【おちょやん】セリフ書き出し第11週55話|昭和4年1月、福富でみつえと福助の祝言が開かれました。

朝ドラ【おちょやん】第11週55話、駆け落ちした岡安の一人娘みつえと福富の跡取り息子の福助。

しかし、神社の境内にいたところをシズに見つかり…。

お母ちゃん…堪忍! うちが間違うてた。うち やっぱりお母ちゃんやお父ちゃんやおばあちゃんのことが大好きや。離れたない。もう二度と駆け落ちなんかせえへん。何があってもうちは一生 お母ちゃんの娘や。せやさかい…娘やさかい 無理言います!福助と一緒にならしとくれやす!

許してくれはるまで何べんでも言います! お母ちゃんを困らすます!堪忍な。うち わがままな娘やねん。福助のこと…お母ちゃんたちとおんなじぐらい好きなんや。家族になりたいんだす。お願いします!福助さんと結婚さしとくれやす!

みつえの必死の言葉に腹を決めたシズは福富楽器店に2人を連れていき…。

お菊姐さん 福松さん。みつえのこと 福助さんに嫁がしてやってもらわれへんやろか。たった一人の娘やさかい どないしても甘やかしてしもて まだまだ世間知らずやけど 心根だけはどこ出しても恥ずかしゅうない自慢の娘だす。

かくして、昭和4年1月、 福富でみつえと福助の祝言が開かれ、次週はほろ苦いヨシヲの登場です。

【おちょやん】第11週55話セリフ書き出し

節子:駆け落ちしはったんだす 福富のボンと。

千代:出ていくて 何で?

みつえ:しっ! もうこないするしかあれへん。

千代:考え直し。うちが必ずご寮人さん説得したげるさかい。

みつえ:無理やて。見たやろ こないだの菊さんとのこと。

(回想)

千之助:あんさんらには こないちいちゃい頃からた~んと無理言われてきましたけどな 無理言われたら言われるほどマットンを頼りにしてくれてはるんやなあて うれしゅうて うれしゅうて…。これからも遠慮のう無理言うて どうかマットンを困らせとくなはれ。どうせ逆立ちしたかて あんさんらのほんまのお母ちゃんにはなれませんけど ほんまのお母ちゃんの代わりに無理聞いてあげるんがマットンの生きる喜びです。

シズ:新しい着物 また あつらえてしもた。わても旦さんも そない甘やかしたらあかんて分かってたんや。分かってたんやけど どないもこないも可愛うてなあ…。

(回想閉じ)

●道頓堀・神社の境内

千代:ちょっこと待ち!

みつえ:千代? 何やの その恰好。

千代:行ったらあかん。

みつえ:今更 何言うてんの。うちはもう福助と2人でいきていくて決めたんや。

千代:そないしたらええやん。ただし 道頓堀でな。

みつえ:はあ? そないなこと 無理に決まってるやないの。お母ちゃんたちが許すはずあれへん。

千代:せやな。せやったら もっと無理言うたったらええねん。何べんでも無理言い続けたら いつかきっとご寮人さんも許してくれはる。

みつえ:くれへんて。

千代:必ず許してくれはる。

みつえ:くれへんて!

千代:くれはる! 何でか分かるか? みつえのお母ちゃんやさかいな。駆け落ちなんかしたら そのお母ちゃんにもお父ちゃんにも一生会われへんようなんねんで。もう帰る場所がのうなんねん。ほんまにそないなことなってもええんか。うちはそないなってほしない。

シズ:みつえ。

千代:ご寮人さん。

シズ:やっと見つけた。どないしても見つかれへんさかい 神さんにお願いしよ思て来たんだす。これもお導きやな。さあ 帰るで。

みつえ:何で怒らへんの?

シズ:もう しんどうて そない気力あれしまへん。あんたの顔見られただけで十分。あんたもはよ帰り。お菊姐さん心配してはんで。さあ はよ。

みつえ:お母ちゃん…堪忍! うちが間違うてた。うち やっぱりお母ちゃんやお父ちゃんやおばあちゃんのことが大好きや。離れたない。もう二度と駆け落ちなんかせえへん。何があってもうちは一生 お母ちゃんの娘や。せやさかい…娘やさかい 無理言います!福助と一緒にならしとくれやす!

