【おちょやん】セリフ書き出し第18週89話|昭和20年8月15日 日本は戦争に負け、たくさんの人たちが泣きました。

朝ドラ【おちょやん】第18週89話、昭和20年8月15日 日本は戦争に負け、たくさんの人たちが泣きました。

父・福助が戦死した一福は「嘘つきや…。絶対に勝つて言うてたくせに…。日本が勝つためにお父ちゃんは 命懸けて戦うたんと違うか。こんなんやったら 無駄死にやんか…」と嘆き、

千代は「うちの原点だす」という「人形の家」のセリフを何度も口にして自らを奮い立たすかのよう。

これで哀しみは全て終わりと信じ、【おちょやん】の山場はこの第18週だったかなと思う皆の熱演です。

それにしてもルリ子さんがいない家庭劇は寂しい限り。

【おちょやん】第18週89話セリフ書き出し

千代:う~ん 何やったかな…。

(泣き声)

千代ちゃんが一人 涙を流したあくる日…。昭和20年8月15日 日本は戦争に負け たくさんの人たちが泣きました。

(蝉の声)

●天海家

宗助:これから どないなんねやろな。

シズ:お茶 いれましょ。戦争が終わったら飲も思て 大事に取っときましたんや。

千代:ほな うちがいれます。

シズ:わてがやりたいんだす。飛び切りおいしいお茶 いれるさかいな。

●天海家・二階

千代:みつえ。戦争終わったで。

●天海家・縁側

千代:一福 中入り。ご寮人さんが お茶飲めへんかて。

一福:嘘つきや…。絶対に勝つて言うてたくせに…。日本が勝つためにお父ちゃんは 命懸けて戦うたんと違うか。こんなんやったら 無駄死にやんか…。

千代:それは違うで。うちはな あんたのお父ちゃんのこと 小さい頃からよう知ってるさかい 分かりますねん。あのへそ曲がりの臆病者がお国のために命なんか懸けられるはずあれへん。あいつが命懸けて戦うたんはな あんたとみつえを守るためだす。戦争が終わって あんたとみつえがこないして無事にいてる。それを何より願てたに違いあれへん。せやさかいな 無駄死になんかやあれへんのだす。

一平:けど…けど…。

●天海家・玄関先

千代:それで家も夫も子供も振り捨てようなんて お前は世間の思惑というものを考えていない。私はただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。私はただ… しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。私はただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。私はただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。私はただ しようと思うことは是非しなくちゃならないと思ってるばかりです。言語道断だ。そんなふうにしてお前の義務を捨てることができるのか?私には神聖な義務がほかにあります。どんな義務というのだ。私自身に対する義務ですよ! 何より第一に お前は妻であり母である。何よりも第一に私は人間です。ちょうど あなたと同じ人間です。少なくともこれからそうなろうとしているところです。お前の言うことは子供のようだ。お前は自分の住んでいる社会を理解しない。ええ 分かっていません。これから一生懸命 分かろうと思います。社会と私 どちらが正しいのか 決めなくてはなりませんから。

一平:「人形の家」か。懐かしいな。お前が初めて見た高城百合子さんの芝居やな。

千代:うちの原点だす。

一平:私はただ したいと思うことは是非しなくてはならないと思うばかりです。社会と私 どちらが正しいのか 決めなくてはなりませんから。

一平:すっきりした。ほな 行ってくるわ。

千代:何だす? どこへ?

一平:負けたのに 怒られるかも分かれへんけどな…。祝電や。

●鶴亀家庭劇・稽古場

そして その5日後。

千代:うち これから食べるもん仕入れに行かなあかんし ちゃっちゃとしてや。

徳利:よう 千代ちゃん!久しぶり!

香里:相変わらず やかましいなあ もう。

千代:みんな どないしたんだす!?

千之助:どなしてんのやあれへんわ。来い言うから来たったんや。

天晴:戦争終わったら必ず連絡するて ボンに言われてたんや。

千代:ほな 祝電て…。

漆原:何や 千代ちゃんに言うてなかったんかいな。

一平:いちいち言う必要あれへんわ。

千代:何で そない大事なこと…。

天晴:まあまあ まあまあ。がっかりさしたなかったんや。なあ ボン。こないして集まれる保証なんかどこにもなかったんやからな。あっ ルリ子さんがよろしゅう言うてましたで。お父さんの面倒見るために田舎に帰ってしもたけど また必ず戻ってくるて。

千代:そうか…。小山田さんは?

千之助:ああ 死んだわい。

天晴:ちょっと!

香里:死んでへんわ もう。引退しはったんや。疎開先で畑仕事に目覚めてしもて これからはおいしいお米や野菜作ってみんなを喜ばしたるから言うてはったわ。

千代:お元気だすのやな。

徳利:寛治のことは聞いたで。まあ あいつのこっちゃ 大丈夫や。うまいこと生き延びて帰ってきよるわ。

千代:うちもそない信じてます。

漆原:きっと百久利も見守ってくれてるわ。

天晴:おらんようになった みんなのためにも一日もはよう芝居せなあかんな。

一平:そのことやけど…しばらく道頓堀 離れようと思う。劇場が皆 焼けてしもて ここには芝居する場所があれへん。まあ ちょうどええ折や。全国回って俺らの芝居 たくさんの人に見てもらいたい。

香里:そらええなあ。楽しそうやんか。

徳利:よっしゃ 乗った!

天晴:力つけて また道頓堀戻ってきたろ!

一平:千さんもよろしいですか?

千之助:せやのう 万太郎より先に 日本中 笑かしたるわい。

一平:よっしゃ ほな決まりや。

千代:一つ 頼みがあるますのやけど。

●福富楽器店跡

徳利:うわ…ほんまに こないなとこでやんのかいな。

千之助:芝居はどこでやるかやあれへんわい。 誰がやるかじゃ。

徳利:あれ…一福やないか。

(息を吹き込む音)

千之助:吹かれへんのかい!

(笑い声)

●天海家・二階

千代:今日はあんたに謝らなあかんことがあります。うちらは これから芝居で全国を回ることにしました。せやさかい もうあんたに構てられへん。堪忍してな みつえ。ほんでな 行く前に一回こっきり この道頓堀で芝居することになったさかい あんたに見てもらいたいねん。うち 一生懸命やるさかい。うちには それしかでけへんさかい。見に来てな。
(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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