【おちょやん】セリフ書き出し第22週107話|今や千代ちゃんはどこへ行っても藤森家のお母ちゃんです。

朝ドラ【おちょやん】第22週「うちの大切な家族だす」107話、連続ラジオドラマ「お父さんはお人好し」、その記念すべき第1話「1ダースの子 バンザイ」が生放送され、途中で千代が2ページ分をすっ飛ばす大失態。

しかし、当郎の機転で切り抜けて無事に終了。それから半年後、千代は何処へ行っても「お母ちゃん」と呼ばれる人気者になっていた。

で、今頃気付いた長男・米太郎こと久保山知洋さん。「スカーレット」で八郎と同期で丸熊窯業に入社した藤永一徹を演じておりました。

久保山さんもこれで朝ドラ4作品目の出演となり、ほぼ常連さんの仲間入りかと思い、明日に続くです。

【おちょやん】セリフ書き出し第22週107話

●NHK大阪中央放送局・収録スタジオ

(ドアの開閉音)

桜庭:お願いします。

千代:お願いします。

桜庭:間もなく本番です。

(OP)

富岡:キュー!

林田:連続ラジオドラマ「お父さんはお人好し」。今宵お送りするのは第一話「1ダースの子 バンザイ」。作 長澤誠 音楽 佐田博一 出演 藤森アタ五郎…。

当郎:花車当郎でござります~!

林田:その妻 チヨ子。

千代:皆様 こんばんは。竹井千代と申します。

●うどん屋「岡福」

(ラジオ・林田)「長女 京子 中村律子」。

宗助:間違いあれへん! 千代や!

一福:千代さんの声や!

宗助:この女優さんな 昔 うちで働いてくれてましてんね…。

客:え~! すごい!

みつえ:あ~もう やかまし! 聞こえへんやんか!

●NHK大阪中央放送局・収録スタジオ

林田:昭和26年 まだまだ戦争の傷跡が残る大阪のとある町に 藤森商店という小さな果物屋がございました。ここに暮らしているのが店主の藤森アタ五郎と女房のチヨ子。あれよあれよと生まれた子供12人とその孫の総勢15人の大家族でございます。そんな藤森家のとある大安吉日の朝。

千代:お父さん。お父さん!

当郎:何や お母ちゃん。

千代:「何や」やあれしまへん。はよ行かなお式に遅れてしまいますがな。新郎の父が遅れましたでは失礼にも程がありますやろ。みんなもはよ 支度しなはれ。

一同:は~い。

当郎:それがやな なかなかうまいこと書かれへんねん。

千代:まだ挨拶の言葉 迷てはりますのかいな?

当郎:「本日は都合により休みます」がええか 「本日は次男 清二の結婚式のため休みます」て書いた方がええのか。

千代:店の貼り紙かいな。そんなん どっちゃでもよろしい。はよ支度しとくなはれ。

(効果音・戸が開く音)

京子:今 言うてきますさかい。お父ちゃん お母ちゃん 何してんねんな。タクシーずっと待ってるいうのに。

米太郎:もう少しで来ますから。このままやったらタクシーメーターでうち 倒産してしまいますで。お父さんだけに。アハハハハ!

千代:これ てんご言うてんと 荷物運ぶの 手伝いなはれ。

当郎:あれ けったいやわ。礼服 縮んでしもた。

千代:服が縮んだんと違います。お父さんが膨らんだんだす。

当郎:人を風船みたいに言うてからに。

(効果音)

乙子:あっ 風船割れた!

当郎:ちゃうがな。服のボタンがはじけて飛んでしもたんやがな。

千代:みんな お父さんのボタン捜して~。

どこや どこや。

米太郎:また タクシー代かかるわ。

当郎:こら たまらんことでござります~!

<この感じ…懐かしなあ…>

さてさて 物語は結婚式場の場面です。

当郎:何や何や どないした?

千代:あの 花嫁さんが 何や いてはれへんて。

当郎:何やて! 花嫁さんに逃げられた!?

清二:式場から飛び出していくのを見たていう人がいてはる。

千代:清二 あんた スミ子さんになんぞひどいことでも言うたんとちゃいますのんか?

