【おちょやん】セリフ書き出し第23週112話|うちらは2人だけやあれへんのや。みんな うちらにとって大事な家族なんや。

朝ドラ【おちょやん】第23週「今日もええ天気や」112話、2年ぶりに道頓堀に戻ってきた千代。その横には養子縁組で娘となった春子の姿も。

皆から大歓迎させる2人。

<せやな 春子。うちらは2人だけやあれへんのや。みんな うちらにとって大事な家族なんや>

千代の心の声が全てを語っており、本日が最終話でもおかしくない美しい物語でした。

【おちょやん】セリフ書き出し第23週112話

熊田:出てくれへんやろか 鶴亀新喜劇の舞台に。

●新えびす座・楽屋

一平:そないな申し出 千代が受け入れるはずあれへん。

熊田:もし千代ちゃんが やってもええ言うてくれたら どないや。どないなんや。

一平:万に一つもありえませんわ。もし そないなことになったら…喜劇やな。

●NHK大阪中央放送局・収録スタジオ

林田:連続ラジオドラマ「お父さんはお人好し」。今宵 お送りするのは第50話「1ダースの隠し事」。作 長澤誠 音楽 佐田博一 出演 藤森アタ五郎…。

当郎:花車当郎でござります~!

林田:その妻 チヨ子。

千代:竹井千代です。

林田:長女 京子 中村律子。次女 乙子 根岸恵子。長男 米太郎 坂本浩二。

●うどん屋「岡福」

一福:えっ!千代さんが鶴亀新喜劇に戻ってきはりますのか?

一平:そやあれへん。春から「桂春団治」で全国回る前にな 特別公演として1回だけやれへんかっちゅう話や。

一福:ほんでも 帰ってきはりますのやな。

一平:まだ分かれへんて。あいつが決めることや。

漆原:やりたいなあ 千代ちゃんと一緒に芝居。

宗助:熊田さんも 思い切ったことしはったなあ。

シズ:あの人も わてらとおんなじだす。ずっと千代のこと 見てきてはんのやさかい。このまま引退するやなんてこと でけしまへんのや。

宗助:せやな。

●京都・栗子の家

千代:ただいま。

春子:お帰り。

千代:どないしたん?吉田さんとこ行けへんかったん?

春子:ぼちぼち お母ちゃん帰ってくる頃や思て くず湯作っててん。

千代:何やの 突然。

春子:私を産んでくれたお母ちゃんな 私が熱出した時 苦いお薬なんか のみたないて わがまま言うたら これ作ってくれてん。魔法の薬やて。これ飲んだら 元気出んねん。

千代:さくらさん 戦争でしんどい時も みんなのこと励ましてた ええ看護婦さんやったて 栗子さん言うてたな。

春子:せやねんで。

千代:頂きます。

春子:どない?

千代:フフッ…固まってて飲まれへん。フフフ…。

春子:しもた…。

千代:おおきにな 春子。うちのこと 心配してくれたんやな。

春子:そらそやろ。お母ちゃんなんやさかい。

回想・熊田:もっぺん 道頓堀の舞台に立った千代が見たい。竹井千代は道頓堀の舞台女優なんやて みんなに知ってもらいたいんや。

●うどん屋「岡福」

(包丁の音)

みつえ:お帰り。

千代:ただいま。

(階段を下りる音)

千代:ご寮人さん 旦さん…突然 いてへんようなってしもて ほんまに申し訳あれしまへなんだ。

宗助:ええねん ええねん。また こないして戻ってきて…。

シズ:ええことあれしまへん!千代…そら あんたがどんだけつらい思いしたかは十分わかってます。せやけどな もう ええ大人だっせ。わてらはずっとあんたのこと 心配してましたんやで。

千代:どないしても道頓堀に足踏み入れる勇気のうて…。堪忍しとくれやす。

シズ:ほんまに もう…。

みつえ:フッ…フフフ…。

シズ:何がおかしいのや。

みつえ:そうかて 何や懐かしいなあ思てな。フフフ…。

(泣き声)

みつえ:お母ちゃん 何で泣いてますねんな。

シズ:泣いてしまへん。

宗助:この年になるとな ちょっとしたことが うれしゅうて すぐ涙が…。

(泣き声)

みつえ:お父ちゃんもかいな。

(泣き声)

みつえ:千代 今日は泊まって ゆっくりしていってな。

千代:おおきに。

宗助:こっち こっち こっち! 

