【おちょやん】セリフ書き出し第15週71話|テルヲは肝臓がボロボロでいつ死んでもおかしない

朝ドラ【おちょやん】第15週71話、万太郎一座との対決には負けたものの、劇団員たちの絆は深まり、女性陣は天海家で、男性陣は居酒屋「水月」で酒を飲んで親睦を深めていた矢先、あのテルヲが岡安に姿を現してまた大騒動の予感。

結石で倒れた宗助を助けたテルヲは、その病院で吐血。医者曰く「肝臓がボロボロでいつ死んでもおかしない」。

そのことを自ら悟っていたテルヲはシズに秘密にしてほしいと言うが、果たしてという展開で明日に続くです。

朝ドラ史上最悪のクズ父ちゃんと酷評されたテルヲも今週で見納め。トータス松本さん渾身の演技に期待しつつ、テルヲイコールトータス松本ではないと念を押しておきたいと思います。

【おちょやん】第15週71話セリフ書き出し

万太郎一座とぼ対決には惜しくも敗れてしもた家庭劇やけど…。

(鐘の音)

雨降って地固まる

●天海家

香里:え~嘘! 信じられへん!あの天晴さんが?

これまで以上に絆は深まったみたいです。

香里:うわ~ええなあ。うちなんか あんたに座長とられてから からっきしや。

千代:とるて 人聞きの悪きこと言わんといて。

ルリ子:どうなの? あんたたち うまくやってるの?

千代:どないだすやろ…。

ルリ子:ちょっと…。

香里:うわ やらしわ~。

<いつまでいてるつもりやろ あの2人>

<一平はどうせまた今日も水月か>

●居酒屋「水月」

そのころ 男たちも より一層の絆を深めておりました。

●福富楽器店

菊:あ~ん。う~ん。

福松:上手やなあ。

菊:おいしい? おいしいか~ よかった よかった。

福松:いっぱい食べ。

みつえ:ほんま 男どもはしゃあないな。一平もかいな。

千代:千之助さんらと ここんとこ毎晩遊んではるわ。

みつえ:せやさかい 言うたやろ。芝居のことだけやのうて ちゃんと夫婦の時間も取らなあかんて。次の興行はいつやんの?

千代:今回はあと ひとつき空いてんねん。

みつえ:ええ機会やん。あんた 一平と温泉にでも行っといで。2人でゆっくり これからのこと話 したらええ。

千代:何やの これからのことて。

みつえ:うちは心配なんや。あんたが芝居に振り回れてばっかりで 何や 普通の幸せいうの? 味おうてへんのやないか思て。

<<福助:千代~! 千代~!千代~!

福助:千代! 千代! 千代!

千代:えっ ちょっと何?

福助:千代…え…えらいこっちゃ…。えらいこっちゃ!

千代:今度は何やの。

●岡安・玄関先

テルヲ:そね みんなで怖い顔されたら わ…わし ち…ちびってまうわ。

シズ:千代はもうここにはいてしまへん。どうぞ お引き取りを。

テルヲ:そ…そやったら どこにいてますねん?

富士子:教えるはずあれへんやろ。これまで千代にしてきたこと 忘れたとは言わせへんで。
こら 穏やかな休暇にはなりそもないなあ

(OP)

テルヲ:いつぞやは どえろう迷惑かけてしもて ほんま すまんこってした。

節子:今更 どの口が言うてんねんな!

玉:また千代ちゃんにたかるつもりなんやろ!

かめ:今度こそ うちが千代のこと守ったんで!

テルヲ:ちゃ…ちゃうて。今度はほんまや。ほんまやて。

テルヲ:千代!

千代:どちらさんだす?あんさんのことなん知りまへん。皆さん ご迷惑おかけしてすんまへん。どうぞ中へ。

テルヲ:千代…。

千代:どうぞ どうぞ。

テルヲ:頼むさけ 話聞いてくれ。千代…。

宗助:ちょっと かわいそうやないか?

千代:あいつとはもう縁切ったんだす。赤の他人だす。

●天海家の前

落語家:「定吉 定吉!」「へ~い」お呼びでございますか?」

千代:こんにちは。

3人:こんにちは。

落語家:「あのな 台所にある みそ豆 煮て 煮て 煮えてるかどうか ちょっと見てきてくなはれ」「へえ 分かりました」

千代:直さんとあかんなあ…。

テルヲ:わしが直したろか?

千代:後つけてきたん?

テルヲ:いやいや たまたまや。わしはほんまに謝りとうて来ただけや。

一平:どないしてん?

テルヲ:われ 誰や。

一平:天海一平です。

テルヲ:あま…天海一平? あま あま…。 あっ!

(回想)

テルヲ:われ 千代と何の関係あんねん。

一平:あんたみたいな あほな親見てたら我慢できへん。それだけや。

(回想閉じ)

テルヲ:へっ? えっ? えっ? えっ? おまんら まさか…。あ~あかん あかん あかん あかん! あかんて! あかんど 千代! そんなもん!役者同士 一緒になったかて幸せになれるはずあれぃんがな! えっ? 苦労するの 目に見えてるがな そんなもん。わし 絶対に許さへんど。

千代:あんたに許してもらう筋合いあれへんし うちがあんたを許すことも一生あれへん。堪忍。

テルヲ:天海…。

そして その翌日…。

●天海家

千代:どうぞ。

宗助:ほんで お父ちゃん どないしはったんや?

