【おちょやん】セリフ書き出し第18週88話|冨川福助の戦死が天海家にいるみつえと一福に届き、須賀廼家百久利も戦死

朝ドラ【おちょやん】第18週88話、冨川福助の戦死公報が天海家に住むみつえと一福に届けられ、その事実を受け入れられないみつえ。

一福は少年兵に志願してお父ちゃんの敵を討つ、お父ちゃんみたいにお国ために立派に戦うんやと。

一方、家庭劇劇団員の須賀廼家百久利の戦死も一平に届いた。愛国ものの芝居を通して兵隊が戦場に行くのを応援してきたことで、結果的に福助と百久利を死に追いやったのは自分だと思い込む一平。

そんな一平とみつえを支えるべく、農家に物々交換に行った千代は、そこで厳しい言葉を投げつけられて千代の心もボロボロに。

という流れで、明日こそは希望の光が少しでも差し込むことを祈りたいものです。

【おちょやん】第18週88話セリフ書き出し

●天海家

<<(空襲警報)

大阪には最初の大空襲以降も6月に4回 7月に2回の大規模な空襲がありました。

一平:あれ 千代は?

みつえ:千代? 上にいてへんの?

一平:えっ?

<<(足音)

千代:何や まだいてたん。

一平:お前こそ どこ行ってたんや。

千代:寝られへんかったし ちょっと風に当たってましたんや。それより はよ逃げな。一福 はよ…。

みつえ:はよ行き。

(空襲警報)

(OP)

みつえ:あない夜中に こそこそと…。あれは密会やな。

一平:密会? 誰とや。

みつえ:そら決まってるやないの。千代かて女や。あんたのせいやで。

一平:えっ?

みつえ:あの子 寛治のことで落ち込んでたのに あんたがちゃんと支えてあげへんかったさかい。

一平:俺が悪いてか?

●鶴亀家庭劇・稽古場

千代:ミーちゃん。

(鳴き声)

千代:ミーちゃん。堪忍な。こんなんしかあれへんねん。

(鳴き声)

千代:今日も見ててや。

(鳴き声)

千代:せやけどな 宇田さん。腐らず諦めず頑張り続けたら いつかきっとその頑張りが実る時が来るんやないかて僕はそない思てますねん。今までつらいことばっかりやったかも分かれへん。けどいつかきっと心の底から笑える日が来る。きっと来ますて。せや 宇田さん。僕と約束しませんか?お互い一生懸命働いて石にかじりついてでも成功するいう約束です。それも今日から5年…。

一平:5年という月日を切ろう。今ここまら5年間の…。そや 人生の双六の始まりや。こないな時分に猫相手にそないちっちゃい声で芝居して何が楽しいねん。

千代:楽しいはずあれしまへんやろ。怖いんだす。ず~っと芝居でけへん。このままやったら役者やのうなってしまう気ぃして。お客さん励ますやの喜ばすやの偉そうに言うてたけど ほんまはただ うちがやりたかっただけなんや。ず~っと大好きな芝居してたい。されだけでええ。そしたらきっとつらいことも乗り越えられる。

●天海家

千代:ただいま。堪忍な 黙って家空けて。

一平:お前の言うとおり密会してたわ。猫とやけどな。

千代:もしかして怒ってる?

みつえ:怒ってへんよ。

千代:怒ってんな。堪忍な みつえ。うち どないしても…。

みつえ:怒ってへん言うてるやろ!

一平:千代…。

みつえ:きっと人違いやわ。あの臆病者が敵の弾に当たるはずない。隠れて逃げ回ってきっとどこかで生き延びてるに決まってる。

(すすり泣き)

一福:母ちゃん…悲しんだらあかん。お父ちゃんはお国のために立派に戦うて死んだんや。きっと本望やったに違いあれへん。僕はお父ちゃん 誇りに思います。

みつえ:お父ちゃんは…きっと大好きなトランペット吹きたかったはずや!もっとあんたと一緒に泣いたり笑たりしたかったはずや!もっと もっと…。

千代:みつえ 落ち着き。落ち着き。

(泣き声)

みつえ:一福 堪忍…堪忍…。

それから数日 みつえちゃんはずっと部屋に閉じ籠もったままでした。

千代:みつえ…ご寮人さんと旦さん 来てくれはったで。開けるで。

宗助:みつえ 大事ないか?

千代:お二人とも しばらく ここ いてくれはるて。よかったなあ。

みつえ:誰とも会うとうない。帰って。

千代:そないなこと言わんと せっかく来てくれはったんやし…。

みつえ:あんたにうちの気持ちなんか分かれへん! もう ほっといて…。

シズ:ええかげんにしなはれ! 何だす そのざまは。傷ついてんのは あんただけやあれへん。千代がどんだけ心配してくれてんのか 分かりまへんのか! 一福かて いてんのにあんたがしっかりせんと どないしますね!

シズ:堪忍やで 千代。こないに迷惑かけてしもて…。

千代:迷惑やなんて思てしまへん。みつえの言うとおりだす。みつえに比べたら うちなんか傷ついてるうちに入れへん。

宗助:一福は どないだす?

(竹槍を突く一福)

一福:やあっ! やあっ!やあっ!

千代:今度こそ少年兵に志願して 福助の敵とるて。お父ちゃんみたいにお国ために立派に戦うんや言われたら止められへん。

(酒屋で怒鳴られる一平)

店主:二度と顔見せるな!

シズ:ボンやんは どないしてはる?

千代:毎日 酔っ払うて ケンカしてボロボロになって帰ってきますのや。おとつい 劇団員やった百久利さんが戦死したて連絡が来て…。

千代:自分が殺したようなもんやて…そない思てますのや。うちら ず~っと愛国もんの芝居して 兵隊さんが戦場行くの応援してきたさかい。

●物々交換で訪ねた農家の玄関

農家の嫁:ほな これで。

千代:こんだけですか?お金やったら払いますさかい もうちょっと貰われしまへんやろか。
農家の嫁:ほな 西陣の帯でも持ってくるこっちゃな。

千代:やあ そないなもん あれへんし。

農家の嫁:ほかに欲しい言う人はなんぼでもいてんねんで。嫌やったら帰って。何や その顔は。元女優かなんか知らんけどな あんたらがちやほやされてええ気になってた間も うちらは泥まみれで畑耕してたんや。あんたらもちょっとは世の中の役に立つことしてみいな。
●農家からの帰り道

千代:若子 わてと一緒に死んでくれへんか。本気だすのか? 礼一郎さん。わては本気や。このお酒の中には楽に死ねる毒が入ってる。一緒に飲んでくれるか?分かりました。礼一郎さんとやったら喜んで死にます。ほんまか? 死んでしもたら何もかんものうなんのやで。礼一郎さんがいてはれへんようになんねやったら生きててもしょうがない。あかん…。セリフ忘れてしもうた…。はあ 何やったかな…。え~出えへん…。う~ん 何やったかな…。
(泣き声)

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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