【おちょやん】セリフ書き出し第1週4話|栗子が千代とヨシヲを奉公に出せと言い出した。

朝ドラ【おちょやん】第1週4話、隣の小林家に遊びに行った帰り道、足を滑らせてケガをしたヨシヲは家に帰ることが出来ず一人山の中。

翌朝、村中の人がヨシヲを捜しに山の中へ。千代も大人に混じってヨシヲを捜していると、ようやく木にもたれかかったヨシヲを発見。

ヨシヲを背負って山の中を歩いていると、いい匂いが漂う食パンの耳を見つけてムシャムシャ。

それは豚の餌だと言う彦爺に道を教えてもらい、無事に家に戻ることが出来た千代とヨシヲ。
しかし、この事件を契機に千代と栗子が対立。栗子は2人を奉公に出すか、それとも自分と別れるかという選択をテルヲに迫り、要領を得ない返事をするテルヲ。

それを聞きつけた千代は、テルヲ不在の時に栗子に反撃するも…。

そんな時、山で出会った彦爺が腹痛に効く薬草を持ってきてくれた。ヨシヲがこれを探していたとのことで、栗子のためだと言っていたと。

千代ちゃんはこの時にやっと気ぃ付いたんや。ほんまのお母さんのことを何も覚えてへんヨシヲにとっては こんな栗子でも初めて知るお母さんなんやてことを。

【おちょやん】第1週4話セリフ書き出し

●竹井家

千代:戻ったで~!ヨシヲ~!

栗子:やあ そちらも今お帰り?

テルヲ:おう どっか行っとったんけ?

栗子:退屈やったし うちもちょっこし 町まで行ってたんや。

テルヲ:ああ。

栗子:ほんで どねやった?

テルヲ:え? そらもう どっさりたんまりやで。

栗子:えらいこっちゃ!

千代:そねなことより ヨシヲは?

栗子:ああ 隣に行っとき言うといたけど。

千代:はっ?

●山道

ヨシヲ:姉やん…。

(足を滑らせる音)

(雨音と雷鳴)

●竹井家・家の前

翌朝 村のみんなが行方不明になったヨシヲを捜すために集まりました。

テルヲ:すまんのう。

千代:うちも行く。

きみ:千代ちゃん。山の中やで。だんなんか。

千代:だんない。

●山の中

村人:ヨシヲ! ヨシヲ!

テルヲ:おんねやったら返事せえ!ヨシヲ!

村人:ヨシヲ! ヨシヲ!ヨシヲ!

勝次:ヨシヲ!

辰夫:ヨシヲ!

村人:ヨシヲ~!ヨシヲ~!

千代:ヨシヲ~!ヨシヲ~!

村人:ヨシヲ~!ヨシヲ~!

千代:ヨシヲのや…。ヨシヲ~!ヨシヲ~!

●竹井家

駐在:何か聞いてないか?どっか行きたいのか。

栗子:そやさけ 知らん言うてるやろ。

駐在:もっと よう思い出してみ。あんた母親やろが。

栗子:母親ちゃうわ。何も知らんくせに偉そなこと言わんといてんか。

駐在:な…何や その態度は!あんたがな 目ぇ離せへんだら こんなことにはならへんのやど。

栗子:うちのせいちゃうわ!帰るまで小林さんとこ行っときって言うたんやさけ。それ一人で帰したんは小林さんやん。

きみ:はあ?やい われ! うちが悪いっちゅんけ? 上等や 表出え このあばずれ!女郎まがいのドスベタが!

栗子:誰が女郎まがいのドスベタや。

●山の中

千代:ヨシヲ~!ヨシヲ~!

千代ちゃ~ん こっちや こっち!

<<千代:ヨシヲ~!

ヨシヲ:姉やん!姉ちゃん!姉やん!

千代:ヨシヲ!待っとき。すぐ行くさけ。うっ。

ヨシヲ:だんないか 姉やん。

千代:あほ。それはうちの言うこっちゃ。あんた 何で…。よっしゃ 帰るで。

ヨシヲ:足痛い。

村人たち:ヨシヲ~!ヨシヲ~!ヨシヲ~!ヨシヲ~!ヨシヲ~!

辰夫:ヨシヲ~!

テルヲ:千代~!ヨシヲ~!うっ…。何で千代までおれぃんようになんねん あの どあほ~!

辰夫:何しとんねん 捜せ!

ヨシヲ:姉やん 堪忍な…。

千代:だ…だんない だんない 大事ないで。姉やんが助けたるさけ。

<お母ちゃんと約束したんや。あんたのことも家もうちが守るて>

<あかん おなか減って動かれやぃん…>

<何や このええ匂い…>

千代:おいしい…。ものすご うまいで!

ヨシヲ:おいしい。

千代:わっ! 堪忍! おなか減ってて つい…。

彦爺:一人で山へ入ったらいかんちゅうたやろ!

