【おちょやん】セリフ書き出し第7週32話|梅子役(星蘭ひとみ)「駄目 私 この子見ても恋心思い出せないわ」

朝ドラ【おちょやん】第7週32話、所長の口利きで入ったことが許せない大部屋の先輩女優たちは、千代がいると撮影が進まない いい芝居が台無しになるとの悪い噂を流し、千代は出番がなくなってしまい…。

暇を持て余した千代は、美髪部で髪結いの手伝い。いつか髪結いの役が来たら役に立つかも、どこまでも前向きな千代。

そして弥生の窮地を救った千代は、弥生からワンサの役を譲ってもらい撮影に臨むも、恋人の心中が分からずに役を降ろされてしまうことに。

恋心を知るために、恋人役を小暮に頼もうとした矢先に、あの一平と目が合って、明日に続くです。

樋口組で撮影していた映画の伯爵の娘・梅子役は、元宝塚の星蘭ひとみさんでした。

以下、本日が初登場のキャストの方々です。

監督・樋口仙一:上杉祥三

美髪部主任・柳たつ子:湖条千秋

美髪部:小川悦子

小竹英一:小堀正博
「太陽の女カルメン」高城百合子の相手役

伯爵の娘・梅子役:星蘭ひとみ(32話)

撮影技師:浜口望海

証明技師:森本竜一

大部屋女優:松原由希子(32話)

大部屋女優:野村美の里(32話)

千代の恋人役:井本涼太(32話)

橋本裕也

【おちょやん】第7週32話セリフ書き出し

●「太陽の女カルメン」撮影現場

百合子:さようなら。

村川:違うな。

百合子:さようなら。

村川:違うな。

小竹:あの どうせ音は入らないんでしょ?セリフは言わなくていいんじゃないですか?

村川:もう一度。

●鶴亀撮影所・女優部屋

絹江:「太陽の女カルメン」に呼ばれたん!?ええなあ。

歌子:じゃあ 高城さんと一緒に出るんですね。

弥生:地道にやってきたさかいな。妥協知らずの村川先生の現場や これから毎日夜中まで撮影やし。暇な人が羨ましいわぁ。アハハハハ。

絹江:近頃 評判やもんなあ。口利きで入った素人が現場止めて困るとか せっかくのええお芝居 台無しにするて。

千代:言い触らしはんの 姐さんたちと違うんだすか?

弥生:言いがかりつけるん?みんな ほんまのことやないの。出番のうなったんは事業自得や。

絹江:こないな あほ 構てる場合ちゃうわ。行きましょ。

弥生:ウフフフ。

歌子:事業自得よ。

大部屋女優A:気にすることあれへんで。ほな お先。

大部屋女優B:お疲れさん。

千代:え…もう帰りはんのだすか?

大部屋女優A:鶴亀は月給制やん。

大部屋女優B:出勤簿さえつけたら あとは出んでも分からへんわ。

千代:いや けど 撮影は…?

大部屋女優A:ワンサなんてな 一人や二人いてへんかっても だ~れも気ぃ付けへん。あんたもうまいことやった方がええで。どうせ約付きなになんか なられへんねんから。ほな お先。

大部屋女優B:お疲れさん。

てなことを言われた千代ちゃんですか…。

●鶴亀撮影所・美髪部

小暮:おたつさん どうですか?

たつ子:今 終わるとこや。クシ まだかいな。

千代:すんません。今 じきに。

小暮:千代ちゃん!

千代:あっ 小暮さん おはようさんだす。

小暮:えっ 何で?

千代:どうせ暇やし 髪の結い方 覚えたい思て。

たつ子:10年は見習いや。

我らが千代ちゃんがさぼるはずがありません。

弥生:いっそのこと 女優辞めたら? 人さんには向き不向きがあるしなあ。

気張りや おちょやん!

