【おちょやん】セリフ書き出し第20週100話|あんたが誰よりも幸せになり。ええお母ちゃんになりますのやで。

朝ドラ【おちょやん】第20週「何でうちやあれへんの」100話、一平と正式に離縁することを劇団員の前で発表する千代。

そして鶴亀新喜劇は辞めずにずっと続けると言っていたが…。1周年興行の千秋楽の日を以て道頓堀からいなくなってしまった千代。

その理由は、灯子の言葉の中にヒントがあるような。

千代さん…。申し訳ありませんでした。なんぼ謝ったとこで 許してもらえるやなんて思てません。こんなことしといて 許してもらおやなんて虫がよすぎる。一生恨まれて当然です。ほんでも謝ります。何べんでも謝り続けな 私は…この子に合わす顔があれへん。あんたは祝福されて生まれてきたんやでて 言うてやりたいんです。せやさかい…ほんまにすみませんでした。

千代がいる限り、生まれてくる子は100%祝福される保証はない。いや、密通不義の子として世間から後ろ指をさされかねず、それを避けるために自ら身を隠した…。

そう解釈して、来週に続くです。

【おちょやん】セリフ書き出し第20週100話

●鶴亀株式会社・稽古場A

天晴:離縁?

千兵衛:灯子に子ができたて…。

徳利:ちょちょちょちょ…待ってぇな。

一平:和を乱すようなことして ほんまにすんませんでした。

香里:千代…あんたはほんまにそれでええんか?

千代:うちはもう腹くくったさかい。せやさかい 余計な気は遣わんといとくれやすな。

そして いよいよ 鶴亀新喜劇1周年興行の幕が開きました。

●新えびす座・舞台

一平:初恋をふみにじるおつもりですか。

千代:そういう あなたこそ生娘の初恋を踏みにじったドタヌキのくせに!

(拍手と笑い声)

漆原:よかった。

一平:名で私がドタヌキですねん。わしはあの時からずっと あんさんのことを思ってましたんやで。

千代:ずっと私のことを?

一平:そうや。

千代:ほかの奥さん貰て 娘さんまでいてるくせに!?

一平:それとこれとは話が別やがな。

(笑い声)

●新えびす座・楽屋

一平:ほな お先。

お疲れ。

お疲れさんでした。

お疲れさまです。

漆原:気ぃ付けてな。

一平:ほな お疲れさん。

天晴:お疲れ。

徳利:お疲れさ~ん。

飲もうか。

おお じゃあ 飲もうか。

●天海家

一同:おお~!

(拍手)

これを待ってたんや。

香里:せっかく独り身の女同士で楽しも思てたのに 何であんたらまでついてくんねん。

徳利:ええやないか もう。

みつえ:こんばんは。何や みんな来てたん。

千代:みつえ どなしたん? えっ 一福も!

一福:こんばんは。

みつえ:どうせ独り身になって暇やろ思てな 遊びに来てあげてん。

千代:何だす みんなして独り身独り身て。もうちょっこと 気遣いでけしまへんのか?

みつえ:ほんまのこっちゃしな。そないなことより 何でこの家 こない散らかってんの。
寛治:アハハ それはですね…。

千代:寛治~。

寛治:いった!

千代:寛治 黙っとき。

香里:何や気になるやんか。

千代:ああ もうええ。

乾杯 乾杯。

千代:ええだすか? 乾杯!

一同:乾杯!

ああ~!

うまい!

はい みんな食べよう。

食べような もう。食べよう 鍋も。

みつえ:何してんの?

千代:座布団のほつれをな 繕うてんねん。

みつえ:明日も舞台あんねやろ? 寝た方がええのとちゃう?

千代:気ぃ紛らわしてんねん。

みつえ:うちも手伝うたげる。

千代:あかん 取らんといて。

みつえ:どんだけ ほつれても うちが一緒に縫うたるさかい。

香里;うちも手伝うわ。

みつえ:あんた お裁縫できんの?

香里:失礼やなあ。貸してみい こんなんな 誰かてできる。痛っ!

千代:だんないか?

