【おちょやん】セリフ書き出し第17週85話|昨日の夜 大阪に大空襲があって…。道頓堀もやられてしもたて…。

朝ドラ【おちょやん】第17週85話、鶴亀家庭劇の解散を命じられた千代たちだったが…。千代は諦めきれず、稽古場も自ら借り直すことにして家庭劇を続けていこうと掃除をしていると、寛治を筆頭に次から次へと、皆が姿を現しして、結局は全員が戻ってきた。

そこに一平がやってきて、京都の朱雀劇場を1日だけ押さえることができたと。これで公演ができると喜ぶ座員たちであったが、悲劇の足音は間近に迫っていた…。

という流れで、来週の第18週「うちの原点だす」は大阪大空襲の惨劇が描かれるので心して見たいと思います。

【おちょやん】第17週85話セリフ書き出し

一平:まだ言うてんのか?

千代:やっぱり うちは家庭劇を続けます。たった2人でもみんなを喜ばせることはでけますのやで。

千代:ほな うち一人でもやる。

一平:勝手にせえ。

●鶴亀家庭劇・稽古場

千代:鶴亀破れたり。

寛治:そないなことして 大山社長の逆鱗触れても知らんで。

千代:ええやん。もう鶴亀 関係あれへんねし。

寛治:この稽古場は使てええの?

千代:家主さんと話してな うちが借り直すことにしましたんや。

寛治:家賃 千代さん一人で払うつもりやの? そら むちゃやわ。

千代:まあ なんとかなるて。

寛治:いや なれへんでしょ。

千代:あっ あっ…。

寛治:ああ ああ ああ ああ…。

千代:アハハ…。

寛治:もう~。

千代:堪忍。

寛治:はいはい はいはい。

千代:おおきにな。

寛治:礼なんかいりません。自分の稽古場 自分で掃除すんのは当たり前のことやし。 どうせ失うもん何もあれへんしな。僕も続けるわ 家庭劇。

千代:ほんまに?

寛治:よいしょ。あかん 取れへん。

千代:伸ばしたらあかんやろ。

寛治:えっ?

寛治:「手違い噺」?

千代:家庭劇で一番最初にやった芝居だす。あの時みたいに 初心に戻ってもっぺん 一から出直しだす。ほな いっぺん ここ やってみよ。 あんた男やり。うち 女やるさかい。
寛治:ご寮人さんが私の手の動き見て 旦さんが浮気してはんのが分かってしもた。今からここへ乗り込んできはりまっせ。何やて…どないしよ!…って これ 僕ばっかりやんか。
千代:ハハ…あんた それ芝居やのうて落語やわ。

寛治:いや 千代さんがやらしたんやろ。

千代:ええさかい 続きやんで。

寛治:ここはわしに任せて お前は隠れとけ。

千代:ご寮人さん どうか落ち着いとくれやす。うちの人はどこだす。

ルリ子:うちの人はどこだす。どこにいてますのや。出しとくなはれ。私の役を勝手にとらないでくれる?

千代:ルリ子さん 戻ってきてくれはったんだすか?

ルリ子:しょうがないわね。あんな下手な芝居 見てられないもの。

寛治:でも実家のお父さんは?

ルリ子:帰るからって かけた電話で なぜか大ゲンカになっちゃって…。フッ…そのまま勘当されたわ。だから ご心配なく。

寛治:いや 心配するわ。

ルリ子:平気よ。

(ほら貝の音)

徳利:フフフフ…。

千代:徳利さん 何で?

徳利:これ 久しぶりに吹いたわ。ハハハハハ。いや あかんねん。気になってまうねん 家庭劇のこと。いや 家でぼ~っとしとったらな 子供が次 いつ芝居すんの言うて聞いてきよんねん。

寛治:何やかんや言うて もう4人になった。あと1人か2人くらい 来んのとちゃいますか?

寛治:あっ…雨や。

雨降って 地固まる。

まだ俺の席 あるかな。

千之助:お~い。力 貸したるわい。

一同:うわあ~!

(笑い声)

千之助:何じゃ お前ら コラ! 辞める言うたんちゃうんか!