シズ:あんた まだそないなこと…。

みつえ:許してくれはるまで何べんでも言います! お母ちゃんを困らすます!堪忍な。うち わがままな娘やねん。福助のこと…お母ちゃんたちとおんなじぐらい好きなんや。家族になりたいんだす。お願いします!福助さんと結婚さしとくれやす!

福助:お願いします。みつえさんを下さい!

シズ:また着物が泥だらけやんか。年 なんぼになってもほんまにしょうがない娘や。

●福富楽器店

(ドアが開く音)

福助:ただいま。

菊:ただいまて あんた どんだけ人が心配…。何だすね。二度と顔見せるなて言いましたわな。

シズ:お菊姐さん 福松さん。みつえのこと 福助さんに嫁がしてやってもらわれへんやろか。たった一人の娘やさかい どないしても甘やかしてしもて まだまだ世間知らずやけど 心根だけはどこ出しても恥ずかしゅうない自慢の娘だす。

みつえ:お母ちゃん…。

シズ:これからは福富のお二人の娘として かわいがってやっとくなはれ。

福助:お母ちゃんに何て言われようと みつえと結婚するさかいな!

みつえ:それはあかん。

福助:えっ?

みつえ:お義母さんにもちゃんと認めてもらわな。そのためには あんたがもっとしっかりしますて言わなあかんねん。

福助:そないなこと分かってるわ。今からそれ言お思てたとこや。

みつえ:あんたって いつもそうや。今から今からて何一つせえへんやんか。そないなことでトランペット吹きになてますのか!

福助:お…お前… お前こそなあ!

千代:ちょちょちょちょ…!

福助:何やねん! 吹っかけたん お前やろ!

菊:ええかげんにしなはれ!みっともない。よそさんの前で夫婦喧嘩は絶対にしたらあかん。それがうちの決まりだす。よう覚えとき。

みつえ:すんまへん。えっ?

福助:え…おか…お母ちゃん それて…。

菊:旦さん よろしおますな。

福松:もちろんや。

菊:あんたらの結婚 認めたげます。

千代:ほんまだすか?

菊:シズにここまでされたら そないするしかあれへんがな。

福助:お母ちゃん…。

みつえ:ありがとうございます!

福松:福助~! お前 よかったなあ!

椿:若旦さん おめでとうございます!

シズ:お菊姐さん 福松さん。 みつえのこと よろしゅうお頼申します。

菊:安心し。うちが福富の立派な嫁に鍛えたげます。

福助:お母ちゃん 怖いわあ。

菊:何やて。

(笑い声)

みつえ:あんたのおかげや。おおきに。

千代:うちの時も力貸してな。

みつえ:その前に 相手見つけなはれ。

千代:ほんまや~。

(笑い声)

●福富・大広間

そのふたつぎ後の昭和4年の初め 福富で2人の祝言が開かれました。た~か~さ~ご~や~。

椿:千さん さあ どうぞ。

富士子:さあさあ さあさあ こっちどうぞ。

椿:ちょっと ここはうっとこの店やで。ちょっとは遠慮し。

富士子:今日は両家の祝言だす。関係あれへん。

椿:はあ?何やて?

富士子:何やの?

千之助:どっちゃでもええわ 邪魔くさい。はよ つげ。

2人:自分でつぎ!

ハナ:あんたのお母さんの代わりに 受けてもらわれへんやろか。

菊:頂きます。

ハナ:ええ飲みっぷりや。お母さん譲りやな。

菊:お母ちゃんの代わりだす。

ハナ:おおきに。

シズ:堪忍しとくんなはれ。

宗助:ん?

シズ:福松さんと会うてたこと えろう きつ言うてしもて。

宗助:ええんやて。

シズ:そのうち 芝居茶屋だけの商いでは どないもならへん時が嫌でも来ますやろ。その時はよろしゅう頼みます。

宗助:任しとき。

シズ:きっと お菊姐さんもつらかったやろ。けど 福富の名前だけでも残すため 商売替えする覚悟決めはったんや思います。何でやろ…今やったら分かります。

宗助:あの2人のおかげやないか?

福助:ああ…いっぱい飲んだな。ハハハ。

千代:お待っとおさんだす。

一平:めでたし めでたしやな。

千代:言うたやん。親は子の幸せを願うもんやて。みんな ほんまに幸せそやな。

宗助:みつえを頼むよ みつえを頼む!

みつえ:飲み過ぎやて お父ちゃん。

宗助:福松! 大丈夫か!

福松:大丈夫や 宗助!

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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