【おちょやん】セリフ書き出し第4週18話|借金取りの嫌がらせで岡安を辞めることに。

朝ドラ【おちょやん】第4週18話、テルヲが2,000円の借金返済のために千代を別の店へ身売りさせようと千代を説得するも失敗。

しかし、借金取りの男たちの嫌がらせが始まり、岡安に居づらくなる千代。そんな時、借金取りの男たちに連れてこられたテルヲが、玉や里子の必死の頼みを横目に…。

「千代…こないええ子ら 巻き添えにしてええんけ? どねやねん 千代」。

まるで玉や里子を人質に取るようなテルヲの言葉。朝ドラ史に残るバカ親父の名言と明記して、明日に続くのでした。

借金取りの赤松:さけもとあきらさん

借金取りの青田:野村有志さん

芸子・雛乃:成瀬綾乃さん

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芸子・夕鷺:桑野藍香さん

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【おちょやん】第4週18話セリフ書き出し

赤松:昨日 えびす座お願いした赤松や。上がらしてもろて よろしか。

●岡安・客間

(ふき出す音)

青田:何や これ…。

千代:お口に合いまへんか?辛口のお酒がお好きやイうてはったさかい。

青田:何さらすねん おんどりゃあ…!

千代:あんたらみたいなもんには それで十分や!次は何入れるか分かりまへんで。死にとなかったら はよ帰り!

男たち:何やと コラ!

シズ:やめとくれやす!

(OP)

シズ:赤松様 粗相の数々 えらいすんまへん。けどここは芝居見に来はるお客さんのための茶屋だす。お騒ぎになるだけやったら よそへ行っておくれやす。お願申します。

赤松:まあ 今日は女将の顔に免じて去んだるわ。

富士子:あっ あの…お代…。

赤松:それやったら そいつに払てもろてくれ。

千代:あんたら お父ちゃんの借金取りか?

赤松:そや。2,000円も借りとんねんで あんたのお父ちゃん。

2,000円いうたら 千代ちゃんが何年ただ働きしてもまだ返しきれへんぐらいのどえらい金額です。

赤松:代わりに払てくれるか?

千代:何で うちが。

赤松:決まっとるやんけ。血ぃつながった娘やさけな。お父ちゃん助けたってえな 千代ちゃん。

回想・テルヲ:借金で首回らんようになってな 千代を料理屋に奉公さしたら借金半分に減らしたる言われたんや。

赤松:ほな またな。行くど。

男たち:へえ。へえ。

●岡安・帳場前

千代:えらい迷惑かけてしもて ほんますんまへんだした。

シズ:話は分かりました。仕事戻り。

千代:うち このままここにいててもよろしのだすやろか?

●岡安・玄関前

借金取りの男:邪魔やなあ!

次の日から岡安の周りには借金取りの男たちがうろつくようになりました。

●岡安・帳場前

仕出し屋・柴富の配達人:おおきに。

富士子:えっ?ちょ…ちょっと!こない ようけのお弁 頼んでへんけど。

仕出し屋・柴富の配達人:えっ!

節子:え~どないしょ…。

玉:ご寮人さん これ…。

シズ:一体 どないしましたんや?

玉:幕間にやられたみたいで…。

千代ちゃんを岡安に居づろうするために ありとあらゆる嫌がらせ やりよりましたんや。ほんま ひどい連中ですわ。

シズ:(電話)ほな またよろしゅうお願い申します。

富士子:また取りやめだすか?

シズ:清水家さん。急用が入ったて…。これで5軒目や。

●福富

菊:(電話)明日 鶴亀座10名様。へえ かしこまりました。

ぼたん あやめ:ほな 行ってまいります。

菊:行っておいでやす。

一方 ライバル茶屋の福富は えらい繁盛してました。

椿:お待っとさんだした。

伊藤の旦さん:えらい繁盛してるな。

菊:いや いつもどおりだす。

(笑い声)

椿:ほな。

菊:行っておいでやす。

●道頓堀・川べり

福助:なんとかしてくれ。僕 芝居茶屋なんて継ぎとないんや。僕はこれで食べていきたいねん。

(トランペットの音)

みつえ:何が言いたいの。

福助:うちがまた景気悪なるよう 岡安を元どおり繁盛さしてえな。

みつえ:あんた 親泣くで。

福助:あの千代いうお茶子のせいなんやろ。追い出したらええやんか あんなん。

みつえ:親に捨てられたら どないする?