小暮:行きましょう。

弥生:どいて。行ってきます。

大部屋女優A:邪魔や。

千代:すんまへん。

たつ子:ぼ~っとしてんと もっとお湯沸かしてき。それから干してある手拭いも取ってきよし。

千代:はい。

たつ子:何やの うれしそうに…。

千代:何や こないなん 懐かしいなあ思て。

たつ子:はあ?まあええわ はよし!

千代:へえ!

こないして千代ちゃんは髪結い見習いとして立派に日々努力しておりました。えっ? それでええの?

●カフェー「キネマ」住込み部屋

千代:どない?なかなかののんやろ。

真理:あっちゃ すごいぜぇ 千代ちゃん。

千代:いつか髪結いの役やるかも分かれへんやろ。何事も経験や。

真理:じゃないちゃ!あんた 髪結いさんになるためにぃ 撮影所入ったがけ。

千代:しゃあないやんか。芝居やりとうても 使てもらわれへんねんもん。うちかてな…。

(すすり泣くまね)

千代:うちかてな…。

(泣きまね)

真理:千代ちゃん…。そのお芝居やったらぁ そら仕事貰えんわ。

●鶴亀撮影所・美髪部

たつ子:はい ええよ。はい次。千代 手拭いや。

千代:はい。

髪結い:こっち 鹿の子 頼むわ。

千代:はい。

女優:お願いします。

千代:ここ置いときます。

弥生:髪 はよして!

大部屋女優A:ちょっと順番やろ。

弥生:撮影に間に合わへんの。高城さんと川村先生 待たせるわけにはいかへんのやさかい。
大部屋女優A:こっちかて遅れられへんわ!

弥生:たつ子さん 頼んます! 今日だけ!

たつ子:悪いけど あなただけ特別扱いできへん。そこで待っとき。

弥生:そやのうても 撮影遅れてんのに うちのせいで待たせることになってしもたら…。
大部屋女優A:別の人が あんたの代わりやるふだけやん。どうせだれにでもできる役なんやから。フフフ。

(笑い声)

弥生:何やの。

千代:時間あれしまへんのやろ。はよ座っておくれやす。覚えたてだす。不出来やったらごめんやす。失礼します。

髪結い:よろしいんですか?

たつ子:手ぃ動かし。

髪結い:あっ すんまへん。

千代:できました。弥生さんのためやあれしまへん。高城さんのカルメン はよ見たいだけだす。

弥生:あんた ほんまにこっちの方が向いてんのとちゃう? 行ってきます。

<やっぱし 助けんのやなかった~>

●鶴亀撮影所・撮影セット内

小暮:千代ちゃんも人がいいなあ。

千代:こないやねやったら 丸坊主にでもしたったらよかった。

小暮:でも今日の撮影は千代ちゃんのおかげでうまくいった。高城さんもうれしそうだったよ。

千代:ほんまに?よかった~。

小暮:うん。

千代:いやいやいや…ええことあれへん。うちは髪結いさんちゃう。お芝居で認めてもらわな。けど出番が貰われへんねん!うちがいてたら撮影が進めへんとか ええお芝居は台無しになるとか ええかげんなことばっかり!そら確かにそないなこともあったかも分かれへんけど しゃあないやん 知らんかったんやさかい。なんとか名誉挽回せな うち このままやったらほんまに髪結いさんになってしまう。小暮さん どないしたらよろしのやろか。

小暮:あっ え~と…。

千代:あっ すんまへん。一人でしゃべってしもて。

小暮:ああ いや…。

●鶴亀撮影所・女優部屋

<<お疲れさまでした。

そして明日も千代ちゃんの出番はありませんでした。

(笑い声)

千代:お疲れさんだす。あれ…。ここにあった うちの荷物 知りはれしまへん?

歌子:ここにあるわよ。

絹江:今日からそこがあんたの席や。

弥生:明日 朝9時 樋口組の撮影があるさかい 行き。うちは「カルメン」の撮影があって行かれへんさかい あんたを代わりに行かせる言うといたわ。

千代:うちでよろしいんだすか?

弥生:これで貸し借りなしや。今日のことはほんまに助かったわ。おおきに。

千代:うちの方こそおおきに。うち 気張ります!