みつえ:ほら 言わんこっちゃあれへん。無理しなさんな。

香里:綻び縫うのもええけど いっそ新しいのにしたら?いつまでもお古にこだわっててもしゃあない。

みつえ:あんた ええこと言うなあ。

香里:よっしゃ 千秋楽終わったら 3人で新しいの買いに行こ。

千代:そら ええなあ。

みつえ:約束やで。

香里:フフフフ…。

そして鶴亀新喜劇1周年公演は千秋楽の日を迎えました。

千代:寛治 うち 今日 稽古場寄るさかい 先 行くで。

<<寛治:は~い。

●鶴亀株式会社・稽古場A

千代:悪いな つきあわして。家には寛治おるし 今 足の踏み場ものうてな。

灯子:いえ 私の方こそ いきなり すいません。

千代:おなかの子は?順調?

灯子:はい。

千代:そうか…よかったな。

灯子:千代さん…。申し訳ありませんでした。なんぼ謝ったとこで 許してもらえるやなんて思てません。こんなことしといて 許してもらおやなんて虫がよすぎる。一生恨まれて当然です。ほんでも謝ります。何べんでも謝り続けな 私は…この子に合わす顔があれへん。あんたは祝福されて生まれてきたんやでて 言うてやりたいんです。せやさかい…ほんまにすみませんでした。

千代:もうよろし。ここまでしといて あんたとその子が不幸になったら その時はほんまに許しませんさかいな。うちに償いたいねやったら あんたが誰よりも幸せになり。ええお母ちゃんになりますのやで。

灯子:はい。

<ほんまに そない思てんのか?>

●新えびす座・舞台

一平:わしを直どんと呼ぶ あんたは…。

千代:丸加の娘の おてるですがな!

一平:てるさん! あんさん おてるさんかいな。ああ えらい年季が入ったなあ。

千代:あんたに言われとうないわ!

(拍手)

千代:私 ずっと約束の場所で待ってましたんやで。

一平:おてるは 原田さんとこへ嫁に行くと承知した。「お前 もう おてるのことは諦め」て。

千代:誰だす 原田さんて。

一平:誰です 原田さんて。

千代:私が聞いてますのや!

一平:わしが知るかいな。

千代:私は今日まで あんたにだまされた 傷物にされたと恨んでました。けど…。

一平:けど? いや わしかて 男の一生を棒に振らされたと あんさんを恨んでおりました。けど…。

(笑い声)

一平:わしは あの時からずっと あんさんのことを思ってましたんやで。

千代:ずっと私のことを?

一平:そうや。

(回想)

一平:何で悲しいねん…。

千代:うち あんたが羨ましい…。羨ましい…。

一平:おかげでちょっと分かったわ。千さんとも万太郎とも違う喜劇があんのやないかて。

一平:どんだけ知ったふうな口たたいても お前の苦しみはお前にしか分かれへん。俺の苦しみはお前なんかには絶対に分かれへん。そやから 俺は芝居すんねん。

千代:うち また一人になってしもた…。

一平:一人やあれへん。

(泣き声)

一平:俺がおる。

千代:あんたは一人やあれへん。うちがいてる。

一平:私は彼女に心を救われました。私のために笑い 泣いてくれる人です。

(回想閉じ)

(すすり泣き)

●新えびす座・楽屋

天晴:お疲れさん。

万歳:お疲れさまです。

漆原:お疲れさん。

天晴:まあ しゃあないわな。あないなことがあったあとで よう今日まで頑張ってくれたわ。

万歳:これからは もっと俺らが支えたげなあきませんね。

漆原:そやな。

●天海家

寛治:ただいま~。千代さん お土産買うてきましたで。千代さん?

その日 千代ちゃんは道頓堀からいなくなりました。

(つづく)

●このセリフ書き出しは、聴覚に障がいのある方や日本語を勉強されている方々等の要望に基づいて行っております。
●字幕を追って書いておりますが100%完全ではありませんので、どうかご容赦下さい。
●セリフに関してはその著作権等、一切の権利はNHKさんにあります。

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