朝ドラ【おちょやん】第23週「今日もええ天気や」115話(最終回)、鶴亀新喜劇が東京公演をする前に急遽、企画された特別公演。その舞台に2年ぶりに立つ千代。
客席には、岡福の面々はもちろんのこと、かめ、富士子、節子、玉の姿も。そしてラジオドラマ「お父さんはお人好し」のキャストと制作スタッフも見守る中、女優・竹井千代が放ったこのセリフが秀逸でした。
生きるっちゅうのはほんまにしんどうて フフッ…おもろいなあ!
幽霊として父親テルヲ、弟ヨシヲ、母親サエを登場させたシーンは意外性もあって最高の演出だと褒めたため、これにて「おちょやん」のセリフ書き出し完了です&お読み頂きありがとうございました。
【おちょやん】セリフ書き出し第23週115話(最終回)
(拍手と柝の音)
約半年にわたり 皆様にご覧いただいておりました連続テレビ小説「おちょやん」。おかげさまで本日 無事 千秋楽を迎える運びと相成りました。これもひとえに 皆々様のご支援のたまものと存じ上げます。それでは「おちょやん」千秋楽の幕開けでございます。
●新えびす座・舞台
「お家はんと直どん」は終始 お客さんの笑い声に包まれながらいよいよ千代ちゃんと一平君 2人の場面となりました。
千代:そういう あなたこそ 生娘の初恋を踏みにじったドタヌキのくせに!
(笑い声)
一平:何で私がドタヌキですねん。あんた おてるさんかいな。ああ えらい年季が入ったなあ。
千代:あんたに言われとうない!
(拍手)
千代:「一緒に逃げまひょ いとさんこと 必ず幸せにします」て 人が世間知らずの娘や思て うまいことばっかり言うて。
一平:いや あの日は旦さんが来て おてるは原田さんとこに嫁に行くと承知した。
千代:誰です 原田さんて。
一平:誰です 原田さんて。
千代:私が聞いてますのや!
一平:わしが知るかいな。
千代:けど…。
一平:けど?
千代:恨んでました。
2人:けど…。
一平:その「けど」は?
千代:そない恥ずかしいこと 言えますかいな!
一平:わしはな あんたさんのことをずっと思うてましたんやで。
千代:ずっと私のことを?
一平:そうや。
♪
天晴:2年前はここで…。
♪
千代:ほかの奥さん貰て 娘さんまで いてるくせに!?
一平:それとこれとは 話が別やがな。
千代:もう取り返しのつけへんことですけど あんたの気持ち分かって…うれしいわ~直ど~ん!
(拍手)
♪
当郎:離れい! 離れい!
♪
(拍手)
一平:ああ お家さん さあさあ。
千代:おおきに。
(笑い声)
(笑い声)
(笑い声)
千代:直どん。
一平:は~い。
(笑い声)
千代:直どん。
一平:何です お家はん。
千代:直どん。お家さんやなんて…。もっと何とか言いようがおますやろ。
一平:ほな 昔に戻って 嬢さん。
千代:直どん。
一平:嬢さん。
千代:直どん。
一平:嬢さん。
千代:ああ~ええ年して恥ずかしい!
一平:恥ずかしい…見んといて…。恥ずかしい! 見んといて。
千代:なあ 直どん。
一平:何です。
千代:もし あのまま私ら 一緒にいてたら どないな人生があったんやろか。
一平:そないなこと 考えてもしゃあないがな。
千代:そうですな。今ある人生 それが全てですなあ。あんたと別れへんかったら 大切な人たち出会うこともでけへんかった。あんさんも私も 愛する我が子と出会うこともでけへんかった。あんたと出会うて つらい思いもぎょうさんしましたけど。
一平:それもまた 面白い人生やったやろ。わしのおかげやな。
千代:ほんに。…って それ自分で言うてどないしますねんな。
(拍手)
一平:なあ てる。おおきに。
千代:おおきに。直どん。生きるっちゅうのはほんまにしんどうて フフッ…おもろいなあ!
(幽霊)
テルヲ:千代~!
サエ:千代~!
ヨシヲ:姉や~ん!
(拍手)
テルヲ:千代~!
ヨシヲ:姉や~ん!
サエ:千代~!
(幽霊終わり)
天晴:まだ 泣いたらあかんで。まだ芝居終わってへんのやから。
漆原:これはこれで ええやないか。
徳利:そういう天晴さんこそ 泣いてはりますやないか。
天晴:泣いとるか。これはお天気雨や。
香里:あんた まだ泣いたらあかんわ。
万歳:明夫~!明夫~!
千代:あっ!
♪
一平:え~皆さん 本日はまことにおおきに ありがとうございました。
(拍手)
かめ・富士子・節子・玉:よっ おちょやん!
藤森家一同:お母ちゃ~ん!
当郎:お母ちゃ~ん!
岡福一同:大当たり~!
●京都・栗子の家の前
春子:あのな お母ちゃん。
千代:ん?
春子:やっぱり 私…看護婦さんになりたい。いや…なります。
千代:そら ええわ。これでお母ちゃんが病気になっても安心やな。
春子:私もお母ちゃんに負けへんくらい みんなのこと元気にしたげんねん。
千代:楽しみやな。
●うどん屋「岡福」
みつえ:はい お待っとおさんです~。
●NHK大阪中央放送局・会議室
酒井:これ全部 新作ですか?
富岡:映画ですか? 舞台ですか?
当郎:そんなん決まってるやろ。なあ 先生。
長澤:どっちもや。
酒井:え~!
富岡:ホホホホ。
●鶴亀株式会社・稽古場
一平:ええか。これからもほんまもんの喜劇 作り続けんで。
一同:はい!
徳利:よっしゃ!
●天海一平の家
灯子:ちょっと ちょっと お父さん! 新平 頼んます!
(泣き声)
一平:新平 どないした。
(泣き声)
●京都・栗子の家
千代:急がな 遅刻しますで。
春子:ちょっと待って。
千代:宿題 ちゃんと持ちましたんか?
春子:持った。できてるかどうか分かれへんけど みんなやるだけやった。 あっ 遅刻や~。
千代:はよ 行かな。
●桜舞う京都の街中
千代:今日も ええお天気やな。
春子:お母ちゃん はよう。
千代:は~い。
春子:お母ちゃん。
千代:フフ…。
大工:お母ちゃん おはようさん。
千代:おはようさんでございます。おはようさんでございます。
おおきに。
(完)
●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。
NHK連続テレビ小説・第103作【おちょやん】のネタバレあらすじと各回の全セリフ、そしてキャスト紹介を最終回まで書き続けています。朝ドラ【おちょやん】は女優・浪花千栄子さんをモデルに、その生涯を再構成してフィクションとして作られたド[…]