【おちょやん】セリフ書き出し第13週63話|夕「私が男をつくって勝手に家出たんや。堪忍やで一平」

朝ドラ【おちょやん】第13週63話、一平の母親から襲名を説得してもらえば、一平も納得するに違いないと思いついた一平の実母・夕の捜索。

カフェー「キネマ」で原一平から嵐山の旅館「夕凪」で女将をしているという情報を得た2人は、早速、足を運ぶと…。

私 あの人に追い出されたんとちゃうで。私が男をつくって 勝手に家出たんや。堪忍やで 一平。あんたら捨てたんは私の方や。せやさかい あんまりお父ちゃんのこと 悪う言うたらんといて。

夕自ら一平と天海を捨てて家を出たという驚愕の事実を知り、唖然とする千代と一平は道頓堀に帰って明日に続くです。

【おちょやん】第13週63話セリフ書き出し

●居酒屋「水月」

徳利:京都!?

百久利:せや言うてるやろ。

徳利:あの2人 京都行っとったんかい。一平のお母さん捜しに?

百久利:なあ 千さん。

千之助:ああ…。

千之助<すまん 約束破ってしもうたんわ…> <けど もうええんとちゃうか>

回想・天海:あのな 頼むわ。夕の居場所は一平には言わんといてくれ。

●カフェー「キネマ」

カフェーキネマで 一平君のお母さん 夕さんの大捜索が始まりました。

水田:夕?

京子:うん。

水田:う~ん いたような…。

京子:おお~!

万田:夕さんやろ。こないだ死にはったで。

洋子:えっ…。

水田:あの 角っ曲がったとこの夕さんや。

京子:それ こないだ亡くなったばあさんやないの。

万田:98の大往生やで。

洋子:それ どこの夕さんやの。

平田:やっぱり そないうまいこといきませんわな。

宮元:いや 諦めちゃいけねえ。勝負はこれからや。

原:分からへんなあ。わし 芸子遊びなんてぜいたく できひんさかい こないな店に来てるんやないか。いや そないな顔せんといてえな。ほかに何かあらへんのか? どこぞにほくろがあったとか つむじが2つあったとか。あと いつも深爪やったとか。

一平:ほんまに よう覚えてへんねん。 ただ…。

原:それ 聞いたことあるなあ。

千代:えっ 何で? どこで?

原:いや わしの名前も一平や。原一平。腹いっぺい。おもろい名前やろて女将に言うたらな 今の話 聞かしてくれたんや。

千代:女将?

原:ああ。嵐山にある 夕凪いう旅館の女将や。

千代:やったな 一平!

原:おう。

千代:皆さん 手がかりが見つかりました。おおきに。ほんま おおきに。

一平:おおきに ありがとうございます。

(拍手)

真理:よかったなあ 千代ちゃん。

万田:今日は千代ちゃんのおごりやな。

千代」そら ちょっと堪忍してえ。

(笑い声)

真理:よかった~。

洋子:千代~よかったなあ。

純子:よかったなあ。

平田:映画みたいや…。

宮元:言うたとおりやろ。

●カフェー「キネマ」入り口前

<<(猫の鳴き声)

(回想)

夕:見てみ 一平。あの向こうには見たこともない世界があんのやて。あんたにはこの水平線みたいに まっすぐで大きい人間になってほしいて 一平って付けたんやで。

一平:お母ちゃんが付けてくれたん?

夕:そうや。

(回想閉じ)

千代:どないしてんな。

一平:許してもらえるやろか。

千代:あんたが追い出したんと違うねやろ。

一平:おやじとおんなじ役者やってるって聞いたら がっかりするやろな。

千代:あんたのお父ちゃんのことも もう許してはんのと違うやろか。もしかしたら またあんたと一緒に暮らしたいて思てはるかも分からへん。うちはそやった。テルヲともヨシヲともな…。ほな もう寝るで。明日会えたらええな。楽しみやな。

一平:千代。

千代:何やねんな。まだ なんぞあんの?

一平:おおきに。

千代:あほ。

●嵐山・旅館「夕凪」入り口

(鐘の音)

千代:ここやな。

客:楽しませてもろたわ。これは礼や。

夕:いつも おおきに。

客:また頼むで 女将。

夕:次はもっとええ子用意しときますさかい。

客:うん。

夕:何や あんたら。一平か?

●嵐山・旅館「夕凪」客間

夕:…で 話いうのは?

夕:何やねんな。何もあらへんのやったら もう…。

千代:一平は…ずっと あなたのこと気にかけてたんだす。天海さんに追い出されて恨んではる気持ちは分かります。けど 一平は何も悪ない。せやさかい 話 聞いたっとくなはれ。
夕:あんた 一平の連れ合いか?

千代:違います。ただの役者仲間だす。

夕:役者? あんた 役者になったんかいな? アハ…あほやなあ。

一平:お母ちゃん…ほんまに堪忍。俺 あの時 何もでけへんかった。お母ちゃんのこと守ってあげられへんかった。俺はお母ちゃんのことを捨てた おやじをいっぺんも許したことなんかあれへん。役者になったんは 芝居のことしか頭にのうて お母ちゃん泣かしてばっかりやったおやじを見返したるためや。せやのに あっっちゅう間に亡うなってしもて…。罰当たったんや。

夕:あんた な~んも分かってへん。

一平:分かってへんて 何が?

夕:私 あの人に追い出されたんとちゃうで。私が男をつくって 勝手に家出たんや。堪忍やで 一平。あんたら捨てたんは私の方や。せやさかい あんまりお父ちゃんのこと 悪う言うたらんといて。

一平:嘘や…。お母ちゃん…おやじのこと がばお思て…。

夕:何で私があないな人 かばわなあかんねんな。あんたかて 言うてたやろ。芝居のことしか頭にあらへん 面白うも何ともない男やったわ。その間 毎日毎日 あんたの子守して…もううんざりやったんや。

一平:嘘や!俺の覚えてるお母ちゃんは そないな…。

夕:お母ちゃんお母ちゃん うっとうしいねん! あんたかて ほんまは分かってたんやろ。よう思い出してみいな!

(回想)

一平:お母ちゃん! お母ちゃん。お母ちゃん。

男:夕。

夕:あんた。

(回想閉じ)

夕:手切れ金や。持ってき。身請けしてくれはった旦那さんは 京都に旅館をなんぼも持ってはる大地主の2代目でな。役者の2代目とは大違いやで。あんたが…あんたがおったら旦那さんのご機嫌損ねるさかい はよ出てってんか!

(千代のビンタ)

夕:何すんねん!

千代:何で…ほんまのお母ちゃんのくせに…お母ちゃんのくせに!

夕:あんたには関係ないこっちゃ!

千代:何でや!

一平:ハハハハハ! ハハハハハ! ハハハハハハ! ハハハハハハ! あかん ハハッ あかん ハハッ あかん…。あかん あかん。あ~おかしいて笑いが止まらへん。あ~あまりにもあほすぎて…。人て 思い出したないことは都合よう忘れるもんなんやな。帰んで。何でお前が泣いてんねん。あんたのために無駄金使うんは腹立つさかい 汽車賃だけは貰ときますね。

夕:二度と来んといて この疫病神。

千代:あんたな!

一平:どうか お幸せに。

(泣き声)

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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