福助:何や いきなり。そないなこと分かるかいな。

みつえ:うちもや。分かれへん。あの子がこれまでどんだけしんどい思いしてきたんか…うちらにはきっと一生分かれへんわ。せやさかい あの子追い出すようなまね でけへん。

福助:ほんなら…岡安はじき潰れんな。時間の問題や。

みつえ:潰れへん!

福助:えっ…おい おい…。ええ~っ!また!? ええ~っ!ちょっと~! おい みつえ!
みつえ:うるさい!

●岡安・客間

千之助:ああ~!おい! 何じゃ さっきの芝居は!セリフは飛ばすわ 段取りは間違うわ…お前 なめとるやろ おら!

一平:千さんが勝手にセリフ変えるからや!笑いとれたら 何でもよろしいんですか。

千之助:離せ コラ! わしは喜劇役者じゃ。お前は何者じゃ。ああ? 笑えん喜劇に何の意味があるねん。

天晴:それぐらいでもう 千さん!

千之助:離せ コラ! どかんかい。

●居酒屋・水月

雛乃:え~。

一平:あ~ハハハ。

夕鷺:アハハハ。飲みまひょ飲みまひょ。フフフ。

一平:飲め飲め。いい いい。

雛乃:おおきに。

●岡安・帳場前

ハナ:千之助さんに こっぴどうやられたんやて? その腹いせにまた芸子遊びだすか。

一平:あない勝手なやつ つきおうてられんわ ほんま。

ハナ:ボンやん 役者辞めた方がよろしな。あんた 芝居愛してへんやろ。

●道頓堀・街中(お風呂帰り)

玉:ぬくまったな。なあ さっちゃん。

里子:へえ。

玉:千代ちゃんもな。

千代:そうだすな。

千代:さっちゃん 怖がらして堪忍な。相手したらあかんで。

玉:せやな。はよ帰ろ。

テルヲ:せやさけ言うたやろ。どねなっても知らんて。

千代:どの口が言うてんのや。全部 お父ちゃんのせいやろ。

テルヲ:お父ちゃんかて何されるか…。おまん それでええんけ? 寂しないんけ?

玉:寂しないはずあれへんやないですか。

千代:ええんだす お玉さん。

玉:ええことない!千代ちゃんはこの8年 いっぺんも道頓堀から出てへん。何でか分かりますか?おいとま貰ても 千代ちゃんだけ帰るとこなかったんだす!せやさかい…せやさかい…お父ちゃんが迎えに来て帰るとこできたて ほんまにうれしそうやったんさす!せやのに あんまりや!

里子:もう千代さん苦しめんといて下さい。お願いします!

玉:お願いします!

テルヲ:千代…こないええ子ら 巻き添えにしてええんけ? どねやねん 千代。

玉:うちらはだんない!千代ちゃん!

千代:おおきに お玉さん。さっちゃんもおおきに。うち 岡安出ます。お父ちゃんの言う通りにしたげる。

テルヲ:ほんまけ 千代。そいでこそわいの娘や。お父ちゃん信じてたで。

玉:あかん!そないなことあかん!千代ちゃん!

里子:千代さん!

玉:千代ちゃん あかん!

里子:千代さん!

玉:あかん! 千代ちゃん!

●岡安・床の間

千代:長いこと お世話になりました。

宗助:それでよろしいのやな。

千代:へえ。そない しんみりせんといとくなはれ。あない どないしょうもないお父ちゃんやけど 見捨てられしまへん。

宗助:せやけどなあ…。

シズ:分かりました。

宗助:シズ。

シズ:あんたをひいきにしてくれてはるお客さんへの義理もあります。あと7日 天海天海一座が千秋楽迎えるまでは うちで働いてもらいます。

千代:へえ。ほな ごめんやす。

●岡安・住み込み部屋

節子:ほんなら 姐さんは千代が辞めてもええんだすか?

富士子:誰もそないなこと言うてへんやろ。

節子:言うてるようなもんやん。

富士子:言うてへん!

玉:もう姐さん 今ケンカしてる場合ちゃいますやろ。

千代:皆さん ご迷惑おかけしてほんま すんまへんだした。

里子:千代さん 辞めんといてください。

千代:おおきに さっちゃん。

節子:心配せんかてええ。うちらはなんとかしたるさかい。

富士子:なんとかて どないすんねんな。

節子:今 考えてるとこだす。そっちこそ考えたらどない。

富士子:考えてるわ。

●岡安・帳場前

宗助:ちょっと休んだら どや。

シズ:あとちょっと。

宗助:肩 もんだろか。

シズ:何だす? 珍しい。

宗助:そやな。やめとくわ。

シズ:おおきに。

宗助:だんない。なるようになりますがな。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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