ヨシヲ:堪忍…。

彦爺:しゃあないやっちゃなあ。みんな 自分らのことを捜しとる。道を教えてやるさけ。
千代:おおけに。

(豚の鳴き声)

千代:これ何?こね うまいもん うち食うたことあれぃん。

彦爺:そら 豚の餌にする食パンの耳や。

千代:豚の餌!? 

(鳴き声)

千代:あかん! 豚の餌食うたら豚になってまう! 豚は嫌やあ~!

●竹井家・家の前

テルヲ:ほんまにすまんことやった!

こうして迷子になったヨシヲと それを捜して迷子になった千代ちゃんは無事に家に帰ることができました。

辰夫:無事でよかったやんけ。

勝次:お前 豚の餌食うたんけ?

千代:やかましわ。

きみ:余計なこと言いな あんたは。

もちろん 千代ちゃんもヨシヲも豚にはなりませんでした。これでめでたしめでたし…とはいかへんわ。

●竹井家・家の中

栗子:約束と全然ちゃうやんけ。もう信用できやぃん。あの子ら追い出すか うちと別れるか どっちか選び。

テルヲ:追い出すて そねなことしてみい 周りに何言われるか。

栗子:なら うちと別れるんやな。

テルヲ:そんなん 嫌や!

栗子:このカス。

テルヲ:カスて…。栗ちゃんかて そねな体で一人でどねすんねや。

栗子:すぐ別の男 見つけるまでや。

テルヲ:ちょ…ちょっこと待って。う~ん…。

栗子:あの子ら 奉公に出したら どね?そねしたら 食べんのに困ることもあれぃんし。それこそ ここにおるよりなんぼか幸せなんとちゃうけ? 知り合いの口入れ屋にええとこ紹介してもらうさけ。なっ 決まりや。

<<テルヲ:よやなあ…。

●竹井家・家の外

(鶏の鳴き声)

テルヲ:よな 行ってくるど。しばらく戻れへんよってな。

千代:気ぃ付けてな。せえだい商いしてきてな。ゆっくりしてきて ええさけな。

テルヲ:何や 気色悪いのう。

千代:行っといで。

テルヲ:行ってくるわ。

千代:ああ。

(鶏の鳴き声)

栗子:火事? 火事や! 火事や!家事や!

(水をぶっかける千代)

栗子:あんた何すんねん!

千代:何や 火事や言うさけ 火ぃ消したろ思たのに。

栗子:わざとやな。

千代:あんたのせいでヨシヲは一晩中 冷たい雨の中やったんや。それに比べたら何ちゅうことあれぃんやろが。

栗子:このクソガキ!

●竹井家・養鶏場

<これ離したら 鶏の餌が落ちて ぬれた体に張り付く。そしたら鶏があいつに一気に襲いかかる。寝巻き姿で鶏に追いかけられてんのを村中みんなに見られたら 恥ずかして恥ずかして もうここにはおられぃんようになるはずや>

<追い出されるまえにこっちが追い出したらあ!>

玉井先生:竹井さん…。

千代:先生!? あっ あっ あっ…!

玉井先生:あっ…。

栗子:こねなことしても無駄やで。出ていくのはあんたの方や。ハハハハハ。

●竹井家・家の前

千代:ほんまにすんません。これで拭いて下さい。

玉井:ああ ありがとう。

千代:けど 先生 何で うっとこなんかに。

玉井:竹井さん しばらく 学校来てへんやろ? どないしたか思てね。

千代:あの そのことやけど うち やっぱり学校にはもう行きません。

玉井:どうして?

千代:あっ…。あの…あの女に弟のこと任しとかれやぃん。どうせ今から学校行っても いっこも勉強ついていかれやぃんしな。先生 わざわざ来てもろて おおけに。けどうちは普通の子みたいになられやぃんわ。

●道端

千代:こんにちは。

●竹井家

千代:あの女に食わすもんは あれぃんさけ。ええな ヨシヲ。

ヨシヲ:えっ そやかて…。

(ノック)

千代:あっ こないだの…どねしたん?

彦爺:ああ? ああ そこのこまいのが こないだ これ探しとったさけ。

千代:何や それ。

彦爺:うん? 腹痛に効く薬草や。ほれ。

千代:薬草?ヨシヲ おなか痛かったんけ?

彦爺:見つけて お母ちゃんにやる言うとったけど。

千代:お母ちゃん?

ヨシヲ:こないだ おなか痛そうにしてたやろ。

栗子:うちに? あんた…うちのために一人で山に?

千代ちゃんはこの時にやっと気ぃ付いたんや。ほんまのお母さんのことを何も覚えてへんヨシヲにとっては こんな栗子でも初めて知るお母さんなんやてことを。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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