清二:お母ちゃん そんなん言うはずあれへんやろ。とにかく 僕 捜してきますから。

当郎:おい ちょお待て! 捜すて お前 披露宴はどないすんねんな! ああ 行ってしもた。

千代:こないなことが知れたら大騒ぎや。清二が戻るまでは 黙っとくことにしましょ。

当郎:分かった。

浜三:お父ちゃん 何や 雲行きが怪しくなってきたな。

当郎:浜三 お前 さては聞いてたんか。花嫁に逃げられたこと 誰にも言うたらあかんで。

浜三:えっ 何の話? 僕はただ 天気が悪なってきたなて言うただけや。えっ 清二兄ちゃん 新婦に逃げられたん!?

<<当郎:あちゃ~。口滑らしてしもた。浜三 お前 紛らわしい時に天気の話なんかするんやない!

京子:お父ちゃん 新婦さんが逃げたって ほんま?

静子:花嫁さんは逃げ出したん!?

米太郎:スミ子さんに逃げられたんやて?

乙子:清二が何かしたんやないの?

熱子と豊子:えらいこっちゃ 花嫁が逃げた。

沼吉:横之助 花嫁が逃げたぞ。

横之助:ふ~ん 聞いたか 品子。花嫁さん 逃げたんやて。

品子:新子ちゃん 花嫁さんが逃げたて。

新子:お便所行きたい。

(効果音・雷鳴)

千代:だんないか?

(効果音・雨音と雷鳴)

当郎:お母ちゃん。お母ちゃん。お母ちゃん。お母ちゃん。どこ行ったんや~!

<しもた!>

千代:ひゃあっ!

当郎:えっ! ひゃっ…。ひゃっ ひゃっ…。何や けったいやな。急にひゃっくり出始めたわ。ひゃっ。お母ちゃん どこ行ってんねんな。ひゃっ。

千代:いろいろありましたけど お父さん きっちり締めとくれやす。

<ちゃう…次のセリフは「こないなったら みんなで花嫁捜しに行きましょう」やった>

長澤:あかん 2ページまるまる飛ばしよった。

富岡:まずいなあ。このままやったら新郎も新婦もいてへんのに アタ五郎が締めの挨拶して 披露宴終わってしまいますよ。

酒井:放送もはよ終わってまうがな。

四ノ宮:だから言ったんですよ。僕は彼女で大丈夫なのかって。もう~!

酒井:林田アナに とにかく つじつま合わすように メモ書き渡せ。間に合えへんようやったら音楽でつなげ。

富岡:それしかないか。

長澤:ちょっと待て。

当郎:お母ちゃん きっちり締めるて何のことや。

千代:ネクタイや ネクタイ。そない緩んでたらみっともない。服装の乱れは心の乱れいいますやろ。

当郎:やぶから棒に 何を言うねんな。

千代:父親らしゅう 身だしなみをしっかり整えて スミ子さんのこと捜しに行きましょ。そや こないなったら みんなでスミ子さんのこと捜しに行きましょう。

当郎:せやな!

長澤:飛ばす前に戻った。あの一瞬で…。

(効果音)

千代:お父さん またボタン飛んでしまいましたがな。

当郎:こら たまらんことでござります~!

●鶴亀株式会社・稽古場

徳利:出た~!

(笑い声)

徳利:当郎!

●NHK大阪中央放送局・収録スタジオ

(効果音・戸が開く音)

あっ 戻ってきた。

清二:すんません ただいま戻りました。

当郎:おお ちゃんと捕まえたんか ようやった。

千代:そんな泥棒やあれしまへんねんで。

スミ子:皆さん お騒がせしてすみません。実は私 恥ずかしいて 言われへんかったんですけど ストッキング忘れてしもて 買いに出てましたんです。

乙子:何や もう そないなことやったら 私に言うてくれたら なんぼでも買いに行ったげたのに。

清二:このとおり スミ子は恥ずかしがりでな。

京子:これからは遠慮せんと言うてな。もう あんたも家族なんやさかい。

スミ子:おおきに。

(効果音・足音)

木村:はあ はあ はあ はあ はあ…。もうスミ子さん 捜しましたで~。いや~申し訳おまへんけど ぼちぼち お開きの時間になってしまいましたわ。

千代:そら しょうおまへんな。ほな お父さん いろいろありましたけど 今度こそ きっちり締めとくれやす。

当郎:よっしゃ ほな ちょっと失礼して…。え~ご列席の皆々様 新郎 清二の父 アタ五郎でござります。え~せん越ではござりますが ご挨拶をさしていただきます。何分 不慣れなもんでして 用意した虎の巻を読ましていただきます。

(効果音・紙を取り出して広げる音)

当郎:え~本日は都合によりお店は休ませていただきます。…って 店の貼り紙 間違えて持ってきてしもた!

