【おちょやん】セリフ書き出し第4週17話|身売りを拒否した千代の前に借金取りが現れる

朝ドラ【おちょやん】第4週17話「弟のヨシヲの体の具合が悪いから面倒を見てくれ」、これがテルヲの考える奥の手であったが…。

「ヨシヲのあほ…育てたった恩も返さぃんと 出ていっこった。もう何年も前や。お父ちゃん 借金で首回らんようになって 千代を料理屋に奉公さしたら借金半分に減らしたる言われたんや」。

「なあ 千代 ちょこっとの間や。なっ?ちょこっとの間や。お父ちゃん すぐ借金返して千代のこと迎えに行くさけ。なっ。頼む 千代! 頼む!もう千代しかおれぃんのや!」。

朝ドラ史上最悪のクズ親父誕生と明記しておきます。それに赤松も青田も演技が上手すぎて朝からしんどいかもです。

【おちょやん】第4週17話セリフ書き出し

テルヲ:迎えに来たんや。今はな ヨシヲと2人やねん。また昔みたいに一緒に暮らそ。

千代:また一緒に暮らそ言われたら うれしかった。

青田:娘の身ぃ売り飛ばさな われの借金 どねもこねもなれぃんで。

テルヲ:大事あれぃん 大事あれぃんて。明日は絶対 千代に話つけて身売りでも何でもさすさけ。奥の手ぇ あんねん。

●えびず座前

千代:ご苦労はんだす。

えびす座従業員:ご苦労はんだす。

お茶子:ごめんやっしゃ!

テルヲ:千代。ちょっとええか。

千代:お父ちゃん…。

●道頓堀・街中

テルヲ:昨日 言わぃんやったんやけどな…。あのヨシヲな 体の具合 あんましようないねん。

千代:何でそれ先に言えへんの!

テルヲ:おまんが気ぃもむやろ思て。

千代:ヨシヲ どねな具合やの?

テルヲ:まあ せきが止まらぃんでな。医者に見せとうても金があれへん。そやさけ 向こうで働きながら面倒見たってほしいんや。なっ。ヨシヲのためや。なっ。お茶子の代わりやったらなんぼでもおるやろ。お父ちゃんとヨシヲにはおまんしかおらん。

千之助:おう 昨日ぶつかったおっさんやんか。

徳利:千代ちゃんの知り合いかいな。

千之助:今日も泣かしたろか。

徳利:あきまへんて。

●岡安・客間

(笑い声)

徳利:あかんわ!

天晴:まあ 初日はこないなもんやろ。

徳利:そやけど 年々客足遠のいてまっせ。万太郎一座は今日も満員札止めやったみたいやし。
天晴:そら 比べたらあかん。うちかてよう入った方や。

徳利:いや そやけど…。

天晴:何やねん さっきから!

●鶴亀座前

支配人:いや 万太郎はん 今日も遅うまでお稽古 ご苦労さんでございました。

万太郎:稽古 けっこう コケコッコー。よばれて。

支配人:おおきに。ありがとうさんでございます。

万太郎:ハハハ。お待っとさん。

この須賀廼家千之助と須賀廼家万太郎の間に 一体どないな因縁があんのんか…。それが分かるのは まだもう少し先のお話です。

●岡安・勝手口

千代:毎晩毎晩 よう飽きへんなあ。

一平:お前こそ。

千代:今日はあんた見張ってたんとちゃうわ。うち 今それどころやあれへん。

一平:そら何よりや。

千代:冷たいなあ。こないな時は大概「何があったんや」とか聞くもんやのに。

一平:何があったんや。

千代:もうええ。あんたに言うたかて どもなれへんわ!

千代:ほな 雛乃 夕鷺 待っとってや~。

千代:この すかたん!

一平:ハハッ。

●岡安・住み込み部屋

玉:使い。

千代:おおきに。

玉:千代ちゃん お風呂行くやろ。

千代:うち 今日 やめとくわ。

玉:どっか具合悪いのん?

千代:ううん そやないけど。

里子:あれ…千代さん 行きはれへんかったんですか?

千代:いくて どこへ?

里子:それは…。

●居酒屋・水月

テルヲ:誰や われ。

●岡安・住み込み部屋

千代:えっ…ちょっ…。

●居酒屋・水月

テルヲ:」あ~っ。ああ…。この黙っておれぃんようになれやと?