弥生:知らん知らん。うちはやっぱり 髪結いの方が向いてると思うけどな。

千代:おおきに! ありがとうさんでございます!

●鶴亀撮影所・美髪部

千代:おはようさんでございます。

たつ子:何や また今日も来たんか。

千代:今日は髪を結うてもらいに。

たつ子:えっ?ああ…座り はよ。

千代:はい!お願いします。

たつ子:しゃっ!

●鶴亀撮影所・撮影セット内

樋口:ええか 親の決めた相手と結婚した伯爵の娘 梅子が 通りかかる若い恋人らを見て 忘れかけてた恋心を思い出す大事な場面や。頼むで!

千代:はい!

千代ちゃん 久々の出番に気合十分です。

樋口:よっしゃ ほな テストいくで~。ワンのツーの ほいさっさ!

<何や それ>

樋口:うち もう二度と恋などしいひん。荒涼たる心の梅子。恋人ら来る!ふと そのまなざしが肩寄せ合う恋人らに そそ…。ストップ!ストップ!お前 ちっともこいつのこと好きなように見えへんやないか。

千代:えっ?

樋口:何を考えてんねん。

千代:何も。ジョージ監督に「ワンサは何も考えんな 余計なことしんな」言われたもんで。
樋口:あほか!役者は考えて芝居すんのは当たり前やろ!

千代:そうだすわなぁ!さすが樋口監督。うちかて その方がええ思てました。次はちゃんとやります。

樋口:頼むで ほんま。

千代:はい!

樋口:ほな もっぺん やってみい!

千代:はい!

樋口:いくで。ワンのツーの ほいさっさ!

千代:楽しいなあ ハハッ! ほんま楽しいなあ!

樋口:スト~ップ!何や それは。

梅子役:駄目 私 この子見ても恋心 思い出せないわ。

樋口:お前なあ 誰かを好きになったこと あらへんのんか?

千代:あります。お母ちゃんやろ 弟のヨシヲやろ…。

樋口:あほか!お前とこいつは恋人同士なんや! 恋心も知らんで役者が務まるかぁ。女優続けたいんやったらな 今すぐ誰でもええから ほれてまうえ!

<そんな むちゃくちゃや>

樋口:ワンサ 交代や!誰か別なもんにせえ!

助監督:一旦 休憩入ります。

●カフェー「キネマ」店内

真理:千代ちゃん 本当に今まで誰かを好きになったことなかったが?

千代:何や 真理ちゃんまで。そういう真理ちゃんはどないやの。

真理:私 今 いい人おんがいぜ。今の彼で3人目ながいぜ。

千代:ええっ?

真理:別にそんなにいくそるころでもないちゃ。普通やちゃ。

千代:お願いや 恋心て どないなもんなんか教えて。

真理:そんなん無理やちゃ。言葉では説明できんが。

千代:そこをなんとか。真理先生!師匠!

真理:千代ちゃん 自分で言うとったやろ。何事も経験やて。誰かとぉ 恋人になるがが一番の近道やちゃ。

千代:誰かて 誰?

真理:宮元店長…。…は ないな。

平田:ブッ…フフ…。

<<真理:あっ 平田さんはどうけ?

千代:どう言われても どうとも思てへん。

宮元:ブフッ…。

真理:まあ 本当に好きにならんくてもぉ とりあえず恋人のまねするだけでもいいがでない?

千代:そないなこと誰に頼んだら…。

<<(猫の鳴き声)

千代:おった。

●鶴亀撮影所・撮影セット内

千代:うちの恋人役になってくれはれへんやろか。うちの…。

小暮:大事な話って何?

●鶴亀撮影所・門前

守屋:ああ 申請出てますわ どうぞ。

●鶴亀撮影所・撮影セット内

千代:あの…あんな こないなこと言うのは ほんまにこっ恥ずかしいんやけど…。うちの恋人になってくれはれへんやろか?

千代ちゃん 恋人やなくて恋人役! あれ?

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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