富岡:キュー!

林田:連続ラジオドラマ「お父さんはお人好し」第一話「1ダースの子 バンザイ」。ただいまの出演 藤森アタ五郎 花車当郎。その妻 チヨ子 竹井千代。長女 京子 中村律子。次女 乙子 根岸恵子。長男 米太郎 坂本浩二。次男 清二 高森久作。三女 熱子 永井美子。四女 豊子 水野和子。三男 浜三 大月正雄。五女 静子 島田祥子。

●京都・栗子の家

春子:すごいなあ。千代おばちゃん ほんまに女優さんやったんやなあ。

栗子:せやで。

(拍手)

春子:面白かった。

●鶴亀株式会社・稽古場

徳利:よっ!

(拍手)

徳利:いや~…。いや~いっこも変わってへんかったな 千代ちゃんな。

千兵衛:何や 泣いてはりますの?

香里:泣いてへん。

千兵衛:泣いてはりますやんか。

香里:泣いてへんわ!

(笑い声)

ちゃかすな お前は!

●うどん屋「岡福」

(泣き声)

みつえ:何や 元気そうやんか。

宗助:よかった~!

みつえ:はよ戻っといで。

宗助:千代~ 千代やった… 千代~!

シズ:旦さん 泣きすぎだす。

(泣き声)

シズ:もう。

●京都・栗子の家の前

<<そうそう 掛け合いがまたええんよ。

<<お母ちゃんも しっかりしてるしな。

千代:ただいま。

春子:お帰り 千代おばちゃん。

千代:ただいま。

春子:面白かったで。

千代:ほんまに?

春子:うん。

栗子:お疲れさん。ラジオ聴いて 皆さん 来てくれはったで。

遠山の奥さん:竹井さん ラジオ よかったわあ! あっ お父ちゃん。竹井さん 帰ってきはったで。

うちも家族で大笑いさしてもらいました。ほんま おもろかった…。

遠山:おお~! 大女優のお帰りや!

竹井さん 僕も聴いてました。次も楽しみにしてます。

ほんま面白かったです。

竹井さん 面白かったで。

みんな 拍手 拍手。

(拍手)

そして…。

●京都・栗子の家

春子:すごいわ。当郎さんと写真撮ってるんやで。

「お父さんはお人好し」が始まってから半年が過ぎました。

千代:栗子さん 薬 ここ置いとくし ちゃんとのみますのやで。

栗子:何べん見てもすごいなあ。なあ 当郎さんやで。これ あんたのこと褒めてんのやろ。

千代:…って 話 そらそと思たかて あきまへん。ちゃんとのみますのやで。

栗子:はいはい 分かてるて。

千代:春ちゃん 急がな遅れんで。

春子:待って。今日の教科書 入れな。

千代:せやさかい 寝る前に用意しときて いつも言うてますやろ。

春子:堪忍。

栗子:すっかり 12人の子がいてる 肝っ玉お母ちゃんが板についてきたなあ。

千代:おおきに。

栗子:フフフフ。

千代:行きますで。

春子:はい。

千代:ほな 行ってきます。

春子:行ってきます。

栗子:気ぃ付けてな。

春子:はい。

お母ちゃん おはようさん。

千代:おはようさんでございます。

今晩も楽しみにしてるさかい 頑張ってや お母ちゃん。

千代:おおきに。

行っといで。

千代:行ってきます。

春子:行ってきます。

おお お母ちゃん おはようさん。

千代:おはようさんでございます。

チヨ子お母ちゃんや。

ほんまや。

いつもラジオ聴いてます。握手してください。

今日はお父ちゃんは一緒ちゃうねんな。

いつまでも夫婦仲ようしてや。

あっ お母ちゃんや。頑張ってや。

今や 千代ちゃんはどこへ行っても藤森家のお母ちゃんです。

●NHK大阪中央放送局・会議室

長澤:「分かれへん」では ちょっと投げやりな感じする。

千代:そうだす…。

今日も頑張ってや お母ちゃん。

千代:そやなあ。そないなことかも分かれしまへんなあ。

●天海一平の家

一平:で 話というのは?

熊田:3か月後に控えた新えびす座3周年記念興行。そこで新作を発表して必ず成功さしてくれ。できへんかったら…。

一平:分かりました。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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