【おちょやん】セリフ書き出し第7週33話|「うち ほんまに好きになってしもたみたい」

朝ドラ【おちょやん】第7週33話、「太陽の女カルメン」撮影現場では、演技をめぐって村川監督と主演の高城百合子が険悪の状態に。これで気が抜けない助監督の小暮は、休憩所で千代と話をすることが心の支えになっていたと千代に告白。そのセリフがこちら。

千代ちゃん…ごめん。僕は千代ちゃんを利用した。白状すると「カルメン」の撮影がかなり大変でさ。村川先生も高城さんも気が立ってるからこっちも全然気が抜けなくて…。でも終わって 休憩所で千代ちゃんと話してると 何だかいつもほっとして元気になれた。だから今日も話がしたかったんだ。本当は僕が千代ちゃんに救われてるんだ。どう?恋人同士の芝居できそう?

これを聞いて、千代が「うち ほんまに好きになってしもたみたい」とささやき、明日に続くです。

【おちょやん】第7週33話セリフ書き出し

●「太陽の女カルメン」撮影現場

百合子:さようなら。

村川:違うな。今のセリフ もう一度。

●鶴亀撮影所・休憩所

千代:恋人役になってくれはれへんやろか。うちの恋人役になってくれはれへんやろか。うちの…。

小暮:大事な話って何?

千代:あの…あんな こないなこと言うのはほんまに こっ恥ずかしいんやけど…。うちの恋人になってくれはれへんやろか?

千代ちゃん 恋人役の「役」が抜けてる。あれ? ほな 今日もいきまっせ。ワンのツーのほいさっさ! あれ~?

(OP)

<な…何でこないな時にこないなとこに こないなやつが…>

小暮:あっ…。

<幻か?>

●カフェー「キネマ」店内

京子:わっしょ! どないしよ。

千代:せやねん 活動写真やなんて久々やもん。

京子:そこ ちゃうじょ! 2人きりでお出かけやろ。あいびきやんけ あいびき~。

(回想)

小暮:ちょうど見たいシャシンがあるんだけど。どうかな?

千代:シャシン? 活動写真!?

(回想閉じ)

平田:その小暮とかいうやつ ほんまに大丈夫なんか?

宮元:いきなり誘うてくるあたりな 相当遊び慣れとる。そいつ悪い男や。

千代:小暮さんはそないな人やあれへん。

純子:そうや。へんねし起こさんとき。千代ちゃんが選んだ相手なんやさかい。

千代:そうだすわ! いやいやいや…。せやさかい ただの「ふり」やから。

洋子:こういうのんは 最初が肝心なんえ。

(回想)

小暮:正直 僕もあんまり経験がないから どこまで仮の恋人役が務まるか 自信ないけど。

千代:おおきに! よろしゅうお願い申します!

(回想閉じ)

京子:よっしゃ そしたら 今から作戦会議や!

純子:作戦会議や~!

京子:活動写真の前にな 新京極出て なんぞ甘いもんでも食うて ええ雰囲気にするんやし。ほいでよ 店出たらよぉ ええとこで手ぇ握るんじょ!

純子:そんな あかんわ。控えめにせな。向こうから そうさせるように誘うんや。

洋子:うちの 一張羅貸したげるわ。

真理:私のも!

京子:化粧 濃すぎんのは あかんしな。ちょお 今から試してみよけ。

純子:ほな まず服から合わしてみよし。

(騒ぐ声)

<<(猫の鳴き声)

京子:あかんな。

洋子:何や お尻こそばあなるなわ。

京子:はあ~?

純子:こんな足出した あかんえ。

京子:これが いっちゃん ええやんけ。

真理:あかんちゃ!千代ちゃんのよさが全然出てないがちゃ!

京子:何言うてんねん。

(言い争う声)

●鶴亀撮影所・門前

千代:おはようございます。

守屋:今日は何の撮影や。

千代:恋愛物だす。

守屋:えっ?

