうちに…。
千代:聞きたない。
天晴:1回だけか?
一平:当たり前や!
千代:回数の問題やあれへん。
天晴:回数の問題やあれへんねん あほ!
寛治:信じられへん。僕 何のために殴られたんや。
一平:悪いのは全部 俺や。すまん。せやさかい こないして謝ってるんや。許してくれ。
千代:謝ったらええ思たら大間違いや。
一平:ほな どないしたらええねや。
千代:はあ?
天晴:千代ちゃん 千代ちゃん 一旦 落ち着こう。なっ 劇団のこともあるし。ああ一回 水飲もう 水。なっ。水飲むと 落ち着くから。なっ。
♪
一平:千代…。千代 ほんまに悪かった。魔ぁ差すいうこともあるやろ。
寛治:千代さん 千代さん 駄目です。
天晴:酒臭っ! 酒飲んでるやん!
千代:往生しなはれ。ええかげんにしいや。あんた! ほんまに! どういうつもりや!一平!
●うどん屋「岡福」
千代:そないなことで 家 出てきてしもて ちょっことの間 泊めさしてもらわれしまへんやろか。
宗助:そら ええで。ええけどもやなあ…。
みつえ:ちょっと言ってくるわ。
宗助:行くて どこへ?
みつえ:決まってるやんか。一平のどあほ どつきにや。
シズ:みつえ!
みつえ:止めんといて お母ちゃん。
シズ:わても行きます。娘同然の千代 泣かせるようなことされて このまま黙ってたら女が廃ります。千代 あんたがその気なんやったら ずっとここ いててもええんやで。どないしても許されへんいうねやったら離縁しなはれ!
●鶴亀株式会社・稽古場A
徳利:おはようさん。よしっ。
千兵衛:ほんまに こんなんで芝居でけんのか?
万歳:天晴さん なんとかしてくださいな。
寛治:天晴さん お願いします。
天晴:ん~…。
(せきばらい)
天晴:ほな 稽古始めよか。
徳利:あ~いや せやけど 灯子の役…。
天晴:あっあっあっあっあっ!
徳利:た…妙子 妙子 妙子。 娘の妙子役はどないしようかな思て。
天晴:香里 やって。
香里:嫌や。あないな女の代わりなんかやりともない。さんざん千代に世話になったくせに 裏切るやなんて。
天晴:千兵衛 やれ。
千兵衛:えっ!?
天晴:ええな。セリフ入ってんな? 入ってんな。
徳利:入ってるやろ!
♪
一平:てるさん!あんた おてるさんかいな!えらい年季入ったなあ。
千代:あんたに言われとうないわ。
一平:すまん。
天晴:いや すまんやのうて 一平…。
一平:せやけど 丸加の嬢さんが糸文のお家さんを分かった以上 誰が大事な娘をやれるかいな。
千代:私かて 可愛い息子をあんたみたいな大嘘つきの 大嘘つきの娘とは結婚させられしまへん。この大嘘つき!
徳利:大嘘つき3回言うたで。
漆原:うん。
一平:わしがいつ あんたをだました? 裏切ったんは…。
千代:あんたやんか。
一平:はい。
千代:あんたが裏切ったんやんか この あかんたれ!
(座員たちの千代を止める声)
休憩する?
一旦 休憩 一旦 休憩しよ。
♪
千代:ほな お先 失礼します。
はい お疲れさん。
お疲れさまでした。
一平:千代。
千代:お疲れさんだした。
千兵衛:ああ~!しんどかった~。
万歳:この芝居て あない緊張するもんやった?
徳利:もう とげとげちゅうて 見てられへんわ。
漆原:これ 1か月もたんで わし。
寛治:ほんわですわ。
漆原:ボン なんとかしい。
一平:いや そないなこと言われても…。
●うどん屋「岡福」
一福:おおきに。
千代:ええねん ええねん。
みつえ:千代 お客さんやで。
千代:ひつこいなあ また一平のあほか。もう二度と来んよう 塩でもまいといて。
鶴蔵:そら 勘弁してもらいたいもんやなあ。
♪
千代:ほんまに 大事おまへんのだすか?
