朝ドラ【おちょやん】第12週57話、12~13年ぶりに千代の前に姿を現した弟のヨシヲ。しかも千代の初めてのせっぷんを知り、
ようも姉やんを傷物にしてくれたな。
と一平にゲンコツ1発。そして
俺もいろいろあったわ。姉やん おらんようなってから お父ちゃん どえらい借金作ってしもてな。ほんま クズやな あのおやじは。あいつのせいで 毎日毎日借金取りに驚かされて とうとう俺も売られそうになって ほんで家飛び出したんや。けど 初めは泥水すするような毎日でな…野良犬以下やったわ。
かめさんも泣く苦労話で終わってほしいけど、ヨシヲの周りには何やら人相の悪い男たちがいて明日に続くです&ヨシヲ役の倉 悠貴さん情報です。
倉 悠貴(くら ゆうき)さんプロフィール
名前:倉 悠貴(くら ゆうき)
生年月日:平成11年(1999)12月19日 21歳
出身地:大阪府
身長:173cm
所属事務所:ソニー・ミュージックアーティスツ
出典引用元:倉悠貴|Sony Music Artists
【おちょやん】第12週57話セリフ書き出し
●えびす座・舞台
一平:ずっと一緒や。お前をもう離さへんで!
(どよめき)
警官:お前ら何してんのや!
客:よっ ご両人!
(笑い声)
警官:中止~!今日の芝居は中止や!
(騒ぐ声)
千之助:どあほ。チッ。
百久利:おい ボン! 一巻の終わりじゃ…。おい どこ行くねん!
●岡安・調理場
玉:千代ちゃん だんないか?
節子:気ぃしっかり持ち。
富士子:ほんま一平のやつ…。あんたの敵はうちらがとったるさかい。
かめ:ほれ 気つけ薬や。嫌なことはこれ飲んで全部忘れてしまい。
千代:お酒…。これに毒入れとくれやす。うち それ飲んで死にます。
2人:いやいやいや…。
玉:千代ちゃん 落ち着いて。
節子:かめさんも 思い出させるようなもん 飲ましてどないすんねんな。
富士子:まあまあ まあまあまあ…。
かめ:せやった 堪忍。
富士子:千代 今日はぐっと飲んではよ寝てしまい。
節子:せや 嫌なことがあった日はそれに限るわ。
かめ:熱いさかい 唇 火傷せんようにな。
千代:唇…。うちの唇!
3人:かめさん!
千代:ごお~。
4人:おお…!
●警察署・取調室
警官:公演は即刻中止!…と言いたいとこやけど まあ初回やし 間違いやったと認めるなら今回だけは大目に見てたってもええ。
天晴:はあ~。
警官:もう2度と あないな不謹慎なことせえへんと約束できるか。
熊田:もちろんです。鶴亀からもきつう言うときます。ほら 一平 お前も謝らんかいな。
一平:間違いなんかやあれへん。
警官:は?
一平:あんたかて 好きな人と口づけぐらいするやろ。俺はそないなほんまのことを芝居にしたいんや。
熊田:やめとけて。何言うてんのや。
一平:つらいことも恥ずかしいことも 目ぇそらさんとみんな芝居にする。そないしたらな 悲しいけどどっか滑稽な人の生きざまいうもんが見えてくんねん。俺はそないな新しい喜劇を作りたいんや。
警官:わしの言うことに従われへんちゅうっこっちゃな!
熊田:いやいや 決してそないなことは…。
天晴:ボン…ボンはこのとおり このとおり 番町皿屋敷の井戸より 深~う…。
●鶴亀株式会社・稽古場
一平:騒がしてしみて ほんまにすんませんでした。
天晴:まあ どうにか公演は続けてもええいうことやさかい また明日からよろしゅう頼んます。
ルリ子:私たちはいいけど…。
千代:うち? うちは平気だす。あれくらいのこと いちいち気にしてたら女優なんか務まれしまへん。
千之助:罪なやっちゃなあ。千代ちゃんの初めてのせっぷん さらしもんにしよってんもんな。
香里:えっ! 初めてやったん!?
千代:いやいや いやいや そ…そないなことあるはずないだす。い…今までぎょうさん芝居してきたさかい せっぷんのいっぺんや…。
千之助:ああでもせな お客さん 楽しませられへんねんもんな。さあ ほな わしはほんまもんのせっぷんでもしてこよかいな。チュッ。お先。
百久利:師匠 俺もお供します。
●道頓堀・街中
一平:おい。おい!
千代:何だす!
一平:怒ってんのか?
千代:怒ってへん。あんなん 大したことあれへん。
一平:そやろ。みんな大げさやねん。減るもんやなし。
千代:あほ! 減るわ! 何や分からへんけど ようけ失うたわ!
一平:すまんかった。
千代:もうええ。新しい喜劇のためやったんやろ…。せやさかい勘弁したげる。初めてのせっぷん 芝居の未来にササゲタ思たら 何やちょっとうれしい気もするしな。ゲンコツ一発で許したるわ。
一平:何やそれ ちょっとも許してへんやんか。ん?何や…。
千代:一平! 何すんの!
ヨシヲ:ようも 姉やんを傷物にしてくれたな。
千代:誰が傷物やねん! え…姉やん…? ヨシヲ? ヨシヲか?