●鶴亀撮影所・休憩所

千代ちゃんは撮影所で小暮君と待ち合わせをしておりました。

●「太陽の女カルメン」撮影現場

男:うっ…。

百合子:ああっ…。

小竹:逃げよう。君のためなら全てを捨てる。

百合子:さようなら。

村川:違うな。今のセリフを もう一度。

百合子:さようなら。

村川:うん もう一度。

百合子:何がいけないのかしら?

村川:君の芝居はさ! 君のお芝居は僕の映画になってないんだよ。

撮影技師:おい いつまでやんねん。

小暮:すみません。

方金:よう! やってんな 諸君。朗報や。今朝は一段とはみ出しおったわ。

弥生:嫌やわ。

方金:吉兆吉兆。ハハハハハハ!

村川:休憩。

小暮:休憩?

助監督:一旦 休憩で~す!

方金:はい ご苦労さん。ご苦労さん。ご苦労さん。ご苦労さんでございます。ご苦労さん。気張ってや!

●鶴亀撮影所・休憩所

千代:こぐ…。

一平:こぐ?

千代:こぐ…こぐまかと思ったわ。

一平:フッ…頭 大丈夫か?

千代:そないなことはどうでもええ!何で あんたがここいてねんな!

一平:ええやろ 別に。役者が撮影所おって何が悪いねん。

千代:あんたも活動写真に出んの?

一平:そないなもん出るかい。俺はな 舞台役者や。

千代:ほんなら何で…。あ~女優さん追いかけてきたんやろ。

一平:お前と一緒にすな。

千代:どういう意味やの。

一平:何や その ちゃらちゃらした格好は。

千代:あっ ちょちょ…こ…これはやな…。

一平:あ~。真っ昼間から 男に恋人になってくれ 言うてせがんでたしなあ。

千代:ちゃうねん ちゃうねん ちゃうねん 誤解やて 一平 落ち着き!

一平:お前が落ち着け。

千代:あの人はな ここの助監督さんで ほんで うちのこといろいろ心配してくれはってな。で うちが芝居すんのに 恋いうもんがよう分かれへんさかい 試しに恋人のまねしとくれやすてお願いしたんや。ほんまに好きとか嫌いとか そないなことと違う!

一平:けど 二枚目やったなあ。嫌いやあれへんのやろ。

千代:そらまあ どっちかって言われたら 好きやけど。何言わすねんな もう。

一平:…やそうですわ。

千代:あ~! ちょちょ…! すんまへん!すんまへん!すんまへん!

小暮:大丈夫。それよりごめん 千代ちゃん。撮影 まだ終わりそうになくて。

千代:そうだすか もう…構しまへん。うち待ってますさかい。

小暮:村川先生と高城さんがやり合っちゃって いつまでかかるか分からないから 様子見て先に帰っていいからね。

千代:分かりました。あっ! この人は どうでもよろしんだす!

一平:そないな紹介のしかたあるか。前に道頓堀で千代と一つ屋根の下に暮らしてたもんです。

千代:おかしい! それもけったいや!

一平:ほんまのことやろ。

千代:ただの知り合いだす。

小暮:あっ そうなんだ。

千代:はい。

小暮:じゃあ もしよかったら 僕の代わりに…。

千代:絶対お断りだす!

小暮:あっ そう。じゃあ 悪いけど現場戻るね。

千代:はい。

一平:ほな 俺もやることあるさかい。

千代:あっ なあ…。道頓堀のみんな 元気にしてはる?

一平:元気やで。お前が役者になったって聞いて みんな言うてたわ。

千代:何て?

一平:あほやなあ 役者なんか やるもんやあれへんのになあて。

千代:嘘やろ…。

一平:フフフフフ…。

(千代の夢の中)

弁士:「僕は胸がいっぱいで何も言うことができない」。「堪忍してください」。「君はあの富山のダイヤモンドに目がくらんで僕を裏切った」。「貫一さん!」。「ええ言うな。こうして2人一緒にいるのも今夜限りだ」。

千代:何で結局 こないなんねんな。

一平:知らんわ。

千代:なあ あんた ほんまに何しに来たん?