旦さん ほんまだすな。

(話し声)

ほんまに チヨ子お母ちゃんや…。いつもラジオ聴いてます。

千代:おおきに。

宗助:せやさかい 言いましたやろ。

握手してもろても よろしですか?

徳利:毎度 毎度。どないしたん。何やねん ほんまに。おお 千代ちゃn おはようさん…。ええ~っ! おい! 嘘やろ…何でや?

みつえ:一平に言うたらあかんで。

●鶴亀株式会社・稽古場A

一平:え~…。

徳利「千代ちゃんが岡福で待つ」。

一平:春団治のセリフにつなげよう思います。え~あと 15ページの丁稚のセリフ もうちょっと もったいぶった言い方に変えよ思います。寛治 それでええか?

寛治:はい。

一平:次は…。

●うどん屋「岡福」

千代:おおきに。

一福:これ吹けるようになったんもな 千代さんのおかげやねんで。これはもともと 僕のお父ちゃんの夢やったんやけど 戦争で亡うなってしもてな。僕もお母ちゃんもすっかり気落ちしてた時 千代さんと劇団のみんながな お芝居して励ましてくれて。そのお芝居にな 僕も出てたんやで。

(トランペットの音)

一福:そしたら初めて音が出てん。何や お父ちゃんに「しっかいせえ」て言われてる気ぃしてな。

宗助:そしたら 今やラッパが吹ける料理人や。おかしいやろ。

一福:ええやんか。

春子:フフッ。

シズ:春子ちゃんは 将来 何になりたいんだす? やりたいこと あれしまへんのか?

春子:どうせ無理やし。

宗助:そない決めつけることあれへんやろ。

春子:看護婦さんになりたい。

宗助:ええやんか。何があかんねんな。

春子:私 頭悪いさかい 絶対に無理やねん。

シズ:はなから そない諦めてたら なれるもんもなられしまへんで。

●鶴亀株式会社・稽古場A

徳利:ほい ほな お先!

お疲れ!

お疲れさんでした。

一平:これから岡福でごはんでも食べませんか? もうちょっと次の話もしたいし。

天晴:あ~ ええな。ああ~! あの あかんねん。今日 予定あんねん。

香里:今日 何か お…岡福 休みやとか…。

天晴:おお~!

言うてた 言うてた。

万歳:座長も… き…今日は家でゆっくりしはったらどないですか?

徳利:ああ~。うんうん。

お疲れ。

お疲れさんでした~。

お疲れさん。

お先 失礼します。

(ドアが開く音)

寛治:やっぱり 黙ったままではいてられません。今 岡福に千代さんが来てます。 みんな 千代さんに会いに行きました。

一平:そうか。お前もはよ行ったり。千代 喜ぶやろ。

●うどん屋「岡福」

寛治:お帰りなさい。千代さん…。

千代:ただいま。堪忍な 寛治。突然 いてへんようなってしもて。

寛治:ほんまやわ。千代さん いてへんようなってから 僕 あの家で一人やで。さみしいて しゃああれへん。どないしてくれんねん。

天晴:いまだ 嫁の来手があれへんよってな。

寛治:天晴さん それは言わんといて。

(笑い声)

千代:寛治… 娘の春子だす。よろしゅう頼みます。

春子:春子です。

寛治:千代さんは僕にとってもお母さんみたいな人やから 春ちゃんは妹やな。

春子:新しいおじいちゃんやおばあちゃんやお兄ちゃんまで。「お父さんはお人好し」みたいや。

千代:ほんまやな。

(宗助の泣き声)

春子:おじいちゃん。

<せやな 春子。うちらは2人だけやあれへんのや。みんな うちらにとって大事な家族なんや>

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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