小山田:いやいや 本気でそのつもりやったんやがなあ。

香里:自分でもよう分かれへんねけど 気ぃ付いたらここ来てしもててん。

天晴:まあ 結局 わてらには芝居しかないっちゅうこっちゃな。

千代:皆さん 戻ってきてくれはって ほんまおおきに。

千之助:じゃかましいわ!

漆原:そう言うたら ボン どないしたん?

千代:知りまへん あないな人。

寛治:(小声で)昨日 千代さんともめて 出ていってしまいはったままで…。

千代:余計なこと言わんかて よろし。

寛治:はい すんません。

千代:どうせ今頃 どっかで飲んだくれてますのやろ。

ルリ子:とにかく まずは公演させてもらえる芝居小屋を探さないとね。

天晴:ここ来る前に 要二郎と2人であっちゃこっちゃ回ってきてんけどな。

漆原:この辺り あかんわ。鶴亀が全部押さえてる。

寛治:ほな どないしますの? なんぼ みんなそろたかて やるとこあれへんねやったら…。

千代:まあ いざとなったら 河原やろが道端やろが どこででも芝居はできますやんか。

一平:何や 結局 みんな戻ってきたんか…。ほんまに あほばっかしやな。

(笑い声)

千代:何だすね その言いぐさは! あんさんかて 寂しなって戻ってきはったんと違いますのか。

一平:京都の朱雀劇場 1日だけ押さえることができた。

一同:えっ…。

香里:朱雀劇場いうたら まあまあええ所やんか。

ルリ子:よく見つけたわね。

一平:俺もあほや。

千代:堪忍。うちはてっきり…。

一平:やんのか やれへんのか。

千代:やる。皆さん よろしおますな。

小山田:もちろんじゃわい。なあ。なあ。

徳利:ああ。

千之助:そうと決まったら祝杯じゃ。

一同:お~!

徳利:さすが千さん 用意がええわ。

千之助:飲みたいだけや。これのう あほの百久利が好きやった酒じゃ。

一平:ほな 千代 お前が音頭取り。

千代:うち? はい。え~…。ここ来て 1人で掃除してる間 ずっと思てました。さみしなあて…。うちが守りたかった家庭劇は みんながいてる家庭劇だす。せやさかい こないな時に お前 あほかて言われるかも分かれしまへんけどな うちは今 幸せだす。うちは…。

千之助:長いわい。

(笑い声)

千之助:小山田のおっさんの寿命来るわい。

小山田:そら あかん。

千之助:半分死んどるがな お前。魂 出とるわ。立て立て。幸せやったらええんや。なあ。よっしゃ ほな 家庭劇に乾杯。

一同:乾杯!

千代:ほな お稽古しまっせ。

●岡安

昭和20年3月10日 東京に大空襲がありました。

菊:昨日 東京でえらい空襲があったてなあ。

シズ:みたいだすなあ。

菊:次は大阪やいう噂もあるみたいやで。

シズ:らしおますなあ。

菊:死んだら しまいや。まだ諦めてへんねやったら 何が何でも生き延び。それだけや。ほな お邪魔さん。

かめ:えっ…もう帰りはったんだすか? まあ せわしないこと。

シズ:かめ。

かめ:へえ。

シズ:あんた 旦那さん連れて すぐに疎開し。三田に親戚がおる言うてたやろ。

かめ:ご寮人さん せやけど…。はよ。行きなはれ。

かめ:へえ。

京都 

そして ついに家庭劇の京都公演の日が来ました。

●朱雀劇場・楽屋

千代:えらい早いことだすなあ。

一平:何や 昨日 妙に寝られへんかってな。

千代:うちもだす。緊張してんのかいな。

一平:今更か? そうかもな。

千代:なあ うちが何言うても絶対に「ええで」て答えてな。ほんまにこれでよかったんやろか。

一平:ええで。お前のやったことは間違うてへん。

千代:おおきに。

<<(足音)

寛治:おった。

一平:どないしてん?

寛治:今 劇場の人から聞いたんですけど 昨日の夜 大阪に大空襲があって…。道頓堀もやられてしもたて…。

千代:ご寮人さん…。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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