【おちょやん】セリフ書き出し第8週38話|わい 働いテルヲ。働いテルヲ。何ちゅうて~。

朝ドラ【おちょやん】第8週38話、千代が臨んだ新作映画「鳥籠」の主演選考会の結果は“合格者なし”。

気を取り直して仕事仕事と、宮元店長が皆にハッパをかけたビール月間売上競争。一番ビールを売った人に金一封が出るとのことで、なぜかテルヲも大張り切り。

そこに割引券を持った鶴亀撮影所の助監督たちがやってきて大騒ぎ。小暮もテルヲに酒を飲ませられて…、

僕が絶対に脚本を通して 監督になって千代ちゃんを主役にするから!高城百合子のような大女優にしてみせる! 僕だってこのままずっと働きたい。働いて 働い…。働いテルヲ。ブフフフフフフフフッ!「働いテルヲ」だって!

酒にめっぽう弱い小暮だった。

そして、テルヲは「キネマ」で盗んできた着物を質屋に入れていると、そこに借金取りのヤクザが現れて、

やっと見つけたわ。勝手にいてへんようになってもろたら困りますなあ 竹井さん。

かくして、借金返済のために千代と真理の部屋を荒らしまわり、ようやく見つけた千代の銀行通帳と印鑑を手にしたテルヲだったが、店の階段で千代に見つかり、

何してんの。何してんのか聞いてるやろ!

ということで、明日で見納めにしたいテルヲ父ちゃんです。

【おちょやん】第8週38話セリフ書き出し

テルヲ:どけ!

方金:何や!会議中やで。

テルヲ:わいの娘はな 竹井千代は日本一の女優になんのじゃい!

鶴蔵:今のままやったら 無理やなあ。

テルヲ:何ぬかす!

方金:てや~っ!

テルヲ:あいてててて!

千代:お父ちゃん!お父ちゃん。

方金:失礼。

千代:お父ちゃん。大事あらへんか。お父ちゃん…。小暮さん助けとくなはれ。

●カフェー「キネマ」店内

真理:試験 残念やったねえ。

千代:堪忍だす。せっかく みんな協力してくれはったのに。

宮元:主役の沙汰も金しだいっちゅうわけか。まあまあ 気ぃ取り直して 仕事な仕事。ほら 恒例の これやから。

千代:はい。

宮元:ほい!お待たせしました ビール月間!

(拍手)

宮元:みんな気張ってや~!

京子:気張るで~!

真理:はい!

テルヲ:何や これ。

宮元:あのね この子らにね ビール どんだけ売れるか競わして 1等にはなんと金一封。
テルヲ:金一封。そらええ。千代 今度こそ1等取れ。

千代:主役の試験と一緒にせんといて。

真理:ちなみに 今んところ 洋子さんが5連覇中。

(拍手)

真理:千代ちゃんは4等が最高やね。

テルヲ:あかんやんけ。よっしゃ わいが力貸したる。

千代:もうええて!

宮元:純子 遅いやないか。

純子:堪忍。けど 表にガラの悪いんが ぎょうさんいてるんやけど。

宮元:ヤクザか?君ら 何かやらかしたんちゃうやろな。

京子:何もしてへん。

宮元:平田 ちょっと見てこい。

平田:えっ!いやいや 何で僕が…。

(悲鳴)

平田:いらっしゃいませ。

千代:池内さん。

池内:おお 千代ちゃん。ほんまにここで働いてんにゃあ。なかなかええ店やんか。

千代:みんな来てくれはったんだすか?

池内:これ 所長からぎょうさん貰たんで みんなで行ってみよいうてな。

宮元:何であないにうちの割引券 ようさん持ってんねん。

平田:さあ…。

千代:何や びっくりした。うちはまた お父ちゃんの借金 取り立てに来たヤクザか思たわ。

テルヲ:な…何ぬかしとる お前 人聞き悪いのう。

池内:そや 誰がヤクザやねんな。

照明技師:お前やろ。

池内:いや あんたやがな。

千代:堪忍堪忍。さあ どうぞ。どうぞどうぞ。

真理:おいでやす。

千代:おいでやす。おいでやす。

宮元:みんな ついてついて。

千代:小暮さん。

小暮:こんばんは。

純子:純子だす。

真理:真理です。

京子:京子です。

純子:よろしゅうに。

京子:こらしゃあない 好きになるわね。

真理:千代ちゃんには もったいないわぁ。

千代:ちょちょちょちょ 何の話してんの!はよ自分の席戻っておくれやす。はよ はよ はよ…。

京子:お邪魔さんどす。ごめんやす。

純子:ごめんやす。

真理:ごめんやす。

京子:ハハハハッ!

洋子:平田君 ビール2本 頼むわ。

平田:はい。

テルヲ:よいしょ。

千代:うわっ!

テルヲ:おい 千代 負けんなよ。

千代:はっ?

テルヲ:おまん ビール飲むやろ ビール。

小暮:すいません 僕 そんなにお酒強くなくて。

千代:ええねんで 無理して飲まんかて。

テルヲ:情けないやっちゃのう。わいが飲むわ。

千代:何でや! ちょっ!…の前に 何でここ座ってんの。

テルヲ:えっ 気ぃ付いた?ハハハハ。ええやないか 一杯ぐらい。

千代:あかん。働かざる者 飲むべからずや。

テルヲ:わい 働いテルヲ。働いテルヲ。何ちゅうて~。笑えよ。

小暮:はい すいません。

千代:全然面白ないわ。こないな人 無視してええさかい。それより脚本は?出来たんだすか?

