【おちょやん】セリフ書き出し第17週84話|もうけ生まん興行など興行ではない!家庭劇は解散。

朝ドラ【おちょやん】第17週84話、「公演を打てば打つほど赤字が増えてる。もうけ生まん興行など興行ではない!家庭劇は解散」、大山鶴蔵社長のツルの一声で家庭劇の解散が決定。
その現実を受け入れられない千代は、あちこちに足を運んでいると…。福富楽器店では、朝ドラ恒例の大日本婦人會が登場。

福助がえびす座でトランペットを吹いていたのを警察に通報した田島が大日本婦人會の班長らしく、その配下のおばちゃんたちを連れて福富楽器店に来襲。

「隠すと被国民やいうことになりますで」と脅したおばちゃん役を演じたのは林 英世さん。

出演 連続テレビ小説

芋たこなんきん(2006年度後期) – 中川伸江 役
だんだん(2008年度後期) – 看護師 役
カーネーション 第141回・146回(2011年度後期) – 毎朝新聞 記者 役
純と愛(2012年度後期) – 緒方真子 役
ごちそうさん(2013年度後期) – 紙問屋女将 役
わろてんか(2017年度後期) – 女学校の校長 役

出典引用元:林英世 – Wikipedia

そして、田島役を演じたのが紅 壱子(くれない いちこ)さん。

出演 連続テレビ小説

よーいドン(1983年) – おはま
心はいつもラムネ色(1984年)
いちばん太鼓(1985年)
純ちゃんの応援歌(1988年) – 野中キク
ぴあの(1994年) – 河本信子
走らんか!(1995年) – 市子
甘辛しゃん(1997年) – 家政婦・鶴子
ほんまもん(2001年) – 加代
まんてん(2002年)
てるてる家族(2003年) – 寺井都子
だんだん(2008年) – 喫茶「祇園鴨東」のママ
おちょやん(2021年) – 田島

出典引用元:紅壱子 – Wikipedia

お二人とも朝ドラの常連女優さんでした。

【おちょやん】第17週84話セリフ書き出し

●鶴亀家庭劇・稽古場

千代:よっしゃ ほな お稽古しましょか。百久利さんが戻ってきた時のために うちらは家庭劇守らな。

一平:すまん…あかんのや。家庭劇は…解散する。

(OP)

千代:解散て どういうことだす?

一平:言葉のとおりや。

天晴:ボン 何でやねんな。

一平:大山社長に見限られたんや。

(回想|鶴亀株式会社・社長室)

鶴蔵:家庭劇は解散してもらう。

一平:何で解散せなあかんのですか。

鶴蔵:言わずもがなや。最近では客足が遠のいて公演を打てば打つほど赤字が増えてる。

熊田:座員たちには しばらくどうにかなるだけのお金を払わしてもらう。

一平:ちょっと待って下さい!たとえ少なかろうと 見に来てくれたお客さんには喜んでもろてます。

鶴蔵:もうけ生まん興行など興行ではない!家庭劇は解散。これは決まったこっちゃ。

(回想閉じ)

徳利:鶴蔵 何やねん! 今までさんざん俺らのこと利用してきたくせに。

一平:せやけど その鶴亀のおかげで今の家庭劇があんにもほんまのこっちゃ。その後ろ盾失うたら もう続けることなんかでけへん。

一平:ちょっと行ってきます。

香里:行くて どこに。

一平:決まってますやん。大山社長に解散 取り消してもらうんだす。

一平:ちょっと待ちて! あの大山社長がいっぺん決めたこと取り消すはずあれへんやろ!
千代:せやさかいて そない簡単に言いなりになっててよろしのか? あんたにとっての家庭劇て そないなもんだしたんか!?

一平:鶴亀に言われたからだけやあれへん! 俺もな このまま続けていくのは無理や思てたんや。

千代:何でだす?

一平:分からへんのか? みんなボロボロやで!毎日 空襲におびえながら寝不足で 頭ぼ~っとさして 防空演習して配給並んで 生きてくだけでも精いっぱいやのに… 芝居のことなんか考えられるはずあれへんやろ。もうこれ以上 皆さんを家庭劇に縛りつけとくことなんかできません。ここで家庭劇は幕引きです。

千代:勝手に決めんといて!そら みんな しんどうて えらい! そやけど なんとかしてここまでやってきましたんやんか!みんなかて こんなん納得でけしまへんわな。全員で大山社長にじか談判したら きっと分かってくれるはずだす。

徳利:それがでけんねやったら苦労せえへんけどな。千さん。千さんはどない思いはります?

千之助:おもろないわ。

徳利:何がですか?

千之助:何もかんもじゃ。

天晴:ここらが 潮時かも分からへんな。

一平:皆さん 俺の力不足です。ほんまに…。

千代:うちは絶対に嫌や!うちは女優になってみんなを喜ばすのが夢やった。家庭劇はその夢をかなえてくれたとこだす。家庭劇があったさかい うちは生きてこられたんや。一平 お願いだす…。この以上 大事なもんがのうなってしまうのは もうごめんだす。

ルリ子:ごめんなさいね。田舎に父が一人で暮らしてるの。いつかは帰らないとと思ってても 芝居が楽しくて つい先延ばししてた。でもこれでようやくふんぎりがついたわ。

徳利:いや…いや 俺もな ほんまのとこ ぼちぼち疎開できへんのかいうて 家族に言われてんねや。警報鳴るたんびに 子供5人連れて逃げ回んの もう嫁も俺も限界や。

●天海家

千代:何で先 相談してくれへんかってんな。

一平:言うたら また反対してさっきみたいに鶴亀駆け込んでたやろ。

千代:当たり前やんか。

一平:せやさかい 言われへんかったんや。お前にそないなことされたらな…俺もまた 諦めきられへんようなるよってな。勝手に決めて悪かった。けどな こないするしかあれへんのや。

●福富楽器店

千代:いつ行くの?