一平:そないしてもらえませんか。

テルヲ:「へえ ほな そないさしてもらいます」言うはずないやないか あほんだら。

一平:しゃあない。せやったら 昨日ここであんたが借金取りと話してたこと みんな千代に言うまでやな。

テルヲ:われ 千代と何の関係あんねん。

一平:ただの知り合いや。

テルヲ:んなはずあれぃんやろ~。何でただの知り合いがそこまでしさらすねん。

一平:あんたみたいな あほな親見てたら我慢できへん。それだけや。

テルヲ:何…?これはな わいと千代の話や!他人が口挟むな あほんだら! どついたろか お前!

(戸が開く音)

女将:おいでやす。

テルヲ:何や その目は。どいつもこいつも わしのことバカにしくさって ほんまに。あ~もう! みんなおらんようになってもた!わいにはもう千代しかおれへんねや。娘が親助けるて 当たり前のこっちゃないけ。ええか。借金取りのこと言いさらしたら ただではおかへんさけな。

千代:借金取りて何や?みんな おらんようになったて どういうこっちゃ。

テルヲ:そ…それは…。

千代:ヨシヲは病気と違うの?みんな嘘なんか お父ちゃん!

テルヲ:そや。ヨシヲのあほ…育てたった恩も返さぃんと 出ていっこった。もう何年も前や。お父ちゃん 借金で首回らんようになって 千代を料理屋に奉公さしたら借金半分に減らしたる言われたんや。

一平:どうせ ろくでもない料理屋やろ。

テルヲ:われは黙っとけ!なあ 千代 ちょこっとの間や。なっ?ちょこっとの間や。お父ちゃん すぐ借金返して千代のこと迎えに行くさけ。なっ。頼む 千代! 頼む!もう千代しかおれぃんのや!

千代:フッ…。思い出した。8年前もそやった。いや 昔の方がなんぼかマシやったかな。うちは一人で生きていくて決めた。二度とうちの前に現れんといて!

テルヲ:おい 千代! ええんか?ほんまにそれで。どねなっても 知らぃんさけな!

●道頓堀・街中

千代:あんたもあほやなあ。はなから ほんまのこと教えてくれといたらよかったんや。まあ すかたん言うたんは謝る。

一平:言えるはずあれへんやろ。お前のせいや。

千代:おおきに。

●岡安・玄関先

玉:千代ちゃん 昨日 大事あれへんかった?

千代:気ぃもんでもろておおきに。もう大事おまへん。

玉:そうか。

節子:何 何?何かあったん?

千代:何もあれしまへん。さあ 今日もしっかり稼ぎまひょ。

節子:何やの 教えてえな。

玉:千代ちゃん 言うてもいい?

千代:もう よろしやん。

玉:姐さんに聞いてもらいまひょ。

千代:もうええて。

節子:姐さんには言えへんさかい。

赤松:ここ岡安か。

千代:へえ。

赤松:昨日 えびす座お願いした赤松や。上がらしてもろて よろしか。

千代:どうぞ入っとくれやす。お客さんがお見えだす。

玉:おいでやす。

千代:おいでやす。

千代ちゃん そいつら中入れたらあかん!

●岡安・客間

玉:ひえっ!

節子:お玉 大事ないか?

玉:へえ。

赤松:酒欲しい言うとんのに お茶持ってくるやつがあるけ。

富士子:そう申されましても…。

青田:ええかげんにさらせ!

(悲鳴)

(男たちの騒ぐ声)

一平:あいつら…。

ハナ:ボンやん 知ってますのか?

(回想)

青田:おんどれ どねしくさんねん。娘の身ぃ売り飛ばさな われの借金 どねもこねもなれぃんで。

テルヲ:大事あれぃん 大事あれぃんて。

(回想閉じ)

みつえ:お父ちゃん なんとかしてえな。

宗助:いや けどな…。

みつえ:いや けどちゃうやろ。なんとかしてって。

宗助:ちょっ 待てって…。

みつえ:今 行かな。

宗助:いやいや 待てて お前…。

●岡安・玄関

入れ墨の男:おう こっちや。

舎弟の男たち:へえ。へえ。

シズ:待っとくれやす。

伊藤の旦さん:女将 ま…またにするわ。

シズ:伊藤はん すんまへん。この埋め合わせは必ずさしてもらいますよって。

伊藤の旦さん:うん…うん…。ああっ…。

<<千代:失礼いたします。お酒お持ちしました。

●岡安・客間

青田:芸子いつまでも来えへんさけ 代わりに酌してんか。

千代:ちょっことだけだっせ。

富士子:千代…。

千代:どうぞ。

(吹き出す音)

千代:お口に合いまへんか?辛口のお酒が好きや言うてはったさかい。

青田:何さらすねん おんどりゃあ…!

お酒に唐辛子入れたんかいな。よい子はまねしたらあか~ん!

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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