【おちょやん】セリフ書き出し第19週93話|朝比奈灯子「鶴亀新喜劇をなくさんといてください。やっと出来た私の居場所です」

朝ドラ【おちょやん】第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」93話、鶴亀新喜劇の旗揚げは昭和24年の初春興行となり、新しい劇団員も加入。

万太郎一座に在籍していた須賀廼家万歳と千兵衛、それに鶴亀歌劇団出身の朝比奈灯子。

灯子の素性は「岡福」で語ったこのセリフが全てだと信じたい今後の展開です。

私 はように父親を亡くして 母と妹と3人でなんとか暮らしてきたんですけど その母と妹も空襲で…。何もかんも なくしてしもて…。戦争が終わったかて 戻ってくるわけやあれへん…。もう生きててもしゃあないなて思てました。そないな時にあのお芝居見て 何や分かれへんかったけど涙止まれへんかったんだす。また頑張ろて思えて…。大山社長に話 さしてもろたら鶴亀新喜劇でやってみいて言われて。座長 鶴亀新喜劇をなくさんといてください。やっと出来た私の居場所です。ここで頑張らしてください。お願いします。

灯子を見つめる一平の眼差しがまるで父親のよう。そして寛治が4年ぶりに道頓堀に戻り、その手には、千代がヨシヲに預けたはずの母親の形見のガラス玉。

明日はヨシヲの最期の様子が描かれるはずで、心して見たいものです。

【おちょやん】セリフ書き出し第19週93話

●鶴亀株式会社・稽古場A

熊田:2代目 よう決心してくれはったな。

一平:鶴亀のためやありません。俺らの喜劇を次へつなげるためです。

熊田:ほな鶴亀新喜劇に入る 新しい役者を紹介する。

天晴:お前ら 万太郎一座の…。

徳利:こいつらと一緒の劇団になるいうことですか?

鶴蔵:そうや。かつて道頓堀で人気を二分した万太郎一座と家庭劇が 喜劇王の死をきっかけに一つになる。ええ筋書きやろ。世間の注目を集めること間違いなしや。我々は多くの喜劇人を失うた。この鶴亀新喜劇はこの大阪・道頓堀のこれからの喜劇を担う劇団として絶対に失敗は許されへん。

鶴亀新喜劇の旗揚げは昭和24年の初春興行となりました。

灯子:初めまして。朝比奈灯子いいます。よろしゅうお頼み申します。

万歳:須賀廼家万歳です。

千兵衛:千兵衛です。

一平:もう あとひとつきしか時間があれへんさかい 早速 どないな演目にするか みんなの意見 聞かせてください。

天晴:やっぱり トリは新作やろな。

徳利:ああ。

漆原:こんなん どう? 長年いがみ合ってる家があって 最後は手を取り合うっちゅう話や。

千代:よろしな。まさに今のうちらのことだすな。千兵衛さんは どない思てはる?

千兵衛:まあ ええんとちゃいます?

千代:朝比奈さんは?

灯子:私は喜劇初めてで よう分かりませんけど 鶴亀歌劇団にいてましたさかい 歌や踊りやったら少しはお役に立てるて思います。

香里:うちの後輩やで~。心配せんかてええ。うちがいろいろ教えたる。まあ 案外 喜劇もええもんやで。

一平:万歳さんも思たこと遠慮のう言うてくださいね。

万歳:どないでもよろしいわ。鶴亀の命令で僕ら しょうことなしにここにおるだけですから。あんたらには分かれへん。戦場で泥水すすりながら必死に生き延びてやっと帰ってきたのに…。また万太郎さんと芝居ができると思てたのに…。

千兵衛:何で俺らばっかり こないな目に遭わなあかんねん。

千之助:じゃかあしんじゃ コラ。あほみたいに万太郎万太郎て。おのれら 万太郎おらなんだら な~んもでけへんクズのくせして偉そうなことぬかすな ボケ。

千兵衛:そういうあんたかて 昔 万太郎さんにほかされたんやろ。何が須賀廼家兄弟や。
千之助:誰に口利いとんじゃ!離れ コラ!

(騒ぐ声)

千之助:コラ! 痛い痛い…千代 千代 痛い…。痛いっつうねん。

千代:すんまへん。堪忍だす。

●天海家

千代:どないしたらええねやろか。

一平:どないもこないも 戦地に行ったもんの苦しみは行ったもんにしか分かれへん。俺らにはどないすることもできん。

天晴:千さん 飯食わへんのかな。

一平:上で台本書いてはるわ。今度の新作は一人で書く言うてな。

千代:ほんで あんたらはいつまでいてるつもりだす? 何とか言いなはれ!