小暮:うん。さっき所長に出してきた。あとは天命を待つだけ。

千代:あかん。

照明技師:あの滝野川とかいう小娘のわがままのせいで どんだけ現場が迷惑してると思てんにゃ。

池内:まあまあまあ…しゃあないやないですか。金があらへんかったら シャシンそのもんが撮られへんにゃさかいな。

照明技師:金がのうても ええもん作んのが わしらの使命やろ。

京子:かっこええやんか。

池内:言うのは簡単やけど あんたには できひんやないか。電気屋のくさに何ぬかしてんにゃ。

照明技師:何やお前!

池内:何やて何や。

照明技師:何やて何やて何や!

池内:何やて何やて何やて何や!

(騒ぐ声)

平田:ええんですか 止めんかて。

宮元:好きにさしたり。みんな本気で映画が好きなんや。羨ましいわ。

(騒ぐ声)

小暮:千代ちゃん 安心してくれ。

千代:えっ?

小暮:僕が絶対に脚本を通して 監督になって千代ちゃんを主役にするから!高城百合子のような大女優にしてみせる! 僕だってこのままずっと働きたい。働いて 働い…。働いテルヲ。ブフフフフフフフフッ!「働いテルヲ」だって!

(笑い声)

千代:お父ちゃん お酒入れたやろ!

テルヲ:こいつ めちゃくちゃ酒弱いやんけ。

小暮:働いテルヲ!

千代:店長 お水!

池内:シャシン好きなんじゃ!

千代:店長!

(騒ぐ声)

宮元:やっぱり 誰か止めてくれへんかな。

平田:ハハ…。

テルヲ:お前 テルヲちゃうやんけ。

千代:店長!

テルヲ:わいがテルヲやないか。

(笑い声)

千代:あほんだら!

そんなことがあった次の日…。

●鶴亀撮影所・女優部屋

千代:おはようさんだす。おはようさんだす。

同じ大部屋の弥生さんが鶴亀撮影所を解雇されました。

弥生のメモ「あんたは頑張り 弥生」

●鶴亀撮影所・所長室

(ノック)

千代:どないなことだす?

方金:今日は娘の方かいな。何がや。

千代:何で弥生さんがクビにならなあかんのだすか。

方金:鶴亀にとって必要あれへんからや。

千代:そんなん けったいや!弥生さんよりお芝居でけへん人 ほかにいてはりますやんか。
方金:不満やったら 遠山弥生の代わりにお前さんが辞めるか?もし遠山の腰痛がひどなってなかったら 彼女やのうて 竹井 お前をクビにしてるとこや。ツイてたなあ。この前の試験かて 滝野川恵が金で主役横取りしたけど どっちにしてもお前さんは落ちてた。お前さん 何様のつもりや! 役者道は常に一人で行くもんや。孤独との壮絶な闘いや!その覚悟があれへんのやったら 悪いこと言わん 今すぐ辞めた方がええ。お前ごときが遠山弥生をどうこう言うのは傲慢であり彼女への侮蔑や!

●鶴亀撮影所・美髪部

たつ子:やめや。何や その死にかけの幽霊みたいな顔は。そんなんやったら 髪をどう結うたかて 怪談話にしか出られへんわ。

髪結い:おっしょはん…幽霊は死んでます。

たつ子:あほ!それを千代にツッコませよ思たんやないか もう。

髪結い:はい すんまへん。

千代:うちはほんまはずっと分かってたんだす。

たつ子:何が?

千代:なかなか上に行かれへんのは 滝野川恵のせいでもお父ちゃんのせいでもない。ただ うちのお芝居があかんのやて。自分でもどないしたらええのか分かれへんまま 次から次へと撮影に追われるようになって 名前もちょっこと出るようなって ええ気になってしもて…。これでええんやて自分に言い聞かしてた。けど…何も楽しない。うち お芝居 大好きやったのに…。

●質屋

質屋:こんなもんやな。

テルヲ:ああ?安すぎるやろ!

質屋:嫌やったら 持って帰り。

テルヲ:チッ。足元見やがってから。もうそれでええわ。

質屋:おおきに。へい。

テルヲ:この辺に賭場ないけ?

質屋:賭場なあ。

ヤクザ:あんで。

テルヲ:ほんまけ?

ヤクザ:ただし 賭けんのは命やけどなあ。

ヤクザ:どこ行くねん コラ。

ヤクザの親分:やっと見つけたわ。勝手にいてへんようになってもろたら困りますなあ 竹井さん。

●鶴亀撮影所・守衛所前

守屋:千代ちゃん。ちょっと ちょっと…。あんたのお父ちゃん テルヲやったか ヨシヲやったか どっちやったかな?

千代:テルヲだす。

守屋:テルヲ 大丈夫か?さっきな ガラの悪い連中が捜しに来てたで。

●カフェー「キネマ」住込み部屋

(部屋中を物色するテルヲ)

●鶴亀撮影所・所長室

方金:ボツや。今までで一番面白ないわ。全部が中途半端や。今までの方がよっぽどお雨の気持ちが入ってた。ほんまは お前もそない思てんのやろ。

●カフェー「キネマ」住込み部屋

真理:何しとんがけ…。やめられま。

宮元:どないした。

宮元:あんた まさか…。

テルヲ:邪魔や! どけ!

●カフェー「キネマ」階段

千代:何してんの。何してんのか聞いてるやろ!

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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