鶴蔵:これぐらい 気つけ薬に ちょうどええのや。どや あんたも飲みいな。
千代:おおきに。ほな。一平のこと 聞きはりましたんやな。すんまへん ご心配おかけして。
鶴蔵:あんたとはえらい古いつきあいになんのに いっぺんもこないして 膝突き合わしたことなかったさかいな ええ機会や思うてな。今の新喜劇あんのは あんたのおかげや。ほんまにおおきに。おおきに。
千代:これで もう思い残すことあれへん。…とでも おっしゃるおつもりだすか? らしおまへんなあ。ほんまは そないなこと思てはれへんくせに。
鶴蔵:フフフフフフ…。
千代:男いうのは ちょ~っと何かあったら すぐお酒やら女に逃げる。あいつもそうだす。一平 隠してますけど ず~っと新しい台本が書けんと苦しんでたんだす。うまいこと ごまかしてたけど ほんまはええ新作が書かれへんかったさかい「お家はんと直どん」を再演しますのや。きっと それやこれやで灯子に甘えてしもたんや思います。社長もほんまはそれ分からすためにわざわざ うちのとこ来て無理してお酒つきおうてくれはったんと違いますのか?何があってもお芝居だけはちゃんとやりますさかい 安心して養生なさっとくれやす。
鶴蔵:ハハハハ…いや あんたにはかなわんなあ。余計なお世話やったわ。
千代:いや…。
♪
鶴蔵:邪魔したな。
シズ:おおきに。ありがとうございました 社長さん。また来とくなはれな。
鶴蔵:せやな。
♪
鶴蔵:道頓堀の灯 消したらあかんで。頼むで 2代目。
千代ちゃんと一平君が鶴蔵社長に会うたんは これが最後でございました。
みつえ:何言われたん?まさか 劇団守るために一平のことには目ぇつむれとか言われたんやあれへんやろな。
千代:うちな 今回のこと ものすご頭に来てる。
みつえ:そらそやわ。あないなことされたら当たり前や。
千代:一平のせいで灯子はえらい苦しんでる。あいつ なんちゅうことしてくれたんやて…。
みつえ:まあ そやな。
千代:それだけやねん。何べんも よう考えたんやけどな うちは一平が灯子にしたことが許されへんだけやねん。せやさかい もし灯子が一平を許してくれんねやったら うちは一平とも これまでどおりで構へん。
みつえ:あんた 底抜けのあほやな。けど それだけ一平のこと好きいうことなんと違う?
●灯子の家の前
千代:100回でも1000回でも謝んのやで。
一平:分かってる。
千代:遊びやったとか言うたら絶対あかんで。余計傷ついてしまうさかい。
一平:分かってるて。そないなつもりやあれへんかったし。
千代:ほな 本気やったん?
一平:どないせえっちゅうねん。
千代:うちが知りたいわ。
一平:せやさかい 言うてるやろ。一人で謝りに行くて。
千代:それはあかん。3人で会わなあきまへんのや。3人でちゃんと会うて 思てること全部言うてほんで あんた何か面白いこと言い。
一平:そないなこと…。
千代:それくらい できな ええ台本なんか書かれしまへんで。ほんで 3人で大笑いしますね。これからも一緒にやってくために。なっ。
♪
医者:お大事に。
一平:あの…ここの知り合いなんですけど どないかしたんですか?
医者:ああ ちょっと体の具合がな。
千代:病気だすか?
医者:心配あれへん。ややこができただけや。めでたいこっちゃ。ほな。
●天海家
寛治:千代さん…帰ってきはったんですか。
一平:寛治 今 大事な話するとこやから ちょっと上 行っといてくれるか。
千代:話するて何を?
一平:何をて…。
千代:こないなってしもたからには もう何も話することなんかあれへん。
寛治:どないしてんな?
一平:まだ ほんまに ややこができたか分かれへんねんで。
寛治:ややこ!?
千代:そのあほ面 二度とうちの前に見せんといて。灯子のとこでもどこでも行きはったらよろし! さっさと消えて!
寛治:ちょっと待ってください。もっぺん落ち着いてゆっくり話しましょ。
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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