天晴:千さん。

<<千代:天晴さん!

●鶴亀株式会社・稽古場A

千之助さんの書いたこの「お家さんと直どん」というお話は 若い頃に激しく愛し合った2人が 父親にだまされて別れてしまい お互いを恨んだまま40年後に再会するというお話です。一平君がかつての恋人 直吉を演じ 千之助さんが主人公のお家さん てるを演じます。

一平:誰がドタヌキですねん。

漆原:千さん…。

徳利:(小声で)まさか セリフ飛んだか。

香里:(小声で)いつもは即興でごまかしはるやん。

千代:お忘れかいな 今から40年前のことを。

千之助:分かっとるわい。チッ…やってられへんわ。

一平:千代。

稽古が始まって数日たっても万歳さんと千兵衛さんは稽古場に姿を現しませんでした。

千代:誰がドタヌキですねん。

千代:このままでええねやろか。朝比奈さん 忘れ物?

灯子:あの…。

●天海家

回想・万太郎:構へん。セリフなんか忘れてええのや。演じる役と話の筋 その肝さえ食うといたら お客さんの心はつかめる。せやけどな セリフは忘れる 即興も出えへん…。そないなったら 役者は終わりや。

千之助:邪魔くさいのう…。

漆原:何や寂しい背中やな。

(戸をたたく音)

千之助:じゃかあしわい!

徳利:いやいや ちゃ…ちゃいます!

●うどん屋「岡福」

千代:悪いな 閉めるとこやったのに。

みつえ:よろし よろし。きつね3つでええな。

千代:ご寮人さんと旦さんは?

みつえ:一日働いたらクタクタでもう寝てるわ。

千代:そうか。

灯子:ご挨拶が遅れてすんまへん。私 鶴亀新喜劇に入った朝比奈灯子いいます。

みつえ:これはご丁寧に。うちは千代の…。

灯子:みつえさんですやろ。

みつえ:えっ?

灯子:それで 奥にいてはんのが一福さん。

千代:朝比奈さん 何で?

灯子:灯子でよろしいです。実は私 家庭劇のお芝居 見せてもろたことがあって。

千代:そやの?いつ?

灯子:戦争が終わってすぐ そこの焼け跡で…。

千代:「マットン婆さん」だすな。 せやさかい みつえと一福のこと 知ってましたんやな。

灯子:これまで見た中で一番ええお芝居でした。

千代:あれが?

(トランペットの音)

一福:そらそうや。何ちゅうたかて 僕が出てたんやさかい。

みつえ:あんた うどん のびんで。

一福:おっと…。

灯子:私 はように父親を亡くして 母と妹と3人でなんとか暮らしてきたんですけど その母と妹も空襲で…。何もかんも なくしてしもて…。戦争が終わったかて 戻ってくるわけやあれへん…。もう生きててもしゃあないなて思てました。そないな時にあのお芝居見て 何や分かれへんかったけど涙止まれへんかったんだす。また頑張ろて思えて…。大山社長に話 さしてもろたら鶴亀新喜劇でやってみいて言われて。

千代:そうだしたんか。

灯子:座長 鶴亀新喜劇をなくさんといてください。やっと出来た私の居場所です。ここで頑張らしてください。お願いします。

●天海家の前

千代:灯子ちゃんのためにも旗揚げ興行 絶対 成功させな。

一平:うん せやな。

天晴:帰ってきた 帰ってきた。

千代:何だす みんなして。

天晴:千代ちゃん わてら そろそろ帰るわ。

千代:えっ?

徳利:今日からねぐら探すさかい。

漆原:ご心配のうな。

千之助:おお 中に…。

徳利:わあ~! あかん あかん あかん!

天晴:ほなな! ほらほら…。はい はいはい。はよう はようて。

千代:寛治…。寛治…。お帰り。寛治…。

(翌朝)

千代:はい。頂きます。

一平:ほな 頂きます。

寛治:頂きます。

寛治:何で何も聞かへんねん。約束破って仕送りもせえへんかったし 手紙も出せへんかったのに。

千代:ほな 聞いたげる。酒か 博打か 女か どれだす? 男があほになんのはな 大概 そのどれかや。なあ 一平。

一平:俺に聞くな。

寛治:一平さん 千代さん…。すんませんでした。また 僕 ここ置いてください。一緒に芝居さしてください。お願いします。

千代:ほんまに あほやなあ…。当たり前やんか。あんたが無事に帰ってきてくれただけで十分だす。

寛治:あの人の言うてたとおりやな。

一平:あの人?

千代:あんた ヨシヲに会うたんか?

寛治:僕が生きて帰ってこられたんは あの人のおかげです。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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