【おちょやん】セリフ書き出し第8週39話|千代ちゃん…僕と一緒に東京に来てくれないか?

朝ドラ【おちょやん】第8週39話、テルヲが千代の預金通帳と印鑑を持ち出して捨てセリフ。
父親が困っとんねん。ヨシヲのためにためたんやったら余計や。どうせ あいつはもう現れやぃん。父ちゃんでさえ おまんの名前見て こねして来たんやないかい。ヨシヲかて 絶対気ぃ付くはずや。それが現れやぃんいうことは もう おまんに会う気はあれへんか どっかで野たれ死んどるかや。大体な おまんが女優としてもっとパッとしとったら こねな はした金でガタガタ言うことあれへんねん。期待して損したわ。

ようやくテルヲが退場した直後に、今度は小暮が千代にプロポーズ。

千代ちゃん…僕と一緒に東京に来てくれないか?僕と…結婚してください。ずっと考えてたんだ。もしこうなった時は気持ちを伝えようって。千代ちゃんと一緒に仕事するようになって いつの間にか好きになってた。あっ 返事は撮影所出るまでに貰えればいいから。じゃあ。

好感度が高い小暮君ですが、

落ち着いたら千代ちゃんのお父さんも東京に呼んであげたらいいよ。うちで面倒見るから。

は、あまりにもテルヲのことを知らな過ぎ。骨の髄までしゃぶり尽くすのが竹井テルヲという男で、小暮君の実家の大病院でも支えきれない貪欲な性格。明日のアサイチ・プレミアムトークでそのいいわけを聞いてみましょう。

【おちょやん】第8週39話セリフ書き出し

●カフェー「キネマ」店内

千代:何してんの。何してんのか聞いてるやろ!

(OP)

テルヲ:こら あの 何ちゅうか ちょっこと借りるだけや。じき返すさけ。

千代:借金はもうない言うたわな。あれ 嘘やったん。

テルヲ:いや…ちょっことだけ。

千代:なんぼ。借金なんぼあんねんな!

(せきばらい)

テルヲ:ごひゃ…500。

千代:この あほんだら! ご寮人さんが無理して用立ててくれはった恩 無にして。

テルヲ:しゃあないやんけ。生きるためには おまんま食わんならんさけの。

千代:食べるだけやったら そないな額になれへん。博打やろ。うちをだましてたんやな。
テルヲ:父親が困っとんねん。ヨシヲのためにためたんやったら余計や。どうせ あいつはもう現れやぃん。

千代:そないなことあれへん!

テルヲ:父ちゃんでさえ おまんの名前見て こねして来たんやないかい。ヨシヲかて 絶対気ぃ付くはずや。それが現れやぃんいうことは もう おまんに会う気はあれへんか どっかで野たれ死んどるかや。大体な おまんが女優としてもっとパッとしとったら こねな はした金でガタガタ言うことあれへんねん。期待して損したわ。

真理:そりゃ あんまりやちゃ。千代ちゃん ずっと頑張っとったがよ。そのお金だってぇ 毎日切り詰めて ちょっとずつ ためとったがに。

宮元:ああ これ あの 何かの冗談やな。あっ こういう時はね これやらなあかん。よ~い はい。

テルヲ:これが現実や。金がなかったら 何もできやぃん。あっ せや 店の金もちょっと貸したって。全然足りへんわ。

宮元:はい そこまで! そこまでにしといて。

千代:フッ…。ええわ…もうええ。それ持っていき。

テルヲ:それでこそ わいの娘や。

千代:ちゃう。うちらはもう親子やあれへん。うちらをつなげてんのは血やのうて お金や。これもあげる。これでうちはすっからかんや。もう来ても無駄やで。金の切れ目が縁の切れ目や。

テルヲ:おおけに。

翌日

ドアが開く音)

いや あっついわ もう。

千代」おはようさんだす。

京子:おはようさん。

純子:何やの 今日 撮影お休みか?

平田:行かへんかったんやて。

純子:何で?

千代:もうえええかなあて。

洋子:ええて…何がええの?