千代:お父ちゃん ちゃいます。

宗助:ほうか…。

千代:すんまへん。心配して わざわざ来てくれはって。

宗助:当たり前やがな。千代は娘同然なんやさかい。

千代:旦さんがほんまのお父ちゃんやったらよかったのにな。

宗助:おんなじ娘を持つ父親としては テルヲさんの気持ちも分からんでもないのやけどなあ。

●道頓堀・街中

千代:あっ 小次郎さん。

小次郎:おう 千代ちゃん。

2人:千代ちゃん。

千代:あんた 何してんの。

小次郎:どないしても道頓堀から離れとうないて 泣きつかれてなあ。 しゃあないよって わしの下で働いてもらうようにしたんや。

千代:何で? 前に そいつが何したんか 知ってんねやろ。

小次郎:来るもんは拒まず。それが道頓堀の乞食の流儀や。

テルヲ:ちゅうことでな わい これからもずっとそばにおるし 困ったことあったら何でも言うてや。

千代:ほな 旦さん うち踊りのお稽古がありますさかい これで。

宗助:ああ。

小次郎:さあ わしらも行くで。

2人:へえ。

宗助:テルヲさん。ほんまに隠し事はあれしまへんのか?

テルヲ:あん?

宗助:また千代 泣かすようなことしたら わし 承知せえへんさかいな。

テルヲ:何や 偉そうに。千代はわいの娘や。おまんらにもあの一平っちゅうガキにも渡さへんど。

宗助:痛っ… ほな これで。

テルヲ:何や 逃げんのか。情けないのう。

宗助:いたたたた…。

テルヲ:ん? おい…。

宗助:いたたたた…。

テルヲ:ほんまに痛いんけ?

宗助:痛い…もうあかん…わし死ぬ。

テルヲ:死ぬて…おい しっかりせえ!

●病院

医者:いわゆる 結石ですわ。おなかの管に小さい石が詰まって その石が動くと痛いんですなあ これがまた。まあ 命にどうこういうことあれへんけども 石が出るまでは入院やな。

シズ:おおきに 先生。

医者:礼やったら あの乞食に言うことやな。

テルヲ:どねやった?

シズ:おかげさんで 大したことにならんと済みました。助けてもろておおきに。

テルヲ:ああ いらんいらん そんなもん。

シズ:主人を助けてもろたことはほんまに感謝してます。せやけどな テルヲさん。道頓堀から出ていってもわられへんやろか。これ以上 あんさんのことで千代が苦しむの 見とうあれへんのだす。

テルヲ:悪いけどな わいはこれからも千代のそばにおる。

(せきこみ)

医者:息吸うて…。

(息を吸う音)

医者:吐いて…。

(息を吐く音)

医者:肝臓がボロボロやないか。酒の飲み過ぎやな。すぐ入院しなさい。さもないと…。

テルヲ:いつ死んでもおかしない。せやろ。フッ…。前 診てもろたヤブ医者にもそね言われたわ。

医者:せやったら…。

テルヲ:入院したら 治んのけ?

医者:あんたの頑張り次第や。

テルヲ:頑張り次第。ハハハ。おまんもヤブ医者やの。おおけに。

テルヲ:このことは 千代には言わんといてくれへんやろか。

シズ:何でだす?

テルヲ:もうすぐ死ぬさけ しゃあない 今までのことは許したるて そねなことではあかんねん。頼むさけ 黙っといたってええな。

<<(ドアが開く音と足音)

みつえ:お父ちゃんは?

シズ:大したない。おなかにちっちゃい石があるだけなんやて。

みつえ:何や よかった…。もう びっくりしたわ。

千代:あんた 何してんねんな。

テルヲ:よう聞いてくれた!岡安の旦さんをここまで運んで助けたったんは さて 誰でしょう? 誰やと思う? わいやど。そない感心せんかてええがな。人として人として当たり前のこと…。

看護婦:岡田さん。ご主人 目ぇ覚ましはりましたよ。

千代:ご寮人さん はよ行きまひょ。ご寮人さん。

テルヲ:きついのう…。

シズ:大事おまへんか?

宗助:わし どないしてここまで来ましたんや。

みつえ:覚えてへんの?

●道頓堀・道端

小次郎:これ かぶり。あったかいで。

テルヲ:おおけに。

テルヲ:何や これ? 総理大臣 殺されたんや。

乞食:先月な。

昭和7年5月15日。海軍の過激派将校らが 時の首相 犬養毅を殺害する事件が起きました。俗に言う五…一五事件です。

テルヲ:恐ろしい世の中になったもんやのう…。この先 日本は大丈夫かいな。

小次郎:ハッ…お前みたいなやつでも お国の将来 心配なんか? 似合わんことを言うな。
(笑い声)

テルヲ:ほんまやな。

あんたが心配したんは日本の将来やない。千代ちゃんの将来やろ。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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