みつえ:来週ね。ここんとこ 空襲もしょっちゅうやしな。いつ どないなるか分からへんやろ。

千代:そやな。

みつえ:お母ちゃんも一緒にて 説得してんねけどな 何を意地張ってんのか分かれへんけど言うこと聞いてくれへんねん。

千代:あこ離れたら ほんまに諦めることになるて 思てはんのかも分かれへん。

田島:ごめんやす。ああ 金属の供出してもらうために来ましたんや。

福松:それやったら せんだって全部出さしてもろたはずだす。

菊:あと残ってんのは 包丁と鍋一つくらいなもんだす。あれまで持ってかれたら わてら おまんま食べられしまへんわ。

田島:確か 息子さん 楽団に入ってはりましたな。使うてたトランペットがあるっちゅうて 町内の方から聞きましたんやで。

菊:そないなもん あれしまへんわ。

大日本婦人會の女:隠すと被国民やいうことになりますで。

福松:そんな…。

菊:あれへんもんはあれへんのだす。お引き取りを。

田島:ほんなら 警察に通報して家の中 あらためさしてもらうことになりますけど。

千代:みつえ。

みつえ:そない金属がいるねやったら これもこれもみんな持っていきはったらええ。

田島:トランペットがおまへんがな。

みつえ:質に入れて貰たお金だす。持っていきなはれ。福助さんの大事にしてたトランペット うちらがどないな気持ちで質に入れたか分かりはります!? 

大日本婦人會の女:ほんまに 質 入れはりましたんか?

みつえ:疑いはんねやったら 好きなだけ家捜ししはったらよろし。ただし うちにも意地がある。この包丁でうちを刺し殺してからにしてもらいましょか!

千代:みつえ…。

福松:みつえ! なんちゅうことを!

みつえ:非国民やて疑われるぐらいなら死んだ方がマシだす!それにこれ取り上げられたら うちらはもう生きていかれへん。福富の名誉のため お国のため いつでも命捨てる覚悟でけてます! さあ やって!

千代:みつえ…。

田島:さよか。帰りまっせ。

大日本婦人會の女:へえ。

田島:行きまっせ。はよ。

千代:みつえ だんないか?

(笑い声)

菊:ようやった!ハハハハ!もう堪忍してな。

福松:ほんまに質に入れたかと思たわ。

千代:何や あんねやんか!

みつえ:当たり前や。質になんか入れるはずあれへん。

菊:これは あの子が大事にしてたもんやさかい 帰ってきた時になかったら悲しみます。
みつえ:このトランペットは福助そのもんや。誰にも渡せへん。命懸けで守る。

●岡安・帳場

シズ:そうか…。鶴亀には鶴亀の事情もありますのやろ。おんなじ商売人やった身としては一概に責めることはでけしまへんな。

千代:うちは納得でけへんのだす。なんぼ鶴亀のためやいうたかて 大山社長も熊田さんも勝手だすわ。せやけど…うちも身勝手だす。ほんまやったら岡安閉めはったご寮人さんみたいに うちもみんなのこと思たら解散に賛成せなあかん。認めなあかんのだす。せやけど うちは…。

シズ:どんだけ しんどい時でも思うことだけはでけます。わてはまだ諦めてまへんで。またいつか ここでもういっぺん岡安ののれんかけて 富士子ら呼び戻したるて そない思てますのやで。

みつえ:ごめんやす。

シズ:何べん来てもおんなじやで。わてはここ離れへん言うてますやろ。

みつえ:そない わがまま言わんと 一緒に行こ。お父ちゃんとお母ちゃん置いて うちらだけ疎開するやなんて心配で。

シズ:お父ちゃんだけ連れてったげて。

みつえ:お父ちゃんがお母ちゃん置いて行くはずあれしまへんやろ。

シズ:わては! どこにも行けしまへん。

みつえ:お母ちゃん!

●天海家 

千代:ただいま。

一平:待ってたんやで。これからのこと決めなあかんよってな。寛治と3人で どっか疎開するか…。それとも大阪で何か仕事見つけるか…。

千代:堪忍。やっぱり うちは家庭劇を続けます。

一平:まだ言うてんのか? 鶴亀からも見放されて役者もいてへんのに どないして続けるつもりや。

千代:あんたがいてるやんか。それに寛治かていてます。あの防空壕の時みたいに たった2人でもみんなを喜ばせることはでけますのやで。なっ。もっぺんやってみような。

一平:無理や。これから世の中 もっともっと激しなる。生きるか死ぬかの瀬戸際や。芝居してる場合やあれへん。

千代:ほな うち一人でもやる。

一平:勝手にせえ。

(戸の開閉音)

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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