弁士:「貫一さん お願いです。どうぞ辛抱して…」。

一平:「せやからな みんなの言葉を伝えに来たんや」。

千之助:「どうせ おってもおらんでも変わらん役者にしかなられへんのに。おちょやんって あほやのう」。

千鳥:「あほやなあ!」。「あほやなあ」。

みつえ:「あほやなあ」。

シズ:「あほやなあ」。

テルヲ:「ハハハ!あほやなあ。あほやなあ。あほやなあ。あほやなあ。あほやなあ」。

小暮:千代ちゃん…千代ちゃん。

千代:怖い夢やった…。

小暮:大丈夫?

千代:あっ…すんまへん 寝てしもうてました。

小暮:こっちこそごめん。どうする?

千代:そうだすなあ…また今度にしましょか?

千代:高城さんと監督は大丈夫だしたか?

小暮:うん まあなんとかね。じゃあ 僕 戻るから。

千代:ほな また明日。

小暮:また。

小暮:千代ちゃん。

●錦電気館

小暮:千代ちゃん 大丈夫?頑張れ。

千代:はい おおきに。

小暮:あ~ やっぱり間に合わなかったか。ごめん せっかく来たのに。

千代:いや 元はて言うたら うちが頼んでつきおうてもろてますねさかい。

小暮:いや…じゃあ ごはんでも食べて帰ろうか。

千代:はい。

●洋食屋

千代:こないな時 恋人やったら どないな話しますのやろ。

小暮:う~ん…「ご趣味は?」とか。

千代:それ お見合いと違います?

小暮:あっ そうか。う~ん…。

千代:小暮さんの趣味は何だす?

小暮:え~何だろ…。

千代:活動写真と違いますの?

小暮:違うよ。活動写真は趣味じゃない。夢。いつか一本でいいから 自分が本当に作りたい作品を撮ろうと思ってる。

千代:小暮さんやったら できるわ絶対。

小暮:ありがとう。千代ちゃんならそういってくれると思った。

千代:やぁ ほんまにそない思たさかい。

小暮:千代ちゃん…ごめん。僕は千代ちゃんを利用した。白状すると「カルメン」の撮影がかなり大変でさ。村川先生も高城さんも気が立ってるからこっちも全然気が抜けなくて…。でも終わって 休憩所で千代ちゃんと話してると 何だかいつもほっとして元気になれた。だから今日も話がしたかったんだ。本当は僕が千代ちゃんに救われてるんだ。どう?恋人同士の芝居できそう?

千代:あ…ああ そうだした ふりやもんね。小暮さん お上手だす。役者もできはりますなあ。

小暮:いや 今言ったのは本当だよ。千代ちゃんがいてくれてよかった。

●カフェー「キネマ」店内

千代:ただいま。

一同:お帰り。

純子:店長。

宮元:うん?

純子:あさって休ませてえな。

宮元:またかいな。あかん もう。平田 ちょっと来い!

平田:はい。

洋子:ほな お先ぃ。

宮元:ああ お疲れさん。

京子:うちも帰る。洋子さん おうどん食べ行かへん?

洋子:ええね。

千代:あの…どないやったか聞きはれへんのだすか?

京子:ああ ほんまじょ。

純子:まあ よう考えたら 所詮まね事やし。うまいこといくも いかへんもあらへんしな。
真理:あっ 千代ちゃん! どうやったがけ?

千代:何や うち…あの人のこと好きみたいや。

宮元:そやろ。そんな簡単にな 恋心いうのは…。

京子:今 何て…?

千代:どないしょ…うち ほんまに好きになってしもたみたい。

宮元:え~!

真理:あっちゃ!

あれ~。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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