千代:ほんまは もっと有名になってヨシヲ見つけて ほんで2人でお父ちゃんのこと きつうう説教して…。そしたら また昔みたいに暮らせんのやないかて そない あほなこと思てたんだす。そないなことなるはずあれへんのに。せやさかい 女優はもうええんだす。ここで女給として がっぽり稼ぎます。ビール月間 今度はいちが1等取ったるさかい 覚悟しとくなはれ。

(ドアが開く音)

宮元:すいません まだね 開いて…。

●カフェー「キネマ」店先

小暮:大変だったね お父さんのこと…。

千代:うちがあほやったんだす。

小暮:いや 自分の父親を助けてあげたいと思うのは当然だよ。本当に もう役者辞めるつもりなの?

千代:大部屋から抜けられそうにあれへんし いつクビになるかも分かれへんし。

小暮:そっか…ごめん。僕も千代ちゃんを主役するって約束守れなかった。今月いっぱいで実家に帰ることにした。

千代:そうだすか…。

小暮:千代ちゃん…僕と一緒に東京に来てくれないか?

千代:うちが? えっ 何で?

小暮:僕と…結婚してください。

(ドアが開く音)

ああ~!

堪忍な!

堪忍 堪忍 堪忍。

純子:ごゆっくり。

堪忍 堪忍 堪忍 堪忍。

千代:えっ…いきなり 何で?

小暮:ずっと考えてたんだ。もしこうなった時は気持ちを伝えようって。千代ちゃんと一緒に仕事するようになって いつの間にか好きになってた。あっ 返事は撮影所出るまでに貰えればいいから。じゃあ。

●カフェー「キネマ」住込み部屋

千代:お母ちゃん… うち 生まれて初めて好きやて言われた…。結婚してほしいて…。ものすご ええ人やで。

●鶴亀撮影所・廊下

小暮:あっ…。今 所長に辞表出してきた。おやじとおふくろにはさ 千代ちゃんのこと前から話してるんだ。すてきな女優がいるって。もし千代ちゃんが僕の申し出を受け入れてくれたら 2人とも本当に喜んでくれると思う。おやじは頑固だけど根は優しいから きっと千代ちゃんもすぐに仲よくなれると思うよ。落ち着いたら千代ちゃんのお父さんも東京に呼んであげたらいいよ。うちで面倒見るから。それでヨシヲ君も捜してみんなで一緒に暮らすんだ。本当は千代ちゃんだって お父さんのこと許してあげたいんだろ?

千代:そないなったらええなあ。

小暮:あっ…ごめん。すっかり いい返事貰ったつもりで話してた。

千代:ほんまや。危うう だまされることやった。

小暮:ハハハ…惜しかったなあ。

千代:フフフッ。

小暮:じゃあ ほかにもいろいろ挨拶しなきゃならないから。うん。

一平:何や またお前か。

千代:それはこっちのセリフや。何で あんたが ここいてんねんな。

一平:ほっとけ 俺の勝手や。

千代:そやな…どないでもええわ。あんたのことなんか ちょっとも思い出せへんかったしな。

一平:奇遇やなああ 俺もや。自分のことで精いっぱいやったわ。

千代:どうせ あれやろ あっちゃこっちゃで女遊びして 博打してただけなんやろ。うちのお父ちゃんそっくりや。

一平:お前 まだ あのおやじに縛られてんのか。情けないやっちゃなあ。

千代:あいつ ここにも来よったんや。うちがあいつのせいで どないな目に遭うてたか あんた知らんやん。

一平:知らんわ そんなもん。

千代:みんなクビになってんのに ほんでもやっとの思いで うちが女優続けてきたん 知らんやろ!

一平:知らん。

千代:何も知らんくせに 偉そうなこと言うな! あんたに うちの何が分かんねんな!

一平:分かるはずないやろ。人の苦しみがそない簡単に分かってたまるか。どんだけ知ったふうな口たたいても お前の苦しみはお前にしか分かれへん。俺の苦しみはお前なんかには絶対に分かれへん。そやから俺は芝居すんねん。芝居してたら そういうもんがちょっとは分かる気がする。分かってもらえる気がする。

(千代の回想)

みんな一緒に楽しい冒険つづけよう!

おおきに。ありがとう。あなたを好きになれて よかった。

(回想閉じ)

千代:何やねん…いきなり現れたくせに…。あんたなんか ほんま…。

(すすり泣き)

千代:こっち見んな。あっち行け。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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