ヨシヲ:久しぶりやなあ。元気やったか 姉やん。
千代:ヨシヲ? ほんまにヨシヲや。あんた 今までどこで何してたんや。何でもっとはよ 会いに来えへんかったんや。こない…こない大きなって…。会いたかったで。
ヨシヲ:俺もや。
●岡安・玄関
千代:ただいま。
富士子:千代 お帰り。これから一平 とっちめたるさかいな。
節子:ボン!覚悟しい!
かめ:もう誰かにやられたんか?
玉:どちらさん?
千代:弟のヨシヲだす。
4人:え~っ!?
●岡安・茶の間
ヨシヲ:長いこと 姉がお世話になってます。
シズ:よう来てくれはりましたな。
宗助:けど よかったなあ 千代。何年ぶりだす?
千代:うちがここ奉公来る前やさかい もう12~13年ぶりだす。
ハナ:なかなかの男前さんやけど 役者には向けへん人相やな。
宗助:お義母さん 今 会うたばっかりの人に 何言いはりますねんな。
ハナ:今 どこで何してはりますのや?
ヨシヲ:神戸にある土地とか建物扱うる会社に勤めて いろいろ勉強さしてもろてます。
宗助:そら 立派なこと。
シズ:千代の弟さんやったら わてらにとっても家族同然だす。何でも遠慮のうな。
ヨシヲ:おおきに。
千代:おおきに。ご寮人さん 旦さん お家さん これからもヨシヲのこと 末永う よろしゅうお頼申します。
(かめの泣き声)
千代:フフフフ…。かめさん…フフフフ。
●岡安・千代の住込部屋
千代:座り。
ヨシヲ:よかったなあ 姉やん…あない ええ人たちに育ててもろて。ほんまに幸せそうで何よりや。
千代:いろいろあったけどな。あんたはどないしてたん?
ヨシヲ:俺もいろいろあったわ。姉やん おらんようなってから お父ちゃん どえらい借金作ってしもてな。
千代:聞いた。その借金返すために うち また身売りされかけてんから。
ヨシヲ:ほんま クズやな あのおやじは。あいつのせいで 毎日毎日借金取りに驚かされて とうとう俺も売られそうになって ほんで家飛び出したんや。けど 初めは泥水すするような毎日でな…野良犬以下やったわ。
千代:堪忍やで。結局 あんたにつらい思いさしてしもて。
ヨシヲ:ええねん。そのあと 今 世話になってる会社の社長さんに拾てもろて 今は幸せなんや。
千代:あんたが立派になってくれて 姉やん ほんまうれしいわ。
ヨシヲ:姉やんこそ すごいやないか。初めて映画雑誌で姉やんの名前見た時は もうびっくりしたわ。
千代:あっ! あの花籠贈ってくれたん あんたなんか?
回想・守屋:誰かが贈ってくれたんや 千代ちゃん宛てに。
ヨシヲ:ああ そや。
千代:やっぱり! そやないかて思てたんや。おおきに。
(一平の回想)
千代:一平!何すんの!
ヨシヲ:ようも姉やんを傷物にしてくれたな。
(回想閉じ)
ヨシヲ:喜劇か 何や楽しそうやなあ。
千代:ほら さっき あんたに殴られたんが座長でな。
ヨシヲ:ああ 姉やんに口づけした相手か。
千代:し…芝居の中でやで。えっ もう そない広まってんの?
ヨシヲ:ここに来る途中 みんな噂してたで。人気あんの?その…。
千代:鶴亀家庭劇や。おかげさんで 今 道頓堀の中やったら 一番勢いのある一座やな。
ヨシヲ:ほうか…そら すごいなあ。
千代:あんた いつまでここ いてられんの?
ヨシヲ:こっちで仕事あるさかい しばらくはいてるけど。
千代:それやったら ここ泊らしてもらい。姉やん頼んだる。
ヨシヲ:もう宿取ってもたわ。
千代:ほうか…。ほな 明日 うちの芝居 見においで。
ヨシヲ:ええの?
千代:ええに決まってるやろ。姉やんは誰よりも あんたに見てほしかったんやさかい。
ヨシヲ:うん ほな そないするわ。
千代:よっしゃ 決まりや!
●鶴亀株式会社・社長室
鶴蔵:ほんなら 検閲は問題なかったんやろな。
熊田:はい なんとか。しかしあの一座には頭悩まされることばっかしですわ。
鶴蔵:ハハッ。それぐらい ええ宣伝になってええがな。ハハハハ。警察にはな 礼言うて まんじゅうでも贈っとくわ。ああ。
熊田:はい。
鶴蔵:ハハッ。
(電話の着信音)
鶴蔵:ああ…ああ つないでくれ。ああ もしもし 大山です。何やて!?
●えびす座・楽屋
熊田:皆 ちょっと聞いてくれるか。本日より当面の間 鶴亀家庭劇は公演を中止する。
百久利:中止て どういうこっちゃ!?
熊田:昨日 社長のとこに脅迫電話がかかってきたんや。
百久利:えっ?
熊田:家庭劇の興行 続けんねやったら 今度はほんまに えびす座燃やしたるてな。
徳利:ただの脅しちゃいますか?
熊田:前にボヤ騒ぎあったやろ。今度はあんなもんでは終わらせへん言うてきよった。
天晴:何で わてらがそないなことされな あきまへんねんな。
熊田:とにかく! お客さんを巻き込むわけにはいかん! 脅かしてきた連中が捕まるまでは 家庭劇の公演は一切中止とする! 以上 大山社長からのお言葉や! ほな…。
百久利:中止やて どうします?
●道頓堀・街中
(カラスの鳴き声)
(物音)
(つづく)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
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